天空の国 3
光の尾を引いて降り注ぐ、いくつもの矢。着弾地点で爆発を引き起こしているそれは、ひとつでも当たれば致命傷は免れないだろう。
そんな爆撃の雨を躱し、時に弾いて、龍太は離れた位置で弓を構えるエルフの少女を睨んだ。
「逃げるな避けるな当たらないだろう!」
「当たったら死ぬだろが!」
「死ねと言ってるんだそれくらい分かれ!」
いつまでも罵声を交わし合っているだけでは埒があかない。彼女、シイナから向けられる敵意も殺意も本物だ。このまま防戦一方というわけにもいかないし、彼女を止めるためにもこちらから攻撃したいところだが。
不意に矢の雨が止んで、それを好機と一歩踏み出す。
が、その瞬間。背筋になにか嫌なものが走って、反射と直感だけを頼りに後ろへ振り返った。
金属同士のぶつかる甲高い音は、龍太の剣と獣人の少女が持つ二振りの小剣がぶつかったものだ。
「いつの間にっ……!」
「おぉ、今のに反応できるんだ! やるねえ君!」
さっきまではシイナのすぐ近くにいたはずだ。龍太も警戒して、視界の端に収めていたというのに。
幸いにして、一撃が重いわけじゃない。受け止めた二本の小剣を力任せに弾き返せば、獣人の少女がまた姿を消す。どこに行ったかと周囲に視線を巡らせるが、頭上に影が差したことで、空を見上げた。
しかしそこにいたのは獣人の少女ではなく、斧を振りかぶったドワーフの男性。
「……っ、剣戟武闘!」
「ぬんっ!」
咄嗟に魔術を発動して、剣と斧がぶつかる。
重い。龍太の剣は魔術によって三重の威力が込められているにも関わらず、小さな体躯からは想像できない膂力だ。衝撃が地面に伝播してひび割れ、それでも膝をついていない自分を褒めてやりたい。
「すまんな、坊主。お前さんに恨みはないが、お嬢に逆らえば後が怖いんだ」
「このッ……!」
まずい。非常にまずい。
ドワーフの一撃は受け止められた。若干押されてはいるが、それでも防げる一撃だ。
獣人の少女は離れた位置に視認できる。姿を隠すのがどのような魔術かは分からないが、今は気に留めなくていい。
それよりも。足を止めてしまったことの方が問題だ。
『Set』
『Vorpal Strike』
無機質な機械音声は、シイナの持つ弓から。その持ち手の部分が展開して、よく見覚えのあるものを挿入していた。
「カートリッジシステム……⁉︎」
「死ねェェェェ! アカギリュウタァァァ!!」
ドワーフの男が離脱するのと同時に、魔力の矢が放たれる。音を超える速度で迫り、瞬時に思い浮かぶ対処法は全て間に合わない。このままでは本当に殺されてしまう。
いよいよ覚悟しなければならないかというその時。
矢の軌道が、不自然に逸れた。
「一対一なら黙って見てるつもりだったけど、三対一ならそういうわけにもいかないかな」
矢の飛んでいく先を追えば、そこには魔法陣を広げた丈瑠が。矢はその魔法陣に吸い込まれて消える。魔導収束だ。
しかし相手も立て直しが早い。気がつけば獣人の少女が丈瑠に肉薄している。振るわれた小剣は空を切り、一歩下がった丈瑠は追撃しようと踏み込む。
そこに、魔法陣が広がった。獣人の少女はふわりと浮いて、思うように体が動かせずにじたばたとしている。
「んなぁ⁉︎ なにこれなにこれ!」
「これで三対三だな」
ジンの重力魔術によって、魔法陣の上を無重力にしたらしい。近くにいた丈瑠には影響がないあたり、相変わらずさすがの精度だ。
無重力の檻に囚われていた少女は、また一度姿を消して、シイナの隣に姿を現す。
空間移動、瞬間移動。思いつくのはその辺りの魔術か。あの状態からでも使えるのを見るに、やはり相当な術者だ。
