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オリンポス十二神の寵愛~神にとってもチートな異能~  作者: 加里川 ソウダ
第一章 地球と神界編
6/33

6話 オリンポス十二神2(アレス、アテナ、アポロン、アルテミス)

「ドッッゴゴゴゴゴォォォォォォ」

「な、なんだ!?」


 光が一閃したと思ったら、山が斬れた。これで驚くなという方が無茶である。


「おらあぁぁぁぁぁ!! どこに行きやがったぁぁ! 出てきやがれぇ!!」


 土煙が止む。

 そこでは如何にも「不良」って感じの青年が大剣を振り回していた。


「対人戦では相手の死角に潜り込むのが基本だって何回言えばわかるのよ」


 巨大な盾を持った女性が不良の死角から魔法を放つ。


「あんたこの前人間に負けたんだって?偉そうに『軍神』なんて名乗ってる癖に。本当に争い司ってんの?『敗北を司る敗神アレス』に改名したら?」

「うるっせぇ余計なお世話だこんのアマ! おらぁっっ!!」

「はぁ。私の盾は特別製でどんな攻撃でも防げるの。知ってるでしょ? なんでばか正直に正面から突きを放つわけ?」


 多分500メートルくらい離れてるのに、ここまで衝撃波が伝わってくる。

 更に凄いのは、この衝撃波と爆音の中ここまで声が通ってることだ。拡声器でも使ってんのかな?


「黙れぇぇ! クソッ! オラッ! オラァァァァ!!!!」

「無駄だっていってるでしょ?無駄なのよ無駄無駄。大体一突き一突きが貧弱なの」

「オラッ! オラッ! オラオラオラオラオラァァァァァァ!!!!!!」

「無駄。無駄。無駄なのよ無駄」


 コントかな?


 最終的に女性が不良の首元で剣を寸止めして試合(?)が終わった。


 パチパチパチパチ


 なんかゼウスたちが拍手してるんだけど。

 俺もやった方がいいのかな?


 パチパチパチパチ


 女性と不良が此方へ向かってくる。


「なかなかいい試合じゃったぞ?」

「へっ、何がいい試合だ。くそったれ」


 ゼウスと不良がそんな話をしている間に、ガイアが真っ二つになった山へ向く。


 ゴゴゴゴォォ


 山が元に戻ってゆく。

 すげぇ。大地を司る女神パネェ。


「やっ。君がコーキ君だね? 私はアテナ。知恵と戦術、技芸を司る女神だよ。よろしく」


 近くで見ると結構綺麗だな。セミロングの黒髪を後ろで結って、元気溌剌(げんきはつらつ)としたイメージだ。


「えっと、あのふりょ...じゃなくて、青年は?」

「ああ、あの不良はね、アレスって言って、争いを司る神だよ。争いって言っても、私とは違って狂暴で乱暴で、ひたすら暴力的な知性の欠片もない争いを好んでるの」


 ボロクソ言ってんじゃねーか。


「時々手合わせして挙げてるんだけど、ちっとも成長しないのよ」


 手合わせで山真っ二つにするとか......。規模が違うわぁ......。


「お、てめぇが俺らと協力するってぇ人間か。お前、強ぇのか?」 

「いや、()()

「はっはっは、言うじゃねーか。ある程度強くなったらまた神界にきやがれ。手合わせしてやる」


 怖そうだけど実は優しかったりするのかな?自分が戦いたいだけかもしれないが。


「偉そうに。まずは一回でも私に勝ってからそういうこと言いなさいよね」

「うるせぇこんのクソアマが! 殺されてぇのか!」

「殺されたくてもあなたには殺せないわよ」

「んだとぉぉ!?」


 仲良いなぁ。こんなこといったら殺されるかもだけど。


 じゃあ二人を鑑定してみるか。ドン!


