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誓約龍魂バハムートセイバー  作者: 宮下龍美
第四章 学園青春ライフ
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精霊の加護 1

 二日目の放課後は、ハイネスト兄妹に用事があるらしく、クロとキャメロットの二人が学園の案内を買って出てくれた。

 ローラは魔導薬学の研究所が気になるというので、彼女も別行動。


 今日は四人で別の島、サラマンダー島に向かう予定だ。


 しかし、やはりというかなんというか。放課後になって廊下を歩いていると、こちらを伺うような視線は絶えなかった。


「随分と有名人になっちまったな、リュウタ!」

「好きでなったわけじゃねえよ……これも全部イグナシオのせいだ」


 強く背中を叩いてくるクロ。痛い。龍太はもはやため息しか漏れず、さっと周囲を見渡す。するとみんなして視線を外してくれるものだから、余計にため息が出てしまった。


 有名になったというか、怖がられてる感じがする。

 世界最高峰の施設が揃ったこの学園、在籍している生徒は当然ながら若きホープたちばかり。目立たない生徒ひとり見ても、確実に龍太より博識で力もある魔導師だ。

 そんな彼らに怖がられるというのは、些か以上に心へのダメージが大きい。


「つーか、イグとソフィアはどうしたんだ? 詳しいことは知らねえけど、あいつらってお前らのお目付役みたいなもんなんだろ?」


 そのお目付役のせいで昨日はあんなことになったのだが。まあ、詳しいことを話してやる必要もない。そもそも昨日のことは、噂話としてクロも大体聞いてるだろうし。


「昨日取ったデータの解析に忙しいんだと。それと、俺たちがシルフィードぶっ壊したから、次の機体作るって言ってた」

「あらあら、噂話は本当だったんですねぇ」

「誠に遺憾ながらな……」


 クスクスと微笑むキャメロットが言っているのは、シルフィードをぶっ壊したという点について。

 正確にはバハムートセイバーを止めるために自爆したのだが、殆ど龍太たちが壊してしまったようなものだ。


 ついでに、朱音の手足をもいだという話もあるが、これも似たようなもの。

 龍太たちを止めるために、完璧に扱えないと言っていたはずの氷結能力を無理矢理全力で使った。その結果、彼女は右の手足を犠牲にしてしまったのだ。今日の朝には元に戻ってたけど。


「どれも嘘とは言えないものばかりだから、否定することもできないのよね」

「そうなんだよなー。いっそのこと、もっとぶっ飛んだ尾鰭がついてくれてたら良かったんだけど」


 頬に手を当て困ったように言うハクア。同意する龍太は、三度目のため息。こんな調子で、ハクアとの学園生活を楽しめるのだろうか。

 いや、正直なところ龍太的にはハクアが一緒にいてくれたらそれだけで構わないのだけど、問題はハクアの方が楽しんでくれるかどうか。


 極論すると、二人が生徒として学園に来たのは、それが目的なのだから。


「よし、着いたぞ。ここがサラマンダー行きの転移魔法陣だ」


 などと話している間に、辿り着いたのはとある扉の前。先導するクロが扉を開くと、部屋の床には淡く輝いている魔法陣が刻まれていた。


「この上に乗って魔力を流すだけで、あっという間に隣の島だ」

「ウンディーネ行きとノーム行きのものも別の部屋にありますよぉ」


 龍太は転移魔術を使わせてもらった経験がない。朱音や丈瑠がぽんぽん使うから忘れがちだが、それなりに高度な魔獣だったはずだ。実際、クレナでも人数と距離に制限がついてしまうし、ジンも使えないと言っていた。


 龍太が転移を体験した数少ない例としては、初めてドラグニアに行った時だろう。あの時はアリスの転移魔術で、全員をドラグニアの王都まで運んでもらったのだ。


「本来の転移魔術は、こういう風に陣として書き残して固定させて使うものなのよ。個人で使えるのは相当な使い手だけだわ」

「またあの人たちが化け物になってしまった……」


 魔術の知識が増えるたび、朱音たちがいかに凄い魔術師なのかを理解できてしまう。そしてそんな彼女をもってしても、手足を犠牲にしなければ止められない今のバハムートセイバーとは……と、若干憂鬱に。