「おのれ……! 邪魔をしないでいただきたい! 用があるのはアカギリュウタだけだ!」
「仲間を殺すって言われてるのにかい?」
「ああ、黙って見ているわけにはいかないな」
「だったらもうちょっと早く助けてくれよ……」
ほんの少し恨みがましく二人を見るが、揃って肩をすくめるだけ。
朱音やハクアが焦っていなかったのを見るに、エルフとのタイマンなら龍太でもどうにかできると判断してくれたのだろうけど。
「ジョシュアに聞いたよ。白龍教の過激派、シイナ・ファル・フォールトン。エルフの王族に連なる者だってね」
「え、王族⁉︎」
「傍系ではあるが、れっきとした王族の一人らしいぞ。そっちのドワーフと獣人は、ジョシュアも知らないらしいが」
やっぱりエルフにも王族とかあるんだ。と、状況も忘れてへー、とアホっぽい顔を晒す龍太。
ケルディムは他種族国家だから、王族とかそういうのはないのだとばかり思っていたが。
「俺はゴードン。そっちの獣人はサラだ」
「よろしくね〜」
「俺たちは別に白龍教というわけじゃないんだがな。お嬢には逆らえん」
「そゆこと! だからアカギリュウタくんには、おとなしく首を差し出してもらえると助かるな!」
「また消えたっ!」
「落ち着いて、龍太くん」
元気に殺す気満々で姿を消した獣人の少女、サラだが、丈瑠は至極冷静だ。
「空間転移に瞬間移動。たしかにそれらの魔術によるものだけど、正確には少し違う。ジン、よろしくね」
「ああ、まかせろ!」
ジンの足元に広がる魔法陣。発動するのは当然重力魔術。
龍太たちの周囲、半径二メートルほどの重力を操り、サラが姿を現した。
「にゃっ⁉︎」
驚いた勢いそのままに転けてしまい、シイナがフォローのために矢を放つ。重力の影響を受けない魔力の矢だが、それも丈瑠の魔導収束があれば無力だ。
「彼女は亜空間に自分の身を移すことができる。エルフの子は、最新型のカートリッジシステムだね。第一世代のハクアのライフルとは違って、オーバーロードの擬似再現に特化したものだ」
「重力魔術、サラとの相性は最悪だな……ゴードン!」
「無茶言わんでくれよお嬢。あそこに突っ込めば、俺もサラの二の舞だ」
打つ手がなく舌打ちするシイナが、忌々しげにこちらを睨んでくる。これで引いてくれば楽なのだが、そんな様子もない。
「少し痛い目見てもらおうか」
「来るぞお嬢!」
「にゃー! 解放しろー!」
「銃撃・二之項」
丈瑠がグロック18Cの銃弾を、フルオートでばら撒くように撃つ。ハンドガンのフルオート射撃は、ただでさえ命中力に難がある。その上でまともに狙いもつけず。
しかし十八発の弾丸は、それぞれ六発ずつ三方向に別れて、吸い込まれるように敵目掛けて突き進む。
銃弾の軌道は変幻自在。決して直線には進まず、これではまるでミサイルだ。
急所には当てず、しかし全ての弾丸がたしかに三人の体を貫いていた。ジンも重力魔術を解除し、サラは体の自由を取り戻す。その代わり、足を撃たれて立てそうにもないが。
「おのれよくもっ!」
「待てお嬢、撤退だ」
「しかしゴードン!」
「サラがやられただけじゃない。あちらさんを追い詰めたとしても、後ろにはまだ残りが控えてやがる。クレナの嬢ちゃんを相手にするのも骨だが、それよりあっちの人間はバケモンだ。今だって、隙があればこっちの首を刎ねようとしてる」
ゴードンの物騒な言葉に、龍太も思わず後ろを振り向いてしまう。バケモンこと朱音が笑顔で手を振ってきた。いや、怖いよ。
「ゴードン、サラを頼む」
「もちろんだ」
「覚えていろよ、アカギリュウタ! 貴様が白龍様と誓約龍魂を結ぶなど、私は認めんからな!」
