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花々咲乱(かかしょうらん)  作者: 相上いろは
第0話~花咲く道の先~
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湯に浸かり

「セクタ兄に聞いたよ! 無茶したんだって!? この馬鹿!」

「ごめんなさい!」


 抱き締められたまま、ちょっと頑張って頭を下げる。あまり下がりはしなかった。

 徒歩でこの屋敷に戻る。それは好奇心からの挑戦であったが、多少なり危ないであろうことは想像がついていた。ただ、こんなに心配されるとは想像していなかっただけに、ルルノはしゅんとして、反省をしていた。


「次やったら許さないからね。お師様にも怒られたって知らないんだから。うわ、髪ぼさぼさ……洗ってあげる、ほら、おいで」

「あ、はい」


 みんなが凄く子供扱いする。そんな思いはあるものの、素直に従って湯船から出た。そして、椅子に腰を下ろす。

 すると、卦籤が浴室に置いてあった薬箱から粉を手に取り、お湯で少し泡立て、ルルノの髪を撫でて洗う。


「あぁ、あぁ。ぼろぼろ。折角綺麗な黒い髪なのに」

「旅をしていると、つい」

「私たちみたいに化けてるわけじゃないんだから、ちゃんと綺麗にしなきゃ駄目でしょ。全く」

「ごめんなさい……」


 またしゅんと背を丸める。


「良いわよ。いや、良くはないわ。ちゃんと反省しときなさい。次旅に往く時は一緒に往きましょう」

「え? 本当ですか? わぁい。嬉しいです」

「ふふん、そうでしょう」


 髪を洗い終えると、次はぬか袋でルルノの身体を擦る。


「え、あぁ、身体は自分でやりますよ!?」

「傷の確認してるのよ。あぁ、足にこんなに擦り傷つくって」

「卦籤お姉さん、厳しい……」

「後で傷薬とかちゃんと塗るからね」

「はい」


 身体を洗い、湯で流すと、また湯船に戻った。


「はぁ、気持ちよいです」

「そうねぇ」


 二人して、のんびりと浴槽で天然の温泉を堪能する。

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