白玉楼
魔 ほらすぐ着いたぞ
玲 ゆっくりって言ったじゃ~ん
魔 悪かったって、そんなすねるなよ
魔 ここが白玉楼だが、霊夢のやつはまだ来てねぇか。そういえば忘れ物取りに行ってくるから先行ってくれすぐ戻るから!
魔理沙は、慌てた様子で飛び去ってしまった。
玲 どんだけ長いんだよこの階段、頂上が見えないじゃないかこれをいつも妖夢のぼってんのすげーな
***
一時間ほどしてようやくのぼりきることができた玲音
玲 やっとのぼりきれたよ魔理沙の奴これを一人でのぼりきらせるために置いていきやがったな。
頂上までのぼりきると後ろから誰かが上ってくる音が聞こえてきて振り返ってみた
玲 お前らおそかったじゃない,,,か
??? ...そこにいるのは誰ですか!
鋭い声とともに、妖夢が現れ、刀を抜いてこちらをにらみつけた。
玲 ち、違う!俺は魔理沙たちと一緒にー-!
妖 嘘は通じません!ここは白玉楼勝手な侵入は許しません!
妖 ここは冥界ですのでここで死ねばあの世行きですので、本当のことを言ってここに留まるか私に切られて留まるかどっちがいいか選択しなさい。
玲 ってそれ結局おんなじ運命じゃないか...
とんでもない選択肢を迫られ妖夢が刀を振り上げる寸前霊夢が間に立つ
霊 落ち着け、妖夢。まずは話を聞くわ。
間一髪刃は止まった。背後から慌てて魔理沙が戻ってくる
魔 悪い悪い玲音、忘れ物して戻ったら...こうなってたか
妖 なんだ本当に魔理沙さんたちと来てたんですね
玲 だから言ったじゃないの
妖 そういえばこの方は、一体誰ですか?見たことがないのですが奏こころさんの姿をしてますし
霊 この子の名前は、本人が覚えてないらしいからうちらで玲音って呼んでるけど、この子のことはもよく分かってないのよ
魔 あたいのマスパを受けても無傷だったんだぞ
玲 俺も何者か知りたいくらいだよ
妖 そうなんですか。そういえば自己紹介がまだでしたね、私は魂魄妖夢、剣術を扱う程度の能力よ、よろしくね
玲 あぁよろしくな
簡単な自己紹介が済み、白玉楼に来た理由を話した
妖 なんだお客様でしたかお上がりください
霊夢と魔理沙が幽々子と話していたら突然スキマが開き紫がやって来た。
霊 紫また来たの?
紫 ええ、ちょっとその外来人が気になってね
魔 紫が玲音を連れてきたのか?
紫 そうよ私が連れてきたわ。その子に幻想郷の異変解決を手伝ってもらおうと思ってね
玲 でも俺なにも能力なんかないっすよ
紫 いいや、あなたには面白い能力があるわね
玲 やった!どんな能力あるの!
霊 玲音すごい食いつくじゃない
紫 外来人の能力は三つあるわね
衝撃の事実が告げられた
妖 能力は普通一人一つしか持てないはずですがこの方には三つもあるのですか
紫 まず一つ目は、コピーする程度の能力、二つ目は、コピーしたものを具現化する程度の能力、三つ目に空想したものを具現化する程度の能力だな
霊 中々のぶっ壊れた能力わね
紫 能力の説明をしとくと一つ目と二つ目はほとんど同じようなもんだから合わせちゃってもいいわね、コピーする能力はその言葉通り、見たものをそっくりそのまま増やすことができるわね。三つ目の能力は頭で考えたものが出てくるようになるわね
魔 一体どうゆうことなんだ?
紫 まあ簡単に言えばチート能力わね。一度みた相手の見たスペルカードなんかもコピーして使うこともできるし、空想で食べ物を作りだせるわ
玲 すげー強いし便利な能力だな
俺が幻想郷で手に入れた能力がまさかのチート能力で、これはアニメでよくある主人公補正がかかってるやつだな
霊 ここまで最強だけどなにか欠点とかないのか?
紫 さすがに弱点とかはあるわ。この能力は妖力を多く使うわね、だから長い時間使い続けるのは難しいし、強い能力ほど妖力の使用量が増えるから気を付けたほうがいいわね
玲 さすがに欠点があるか、でか能力ってどうやって使えばいいんだ?
幽々子がふわりと微笑み、妖夢に目配せする。
幽 使い方を確かめるためには実践が一番わね。妖夢この方と戦ってあげなさい
妖 承知しました。
玲 えっと1対1でですか!?
妖 安心してください殺しはしないので