 さておき、四人は早速魔法陣の上に立ち、キャメロットが魔力を流して魔法陣を起動させた。

 一瞬の浮遊感。足元の地面が急になくなったような、高所から落ちていくような感覚があった。しかし次の瞬間には、視界が全く違う景色を映している。


「おぉ……」


 思わず感嘆の息が漏れた。

 目の前に広がる光景は、荒野と呼ぶに相応しいもの。そこに大きな闘技場がひとつといくつかの建物あり、山も見える。

 降り立ったここ、港から島の全容が見渡せるわけではないが、恐らくはシルフ島のように他の場所にもなにかしらの施設が建てられているのだろう。


「本島とはまた雰囲気が変わったわね」

「心なしか気温も高くないか?」


 本島のシルフ島はかなり過ごしやすい気候だったため、制服も長袖でブレザーを着ていても問題ないくらいだった。

 けれどサラマンダー島は、それだと少し、というかかなり暑い。言っている間にも汗を掻いてきそうなくらいには。


「お、よく気づいたな」

「それには精霊の加護が影響してるんですよぉ。シルフにサラマンダー、ノームにウンディーネ、聞いたことはありません?」


 キャメロットに問われて、そういえばと今更ながらに思う。

 元の世界でも、ゲームやら漫画やらでそういう名前の精霊が出てきたりしていたか。なにせ元の世界とこちらの世界では、同じ名詞でも全く違うものに使われていたりするから、そのあたりの線引きが未だに曖昧だ。

 そもそもキャメロットだって、龍太の世界では土地の名前だったはずだし。


「ここは四大精霊が眠る島という話は聞いたことがあったけれど」

「ハクアも知らなかったのか?」

「そういう噂がある、といった程度だったのよ。直接ここへ足を運んだのはもう何千年も昔だし、地殻変動の影響かその頃とは島の形も違っているわ。だからわたしの記憶はあまり頼りにならないの」

「島に精霊が訪れたのは、ここ最近の話といいますからぁ」

「最近と言っても、もう五百年以上は前だけどな。ドラゴンの時間感覚は当てにしない方がいいぞ」


 五百年を最近と言ってしまうあたり、キャメロットの年齢がどれほどのものか察してしまうが……天龍の眷属だということだし、もしかしたらクレナとも面識があったりするのだろうか。