最後にそう吐き捨て、ゴードンがサラをおぶり三人は去っていった。
「なんだったんだよあいつら……」
「いわゆる厄介オタクってやつだろうね。過激派の意味、ちゃんと説明しようか?」
「なんとなく察しがついたんでいいっす……」
要するに、彼女らにとっての神であるところのハクアが、何処の馬の骨とも知れぬ男と婚姻も同然の契約を結ぶ。それが気に入らないのだ。
「ごめんなさい、リュータ。あの子も悪い子ではないのだけれど……」
「ハクアが謝ることじゃねえよ」
歩み寄ってきたハクアが苦笑気味に謝ってくるけど、実際本当にハクアは悪くない。元の世界でも、同じ宗教で別の派閥同士が争ったなんて話は、枚挙にいとまがないのだ。
「正直、わたしも困っているのよね。わたしはリュータが好きだから一緒にいるのに、そこに文句を言われる筋合いはないわ」
「お、おう……」
一転してぷんぷんと頬を膨らませるハクアのなんと可愛いことか。
ところで、公衆の面前で堂々と好きとか言わないでくれませんかね……嫌ってわけじゃないけどね? 恥ずかしいからね?
そんな男心が察せられないのか、顔を赤くした龍太を見て、ハクアは首を傾げるのだった。
◆
「さて、話の続きをするか」
再びリムジンに乗り込み、一息ついたところでアダムが切り出した。車はケルディムの市街地、高層ビルの立ち並ぶ道路まで入ってきており、どこか見慣れた街並みが窓の外を流れている。ホテルまではまだ少しかかるらしい。
「さすがにそろそろ、ちゃんと聞かせてもらえるんすよね?」
「どうして龍太が死ななければならないのか、だったな。その前に、魂についてもう少しお勉強だ」
どうやら聞きたいことを聞くためには、まだまだ前提知識が足りないらしい。
まあ、それも仕方ないか。
「龍太、死んだ人間の魂というのは、どうなると思う?」
「……消える?」
「基本的にはな。魂の消滅が、死としての最終形だ。そして、肉体の活動が停止してしまえば、同時に魂と消滅してしまう。だが、そうならないパターンもあるんだ」
肉体とは魂の物質化である。その説が正しいのであれば、肉体の活動停止と共に魂も消えなければならない。
そうならないパターンなど、考えられないが。いや、これまで聞いた話の中に、該当するものがあったか。
「転生者?」
「そうだ。転生者は肉体の活動が停止しても、魂が消滅せずに次の生を受ける。ただまあ、こいつらは例外扱いしてもいい。ある意味、転生者とは全く真逆の理論で、魂が消滅しない例があるんだ」
「転生者とは真逆の理論……」
転生者とは、本人の強い後悔の想いが原因となる。つまり、その真逆ということだ。
なら、この世に全く未練のない魂が? いや、それはほんの少し違和感が残る。普通に考えれば、そういうやつほど潔く消えそうな感じがするから。
別の角度で真逆と考えると、ひとつ、腑に落ちるものがあった。
「本人じゃない、他の誰かの想いが関係してる……?」
「中々察しがいいな、その通りだ。死者の意思は関係ない。残された者たちの強い想いが、消えるはずの魂をこの世に繋ぎ止める。いや、縛りつける」
いわゆる、幽霊。
あれは消えることなくこの世に留まっている魂が、なにかしらの要因で可視化できるようになった存在だ。
しかし、幽霊はただそこにいるだけ。考えるための脳がなく、こちらに干渉するための肉体もない。恨めしや、などと言うが、実際は恨めしいと思う心すらも失って、ただそこに存在しているだけのものだ。
その幽霊とは、生者の強い思いによって繋ぎ止められている。
「想いの力というのは侮れないものだ。全くもって理論的ではないが、それひとつで世界がひっくり返ることもある。それこそ、死者の魂すら縛ってしまうほどにな」