 ────────────────────

 アレス 39億5230万2000歳 男

 種族 神族

 職業 ―

 レベル20018

 HP  251000/251000

 MP  193080/193080

 物攻 150290

 物防 123305

 魔攻 65060

 魔防 78908

 敏捷 86520

 幸運 5000

 〈スキル〉

 鑑定 偽装 危機察知 狂戦士化 怪力 身体強化22 物理攻撃耐性10 HP自動回復14 剣術9 体術9 限界突破

 ─魔法─

 火魔法10 光魔法10 召喚魔法

 ─ユニーク─

 アイテムボックスα 両手槍術15

 〈称号〉

 オリンポス十二神 争いを司る神 乱暴者 敗北者

 ────────────────────


 〈怪力〉...怪力になる。

 〈両手槍術〉...両手に巨大な槍を持って戦う。

 〈争いを司る神〉...争いを司る神に与えられる称号。

 〈乱暴者〉...戦術を練らずに数多くの戦争に参加した者に与えられる称号。

 〈敗北者〉...数多くの戦争において敗北した者に与えられる称号。


 ────────────────────

 アテナ 女

 種族 神族

 職業 ―

 レベル28510

 HP  292800/292800

 MP  297509/297509

 物攻 163500

 物防 156392

 魔攻 93528

 魔防 97801

 敏捷 89886

 幸運 5000

 〈スキル〉

 鑑定 偽装 危機察知 手加減 身体強化25 攻撃耐性12 自動回復11 剣術19 盾術26 体術21 限界突破

 ─魔法─

 四大魔法 回復魔法 無詠唱

 ─ユニーク─

 アイテムボックスα 

 〈称号〉

 オリンポス十二神 神の指導者 知恵を司る女神 戦術を司る女神 技芸を司る女神

 ────────────────────


 〈手加減〉...戦闘中に発動すると、相手を死なせる事ができなくなる。

 〈神の指導者〉...神を指導する者に与えられる称号

 〈知恵を司る女神〉...知恵を司る女神に与えられる称号

 〈戦術を司る女神〉...戦術を司る女神に与えられる称号

 〈技芸を司る女神〉...技芸を司る女神に与えられる称号


 アレス脳筋だなぁ。〈敗北者〉って。

 アテナは自他共に認める「指導者」だってことが判明したね。


「じゃあ早速恩恵あげちゃうね? ほら、アレスも早く!」

「あぁったよ」


 《恩恵〈アレスの寵愛〉、〈アテナの寵愛〉を獲得しました。異能〈アレス〉、〈アテナ〉を獲得しました》


 〈アレス〉...相手の闘争心や競争心を煽ることができる。戦いにおいて、戦略や作戦を忘れさせ、ひたすら暴力的にさせることができる。

 〈アテナ〉...戦術を練るのが上手くなる。手先が器用になり、生産系のスキルが覚えやすくなる。アテナの盾を召喚できる。

「アテナの盾」...1.5メートルの大きな盾。どんな攻撃も絶対に防ぐ。


 アレスは異能まで脳筋かよ。

 アテナの盾かぁ。今後「全てを貫く矛」とか出てきたらどうするんだろう。そんなことになったら放送終わっちゃうよ(特に意味はない)。


 その時、アテナがふと思い出したように何もない空間からりんごを二つ取り出した。

 へぇ。アイテムボックスってこんな感じなんだ。


 そしてそのりんごを、一つは自分の頭の上に、もう一つは俺の頭の上に乗せた。......って何をやってるんだ?


「あの二人に頼まれてたんだよね♪」


 アテナのその言葉を合図にするように、どこからともなく矢が2つ飛んできた。一つは普通の矢で、もう一つは銀色に輝いている。


 その矢はまっすぐ俺たちの方へ。


 そして俺とアテナの頭に置いてあるりんごを貫いた。 


 ............へ?


 え? えぇぇぇぇぇぇ!!!???


