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第25話 覚悟の行動

しばらくすると『ヘルツクリスタル』の輝きが強くなる。


ガ・ガガッ


「魔王だ。すまない忙しくてな。どうした?」


魔王の声が聞こえる


「こちらこそすまない、朝早くから」


「構わん、スケルトンの我に睡眠は不要だ」


「そうだったな。それで早速用件を伝える。明日のこの位の時間に使者を用意できないか?11人の魔族を魔王城に運びたい」


「今、貴様はどこにいる?」


「クフマーリア領のラクリマという町だ」


「ふむ…ラクリマか。その町の近くには我が軍の拠点は無い。エンロールの町から少し進むとエリーテという村がある…その南に位置する森の中に第3師団長ガルーフェンが管理する拠点がある。そこまで来れば【ゲート】で魔王城に連れてこれる」


「そこまで11人を運ぶことは出来ない。足がないんだ。どうにか来れないか?」


「すまない。力になりたいが街道にも王国兵が多くいてな。戦いになれば不利なのだ」


「…そうだよな。わかった、じゃあなんとかガルーフェンのいる拠点まで連れて行く」


「勇者よ。すまない。この恩はいつか…」


「僕はもう魔王軍だ。仲間を救うのは当然だろ!」


「最大の感謝を…武運を祈る」


通信が切れた


(どうにかするといっても。僕の魔法のバックは生命物は入れられない。かと言って馬車なんか…ん?そうか!馬車か!)


(りゅう)はシャルルの事を思い出した


旅の道中交わした話から推測するに、シャルルは王国を良くは思っていない


もしかしたら協力してくれるかもと考えた。


(日が昇ったらシャルルを探そう)


とりあえずやる事もないのでベットに寝そべり休室方法を考えた。


プラン① 魔法を使い敷地の外から牢屋を目指す


プラン②牢の小屋に正面から入り兵を眠らせて救出。外に出る際は小屋の裏側に穴を開けて塀に向かう…そこでさらに穴を開けて敷地外へ脱出


プラン③ クラウドがいない今、兵を全滅させる


「…いや、③はないな。 もし①だった場合部屋の周りを金属で囲われてたらお終いだ。本気で殴ったとしても1発で破れなかった場合兵が駆けつける」


熟考の末②のプランで行くことにした


倒す兵士は2体


これなら現実的だと思った


仮にも召喚勇者の僕なら一撃で気絶させるのは容易い


いつのまにか考えながら眠ってしまった


気がつくと昼を過ぎていた


「やばい!寝過ぎた」


急いで支度を整えて町に出た


シャルルがどこにいるかわからない。


手当たり次第聞き込むことにした


8件目のお店でようやく居場所が判明したので急いで向かった


店主の話ではもう町を出るくらいだと言っていたので


革製品を販売するお店の前にシャルルの馬車を見つけた


今にも走り出しそうだ


僕は出せる限りの大きな声で名前を呼んだ


「シャルルさーーーーん!!まってーーーー!」


願いが通じたのか馬車が動きを止める


御者台からシャルルが顔を覗かす


僕を見つけると笑顔で手を振ってくれた


「K様じゃないですか!まさか見送りに来てくれたんですか?」


「はぁはぁ、いや、あの、ハァハァ、」


「何か訳ありですかね?とりあえず落ち着きましょ」


僕は深呼吸して息を整える


2、3度繰り返すと少し楽になってきた


「はぁ、すいません呼び止めて…あのお願いがあって」


シャルルはお願いという言葉を聞いて商人の顔を見せた


「おぉ。お願いですか!是非伺いましょう」


「ちょっと聞かれたくない話なので少し人気のいない場所に移動してもらっていいかな?」


「もちろんです。儲け話はいつでもそうですよ!」


シャルルと(りゅう)は町の外れまで移動した


辺りに意識を向け探る


大丈夫。人の気配はない


(りゅう)は早速話を切り出す


「実は協力してほしい事があって、その、人を運んでほしいんですエリーテという村に」


「ほう。エリーテですか。あそこは特に何もないクフマーリア領の外れくらいにある村ですよね?」


「はい。そこに11人運んでほしいんです。今晩。いや明日の夜中に」


「深夜にですか?それはまた何か事情がありそうですね?」


シャルルはうーんと難しい顔を見せる


「もちろん無理は承知です。でもシャルルさんの協力無しではどうしてもダメなんです」


「なるほど。それでその人達はどういった方達です?」


やはりこの質問がきた。もちろん説明しなきゃいけないのはわかっているが…


「あの、実は、、、魔族なんです」


シャルルは呆気にとられた表情をした


まさか魔族を運んでくれと言われるのは晴天の霹靂(せいてんのへきれき)だろう


「あ…あの…ダメですかね?」


「あ、いやこれは失礼…突然のことで動揺してしまいました。それでその魔族の方々はどういった御関係で?」


「実は、エンロールの町付近に魔族の住む集落があったのだが、そこが誰かに襲われていて、色々調べて行くうちに王国兵が捕らえた事がわかったんだ」


「なるほど。しかし王国は魔族と戦争中です。魔族を捕らえる王国兵の意味はわかりますが、なぜK様が魔族を助けるのかは理解できません」


「それは...わかりました…これを見てください」


(りゅう)はシャルルを信じて覚悟を決めた



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― 新着の感想 ―
[良い点] いつもサクサク快適テンポが好きです。 [一言] ドキドキしてきました。 シャルル氏、どうするのでしょうか… 何の罪もない者(モンスター)をどう捉えるのか… 続き読みます
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