 間話休題。

 とりあえず島に着いた一行は、目の前の建屋に入る。ここはいわゆる受付や更衣室などがある総合カウンターになっているようで、ここで施設の利用申請をしなければならない。

 代表してクロが申請用紙に記入していき、その途中でこちらに質問が。


「武器の貸し出しもあるけど、二人とも必要ないよな」

「わたしは大丈夫だけれど」


 ライフルを背負っているハクアが、どうする? と尋ねるようにこちらをチラと見た。

 たしかに龍太自前で剣を持っているが、状況によってはそれ以外の武器も扱う。それらの練習も出来ればしておきたい。


「武器って、どんなのがあるんだ?」

「基本何でもある。リュウタは剣の他にも使うのか?」

「斧と杖、あと槍かな」

「へえ、意外と色々手を出してるんだな。それじゃあ今言ったのは申請しとくぜ」


 スラスラと記入を終えて、申請用紙を受付のお姉さんに渡す。それと引き換えで、施設の利用許可証を人数分と、三枚のプレートが渡された。

 プレートにはそれぞれ、龍太がさっき告げた武器の刻印が彫られている。


「ほらよ。こいつに魔力を流せば、武器が出てくる」

「こいつも魔導具か?」

「おう、イグが去年開発したばっかなんだぜ。すごいだろ、あいつ」


 これをイグナシオが……と、角度を変えてプレートをしげしげ見つめる。知り合って間もない龍太はあまり実感できていないが、あのメガネは本当に天才なのだ。

 人型魔導兵器ファフニールの開発、建造から、このプレートのような学園の細かいところで役に立つものまで。きっと探せば、彼ら兄妹の発明品は世界中で見つかることだろう。


 昨日のことは許さないことに変わりはないけど、それはそれとして少し見直した。


「これから動くわけだけど、どうする? 着替えるか?」

「普通は着替えるものなのか?」

「人によりけりだな」

「ならこのままでいいよ。ハクアもいいよな?」

「ええ、着替えは持ってきていないもの」


 どうやらこれから演習が行われるところがあるらしく、そこに参加させてもらうこととなった。

 サラマンダー島では定期的に魔物が湧くようであり、そいつらの駆除ついでの演習というわけだ。この島だけ、いわゆる沸き潰し的なものをしていないらしい。


 参加申請を出した第五演習場までは、また転移魔法陣で移動。

 そこは岩肌の露出した山の麓で、近くには少し大きめのプレハブ小屋が。十数人の生徒たちは綺麗に整列して立っており、担当の教師は知り合いだった。

 ていうか、ジンとクレナの二人だった。


「ん、おおリュウタ! 来てくれたのか!」

「朝は時間合わないから、なんか久しぶりな感じするわね」


 ジンが大きな声を挙げたことで、生徒たちの注目もこちらに集まる。ひらひらと手を振ってくるクレナは、心なしか眠たげだ。

 放課後の異世界学だけ教えていればいい朱音と丈瑠とは違い、ジンとクレナは普通にその他雑用も任されているらしく、朝はいつも龍太たちが起きるより早く出ている。

 異世界人の朱音たちより、ギルドに所属している二人の方がなにかと信頼を得やすいからだろう。


 一方で生徒たちといえば、もはや当然の如く龍太の噂をすでに知っているのか。

 こちらを見ながらヒソヒソと歓談中。もう一人の問題児も一緒に居合わせているのがよくなかった。


「問題児の先輩二人が揃ってるぞ……」

「一体なにをやらかすつもりなんだ⁉︎」

「まさか、ここで二人して暴走し始めるつもりじゃないわよね……!」

「そんなことされたら、せっかくの訓練が台無しじゃん!」


 どうやら下級生のようで、その目には多少の恐怖心も混ざっているように見える。

 実戦経験も乏しいのだろう。まだ戦いというものに慣れていないような、そんな雰囲気が全体が漂っていた。

 これがもし上級生、特に五、六年にもなってくると、逆にこちらを囃し立てたりするやつだって多少はいただろう。龍太たちのことを問題児と言い敬遠しつつ、遠巻きに眺める分には面白がる。


「はーい、静かにしなさい! ちょっと人数は多くなったけど、予定通り始めるわよ!」

「リュウタ、それからそっちのクロだったか。ここは一、二年生向けの演習場だが問題ないか?」

「ああいや、俺は今回あまり手出ししないぜ。リュウタとハクアを案内してやっただけだし、一応危ない時だけ手助けする感じで」


 どうやら、クロは本格的に参加するわけではないようだ。まあ、すでに五年生の彼が下級生、それも戦闘に不慣れな者たち向けの演習に参加したところで意味はないし、特に否やはない。


「俺はむしろ、最初はそれくらいの方がいいよ。今日は色んな武器使ってみようと思ってたしさ」

「バハムートセイバーに使う時の得物だな」


 なるほど、と頷くジン。

 剣に関しては普段から使っているし、ジンや朱音からも色々教わっているので問題ないが。その他のオルタナティブ中にだけ使う武器に関しては、全くと言っていいほど練習できていない。


 特に槍。斧は力任せに振るっていればなんとかなるし、杖も魔術の補助がメインの使い方だが、槍は相応の技術が必要だ。変身中はハクアのサポートもあってそれなりに使えるが、やはり龍太個人の技術も磨いておく必要があるだろう。

 なにより、エリュシオンのオルタナティブはまだ使用回数が少ない。パワー特化のホウライを好んで使うこともあるが、カートリッジを受け取ったの自体が割と最近だ。

 練習して武器に慣れておくに越したことはないだろう。


「よし、それでは早速始めようか! 目的は魔物と対峙することに慣れることだ、深追いは禁物! この辺りはあまり強い魔物が出ないとはいえ、万が一もあり得る!」

「なにかあれば私たちか、そこの先輩を頼るようにしなさい。それじゃあ始め!」


 クレナの号令で、生徒たちは山の方へと駆け出す。戦闘に不慣れとはいえ、それは人間側の方。一部例外を除き誰もがパートナーのドラゴンと共にあるこの学園では、下級生でもドラゴンがついてくれている。

 いざとなれば、教師が割って入る前にドラゴンたちがパートナーを助けるだろう。


「キャメロット、あんたたちはどうするの?」

「わたくしたちは近くで見守ることにしましょうかぁ。さ、行きましょうクロくん」


 気安い会話を見るに、やはり二人は以前から知り合いだったか。

 クロとキャメロットも先に行ってしまい、残ったのは身内の四人。他に誰もいないことを改めて確認したジンが、龍太に心配そうな声をかけてきた。


「昨日のことは聞いたが、大丈夫だったのか?」

「朱音さんのお陰でなんとかな。海の上だったから他に被害はなかったし、怪我人もいなかったよ」

「アカネが二人を担いで帰ってきた時はびっくりしたのよ? あの子は右の手足がないし、リュウタとハクアは気絶してるし」

「ごめんなさい。けれど、あの力は必ず制御してみせるわ。そのためにこの学園まで来たのだもの」


 力強く宣言するハクアに、龍太も頷く。

 ジンとクレナは仕方ないなと言わんばかりに微笑んで、それから思い出したかのように、筋肉バカがのたまいやがった。


「ああ、言い忘れていたが、ノルマは魔物十体だ。達成できなかった者は居残りで筋トレだぞ」

「それを早く言えよバカ! 行くぞハクア!」

「ふふっ、急ぎましょうか」


 走りながらプレートのひとつに魔力を通し、槍を実体化させる。右手に握ったそれは、バハムートセイバーに変身中使うもの同じ長さだ。大体二メートルほど。龍太の身長よりも余裕で長い。


 急いで駆けつけた先では、生徒たちがすでに魔物と戦闘に入っていた。少し離れた、しかしどの戦場にもすぐさま駆けつけられる絶妙な位置に、クロとキャメロットが立っている。