「何? 何この矢!? 怖いんだけど!?」


 それを聞いたゼウスはおもむろに遠くの山を指差した。恐らくここから数キロか数十キロはあるだろう。


「あの山......」


 まさかあの山から射ったとか?まさかね。


「あの山の向こう側から射ったんじゃ」


 うんうん。なるほどね。数十キロ先から標的を見ずに命中させたと。分かるよ。すごく分かるよ。もう今後何があっても絶対に驚かない自信あるわ。


 いきなり、目の前に魔方陣が浮かび上がる。そして光を放ち、それが収まった時には二人の男女がたっていた。男の方は金色に輝く弓を持っている。


 見た目は18歳くらいで、ベリーショートの銀髪が特徴的なボーイッシュな女性が落ちているりんごを指さす。


「あっ、ちゃんと当たってんじゃん!」

「本当だ。ぼくの方はちょっと中心からズレちゃってるな」

「ほんと? やったー! 久しぶりにお兄ちゃんに勝ったー!」


 お兄ちゃん、と呼ばれた方は金髪のイケメン。金髪と言っても、最近の若人のように無駄に髪が跳ねて「モンキーパズルツリーに憧れてんの?」と問いたくなるものではない。サラサラの綺麗な金髪だ。


「あのー、大変申しづらいのですが、一つお伺いしても宜しいでしょうか。............どなたですか?」

「私は弓と豊穣を司る月神、アルテミスだよ!」

「ぼくは予言と医学と芸術、弓を司る太陽神アポロンだ」

「彼らはのう、双子の兄妹なんじゃ。二人とも弓の名手でいつも競いあっておる」


 ゼウスさん、補足ありがとうございます。


 では二人のステータス、カモン!