朱音がそっと目を伏せるのが視界に映った。
きっと、彼女には心当たりがあるのだろう。旧世界とやらの中で、それだけの戦いがあったのだから。
だが、待ってくれ。
その理論で言えば、もしかしたら。
「玲二の魂も、まだ消えてない可能性があるってことか⁉︎」
わずかな希望が見えた気がして、身を乗り出してしまう。だがそんな龍太とは対照的に、仲間たちの表情は明るいものとは言えない。
「リュータ、たしかにその可能性はあるのだけれど……肉体を離れた魂を感知する方法が、今の魔導や魔術では確立されていないの」
「それに、その魂を捉えることができたとしても、よ。アカネが言ってたでしょ、人間には絶対に不可能な魔術が二つあるって」
ハクアとクレナに諌められて、ハッとする。
人間には絶対に不可能な魔術。ひとつは、完全な分身を作ること。本体の操作や事前のプログラムもない、完全に自立して自律した分身の作成。そこに魂が存在しないから。
そしてもう一つ。
「死者の蘇生。これだけは、どう足掻いても不可能なの。私の銀炎みたいに、時間を戻すことでの擬似的な蘇生とか、超高度な復元魔術で死ぬ前にとか、それこそ今の龍太くんたちの誓約龍魂みたいな、それに近いことはできる。でも、一度完全に死んでしまった人間を蘇らせることは、人間にもドラゴンにも不可能。絶対にね」
考えてみれば当然だ。
死者の蘇生が叶うなら、朱音は両親に会うためだけに時間を遡ったりしないし、この世界の倫理観だってもっと違ったものになっている。
「肉体から離れる魂を別の何かに繋ぎ止め、新たな肉体を用意する。これ自体は不可能というわけじゃない。実際行動に移した魔導師や魔術師もいる。だが、それは術者が生前からいくつもの術式をその体に刻み、入念な準備があって成し遂げられる。死者の蘇生などというものではない。少し話が脱線してしまったが、要するに龍太がこれから行うのは、それと同じだ」
半ば強引に話題を打ち切ったアダム。それ以上は考えるな、ということか。
「龍太、アヴァロンはお前に死ねと言ったが、何も本当に死ななければならないわけじゃない。そうだな、近い言葉で言えば、コールドスリープによる仮死状態、とでも言えばいいか。なにせ、お前の体から一度魂を引き剥がす必要があるんだ」
「仮死状態……」
「今回はお前自身の魂を元の形に戻さなければならないからな」
そしてその違いが、最も厄介な点でもある。
ここまで魂についての話を聞いたが、そもそもの話として、龍太の魂を元の形に戻すことなんて本当にできるのだろうか。
ケルディムにはそのために必要なものは揃っている。アヴァロンはそう言っていたけど、どうしても不安は拭えない。
その不安が表情に出ていたのか、アダムがふっと微笑む。
「不安になるのは分かる。安心しろ、とも言えないが、失敗することは万に一つもありえないさ」
「そうなんすか?」
「ああ。イブが手伝うからな。あいつも俺と同じ枠外の存在。その体質は『束縛』だ。間違っても、お前の魂が消えるなんてことはない」
そうだ、本当に死んでしまうかも、なんて心配はするだけ無駄というもの。枠外の存在というとてつもない人が手伝ってくれる。それだけでもとても頼りになる。
そしてなにより、龍太は仲間たちを信じている。ハクアの想いを信じている。
だったら、大丈夫だ。
この魂が消えてなくなるなんて、そんなことはありえない。
「よし、なら手順について説明するぞ。まず最初に、龍太とハクア、お前たちの魂を一度分離させる。この時点から儀式は始まるから、二人にはさっき言ったように仮死状態になってもらう。その後にアヴァロンとイブ、それから朱音の手で、龍太の魂を元の形に戻す」