 その隣を駆け抜け、誰も相手をしていない、戦闘中の下級生の背中を狙っていた牛のような魔物へと一直線に向かう。


「ハクア!」

「ええ!」


 決して距離を過たず、ハクアだけが足を止めて射撃態勢に入る。発射された魔力弾が龍太の背を追い抜かし、牛の頭に命中。怯んだところで側面に周り、渾身の突きを見舞った。

 随分と硬い手応えだったが、強化を施した龍太が押し負けるほどではない。


 瞬く間にまずは一匹。次の獲物を見つけようと周囲を見渡す。

 生徒に対して、魔物の方が数は多い。そうなると乱戦状態になるのは必至で、誰も相手をしていない魔物は生徒たちの意識の外から戦闘に割り込んでくる。


 後から参戦した龍太とハクアは、それを止めるべきだろう。


「ロックパイソンは岩のように硬い皮膚が特徴的な魔物よ。龍太の魔力量ならともかく、下級生が相手をすると相応の時間がかかるはずだわ」

「これ本当に初心者向けの演習かよ?」

「これくらいこなせなければ、この学園でやっていく資格はないということかしらね」

「とにかく、俺たちは他の奴らを守りながら戦うぞ!」


 この時点で頭の中からはすでにノルマのことなんて消えていて、最優先事項は守ること。怪我人は出さない、というと欲張りすぎる気もするが、それくらいの心意気でなければならない。


 そういう戦い方をしばらく続けながら、周囲の様子にも気を配る。どうやら下級生たちも苦戦している様子はなく、時間はかかれど難なく倒せているようだ。


 ていうか、生徒の数と魔物の数、それからノルマの数が全く合ってない。いくは魔物の方が多いとは言っても、絶対百体以上もいない。ジンはその辺わかっててノルマを設定したのだろうか……。

 クレナがついてるから多分わざとだろうなと考えたところで、魔物たちの動きに変化があった。


 手負いであろうと関係なく、まるでなにかに怯えるようにして逃げていくロックパイソン。突然の行動に生徒たちが訝しる中、断続的な地響きが。


「なんだ⁉︎」

「この魔力は……まさか!」


 身長三メートルはあろう巨大な人型、体は赤く頭には鬼の角が。右手には棍棒を持っている。

 以前にも一度戦ったことのある、その魔物の名前は。


「クリムゾンオーガ⁉︎」

「こんなやつまで出てくるなんて……っ、リュータあそこ!」

「任せろ!」


 現れたクリムゾンオーガは、一番近くにいた女生徒に向けてすでに棍棒を振りかぶっている。少女は恐怖で腰が抜けてしまったか、その場にへたり込んでしまっていた。パートナーも近くにはいない。

 無詠唱で概念強化をかけて、地面を蹴る。何倍にも増幅された龍太のスピードは、ギリギリのところで魔物と少女の間に割って入ることに成功した。


 しかし、龍太はひとつ失念している。今使っている武器はいつもの剣ではなく、槍だということを。


「やばっ……」


 全体重を乗せて振り下ろされた棍棒を受け止めたまではいいが、槍の柄がミシミシと嫌な音を立てる。

 あくまでも練習用の槍。柄の部分は完全に木製で、今更強化魔術で強度を増そうにも焼け石に水。拮抗したのはほんの一瞬だけ。


 ただし、その一瞬があれば十分だ。


『Reload Acceleration』

『Reload Elucion』


 機械音声が二つ続く。

 放たれた銃弾は物理法則を無視して加速し、その分だけ威力を上乗せして棍棒に突き刺さった。そこから伸びるのは太い木の幹。あっという間にクリムゾンオーガの右腕を棍棒ごと締め上げ、赤鬼は堪えられないとばかりに龍太たちから離れて呻めき苦しむ。


「ナイスハクア、助かった! ほら、立てるか?」

「あ、ありがとうございますっ」


 へたり込んでいた女生徒を立たせて逃がし、使い物にならなくなった槍を捨てる。代わりに腰の剣を抜いて、目の前の敵を強く睨んだ。隣に立ったハクアは太もものベルトからナイフを取り出し、万全の状態で迎え打てる。


「リュウタ、俺が変わろうか?」

「いや、大丈夫だクロ。俺とハクアに任せてくれ」


 心なしかウキウキしてる声のクロは、強敵の登場にテンションが上がってるらしい。

 しかし、今回ばかりは譲れない。クリムゾンオーガは一度辛酸を舐めさせられた相手だ。違う個体とはいえ、ここで背を向けるわけにはいかない。


「正義のヒーローは、同じ相手に二度も負けるわけにはいかないんでな!」

「今のわたしたちの力、見せつけてやりましょう、リュータ!」


 以前のリベンジマッチ、ここで果たさせてもらうとしよう。

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