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ヒトは気から

作者: 彩津

思い込み 二作品目です。

一作品目に書いてくださった感想をもとに書きました。

 今朝電車内で思い込みによる騒ぎがあった。詳しくはしらないんだけど。どうやら女の人が痴漢にあったって言いだして、でも周りには男性は乗っていなかったらしい。この時間帯って満員電車だから、女性のカバンがずっとあたってたらしくてそれで痴漢だと思い込んだらしい。おかげで遅延した。


 遅刻ギリギリだよ全く。


 どうやら学校でも何か騒ぎがあったようだ。周りから聞こえてくる会話に耳を澄ましてみると、屋上から何かが落ちたらしい。


 ”え自殺?” ”違うってヒト型の何かだよ” ”え、そうなの?” ”先生がそう言ってた” ”な~んだ。よかった” ”ね。朝から気分悪くなるとこだったよ”


 自殺かと思いきや自殺じゃなかったらしい。屋上からヒト型の何かが落ちれば自殺だと思い込んでしまうヒトが殆どだろう。なんにせよ思い込みで済んでよかった。


 ”落ちたところ破片とか危ないからって今立ち入り禁止になってるよね” ”んね。” ”一時間目は自習かな”


 そんな会話が聞こえてきたその時、外からパトカーの音がかすかに聞こえた。だが私が聞いた瞬間まるで聞かれてはいけないかのように音が止んだ。窓にはカーテンがかかっている。外の様子を見ることはできない。

 先生が入ってきた。自習していろと告げられることはなく至って普通に授業が始まっていく。どうやら今日はことわざをやるらしい。高校生にもなって。


「病は気から」


 結局のところ思い込みでどうにかなるとでも言いたげなそのことわざ。でもきっと病だけじゃない。人間は思い込みから何か行動を起こしている。結局のところ自己完結するものでない限り必ずどこかで思い込んでいる。新しいことわざにヒトは気からとでも追加してしまおうか。


 余談だが思い込みは悪いことだと思い込むことも悪いことかもしれない。今日の経験からそう学んだよ。それでも思い込みは真実をひた隠してしまうけどね。

思い込みをせずこの短編小説は読めましたか?

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