「え、朱音さんも手伝ってくれるんすか?」
「私の力はなにかと使えるからね」
時界制御の銀炎に、キリの力のひとつである『創造』がある。儀式のサポートには持ってこいだろう。
「てか、ハクアも仮死状態になるとか聞いてないんすけど」
「わたしなら大丈夫よ?」
「まあ、お前に向けての説明だったからな。だからアヴァロンも言わなかったんだろう」
マジで言葉足らずだなあの龍神。これなら娘と喧嘩してるってのも頷けるわ。
「そこまで正常に終われば、あとはお前たちがもう一度誓約龍魂を結び直すだけだ」
ただ、とひとつ言葉を区切ったアダムは、なにかを言い淀む。
失敗の可能性はないとまで言い切ったのに、他に何かあるのだろうか。
「お前たちの中にいるものが、魔王の心臓と白き龍ユートピアが、どう出てくるのか分からない。そこだけは、頭に入れておいてくれ」
◆
その後ほどなくしてホテルに到着し、なぜか先に着いていたハイネスト兄妹も含めて、一行はそれぞれ部屋に案内された。
もはや言うに及ばず、龍太はハクアと同室だ。残りは男性陣と女性陣で別れて一部屋ずつ。合計三部屋。
いわゆるスイートルームというやつなのか、部屋はリビングにダイニングにキッチンにと、生活に必要なものはほとんど揃っていた。
高級ホテルのスイートルーム。そんなものに泊まったことなんて一度もない龍太は、部屋にいるだけで緊張してしまう。備品を壊したらどうしようかと、無駄にオドオドしてする始末。
さりとて、いつまでもそうしているわけにもいかない。食事も風呂も済ませて、あとは寝るだけ、夜も更けてきた時間。
ソファにハクアと並んで腰を落ち着かせた龍太は、隣の存在に意識をやる。
指と指を絡めてこちらに体重を預けてくれるハクアは、目を閉じて微笑み、心底安らいだ表情を見せてくれている。
このなんでもない時間が、とても幸せで。
いつまでも続けば、と願わずにはいられない。
視線に気づいたのか、目を開いたハクアは微笑みをそのままに、どうしたのかと視線で問いかけてくる。
それになんでもないと被りを振って、口を開いた。
「明日からしばらく空くけど、どうする?」
「そうね……朱音やルビーはやることがあると言っていたし、丈瑠はアーサーと聖獣の森に行くって言ってたわね」
「クレナは古巣に挨拶、イグナシオとソフィアはまた魔導戦艦の修理だっけ」
仲間たちはそれぞれやることがあって、龍太とハクアだけが手持ち無沙汰だ。
アヴァロンの準備ができるのが三日後。それまでどのようにして過ごすか。
「とりあえず、街を見て回ってみるか?」
「久しぶりにデートね」
「ん、まあ、そうだな」
嬉しそうに言うハクアが可愛くて、ほんの少し照れてしまう。
ただ、そうなると問題がひとつあって。
「あいつらがまた出てきそうなんだよなぁ……」
エルフ、ドワーフ、獣人の三人組。
曰く白龍教の過激派なあのエルフが、あれで諦めるとは思えない。確実に邪魔をしてくるだろう。
いざとなればバハムートセイバーで撃退するとして、しかし今日の様子を見れば、ハクアは戦闘に手を貸してくれるとは思えないし。
「大丈夫よ、リュータ。もしあの子達が来たら、今度はわたしがガツンと言ってあげるわ」
「ちなみに、どんな感じで?」
「わたしはリュータが好きだって、ちゃんと分かるまでお話ししてあげるのよ」
「それはちょっと……別の方法にしない?」
公衆の面前での羞恥プレイはさすがにレベルが高すぎる。
いや、ありがたいけど。ハクアの気持ちは嬉しいんだけどね?