 ────────────────────

 アポロン 29億2003万3980歳 男

 種族 神族

 職業 ―

 レベル24033

 HP  250580/250580

 MP  234900/234900

 物攻 105260

 物防 95360

 魔攻 80501

 魔防 92030

 敏捷 104560

 幸運 5000

 〈スキル〉

 鑑定 偽装 危機察知 身体強化16 物理攻撃耐性10 HP自動回復11 弓術52 演奏25 歌唱25 指揮25 作曲25 限界突破

 ─魔法─

 四大魔法12 回復魔法20 無詠唱

 ─ユニーク─

 アイテムボックスα 男殺

 〈称号〉

 オリンポス十二神 弓を司る神 予言を司る神 医学を司る神 芸術を司る神 太陽神

 ────────────────────


 〈演奏〉...演奏が上手くなる。

 〈歌唱〉...歌が上手くなる。

 〈指揮〉...指揮が上手くなる。

 〈作曲〉...作曲が上手くなる。

 〈男殺〉...発動した状態で男に弓を当てると苦しませずに殺すことができる。

 〈弓を司る神〉...弓を司る神に与えられる称号。

 〈予言を司る神〉...予言を司る神に与えられる称号。

 〈医学を司る神〉...医学を司る神に与えられる称号。

 〈芸術を司る神〉...芸術を司る神に与えられる称号。

 〈太陽神〉...太陽を守護する神に与えられる称号。


 ────────────────────

 アルテミス 女

 種族 神族

 職業 ―

 レベル21350

 HP  250230/250230

 MP  230030/230030

 物攻 95009

 物防 96550

 魔攻 89330

 魔防 89450

 敏捷 99999

 幸運 5000

 〈スキル〉

 鑑定 偽装 危機察知 身体強化12 攻撃耐性9 MP自動回復19 弓術49 限界突破

 ─魔法─

 四大魔法19 無詠唱

 ─ユニーク─

 アイテムボックスα 女殺

 〈称号〉

 オリンポス十二神 弓を司る女神 豊穣を司る女神 月神

 ────────────────────


 〈女殺〉...発動した状態で女に弓を当てると苦しませずに殺すことができる。

 〈豊穣を司る女神〉...豊穣を司る女神に与えられる称号。

 〈月神〉...月を守護する神に与えられる称号。


 アポロンは芸術を司る神なだけあって芸術系のスキルが多いな。


 〈男殺〉とか〈女殺〉は病気に苦しんでる人などに使ったらしい。


「へぇ、コーキ君本当に幸運値高いね! 拝んだらご利益あるかもよ! 南~無~」

「神に拝まれるほど反応に困る事はないな。あんたら拝まれる側でしょ。しかも『南~無~』って。それ仏教だから。ギリシャ神話の人でしょ?」

「そうでした。|-`*) テヘッ」


 おっ可愛い。


「アルテミス。恩恵あげるためにこっちきたんだろ?」

「おっとそうだったね」


 《恩恵〈アポロンの寵愛〉、〈アルテミスの寵愛〉を獲得しました。異能〈アポロン〉、〈アルテミス〉を獲得しました》


 〈アポロン〉...スキル〈弓術〉を得る。スキル〈回復魔法〉を得る。演奏をすると聞く者の心を落ち着かせることができる。太陽が出ている時は、弓の威力に倍補正。アポロンの弓を召喚できる。

「アポロンの弓」...金色に輝く弓。命中率が上がる。ケンタウロスに見せるとケンタウロス族に優遇される。アルテミスの矢と共に使うと、命中率が100%になる。

 〈アルテミス〉...スキル〈弓術〉を得る。どんな植物も数秒で成形まで育てることができる。月が出ている時は、弓の威力に倍補正。アルテミスの矢を召喚できる。

「アルテミスの矢」...銀色に輝く矢。命中率が上がる。アポロンの矢と共に使うと、命中率が100%になる。


「うん? なんでケンタウロスに優遇されるんだ?」

「昔、人間に虐げられていたケンタウロスに音楽と医学、予言の仕方を教えたんだ。それからケンタウロスは人間から『人間と同等の種族』又は『高貴な種族』として扱われるようになった。だから、ぼくはケンタウロス族の間で最も重要な信仰対象として扱われているんだ」

「なるほどねぇ」



「コーキよ。暫くステータスを見ていないじゃろ? 一度見ておいた方が良いとおもうぞ?」


 確かに。


 ────────────────────

 海馬航希 16歳 男

 種族 人族

 職業 学生

 レベル1

 HP  500/500

 MP  250/250

 物攻 500

 物防 450

 魔攻 250

 魔防 265

 敏捷 300

 幸運 5000000

 〈スキル〉

 鑑定 思考加速1 並列思考1 限界突破

 ─魔法─

 全魔法1

 ─ユニーク─

 全知 言語理解 取得経験値100倍 必要経験値1/10 アイテムボックスα

 〈異能〉

 ヘルメス ヘスティア ヘラ ゼウス アテナ (アレス) (アポロン) (アルテミス)

 〈恩恵〉

 ヘルメスの寵愛 ヘスティアの寵愛 ヘラの寵愛 ゼウスの寵愛 アレスの寵愛 アテナの寵愛 アポロンの寵愛 アルテミスの寵愛

 〈称号〉

 異世界人 勇者

 ────────────────────


 あれ?


「なぁ、異能の〈アレス〉と〈アポロン〉と〈アルテミス〉にかっこがついているんだが」

「先に話したろう? 異能には適性があると」


 そういえばそうだったね。


「では、次にいくぞ」

「次?」

「神殿の外に行きたいと言ったのはお主じゃろう?」

「(提案したのはガイアだけどね)言ったけど、ここで終わりじゃないのか?」

「神界にはもっといろいろあるぞ。確か、アフロディテが銭湯にいたのう。銭湯からいくか」


 銭湯なんてあんのか神界。


 ガイアは早速魔方陣を展開する。


 そして例のごとく光が強くなり......、


 銭湯の入り口に到着!ほんと便利だなこの転移魔法(?)。



 その時、女湯の暖簾が捲れて中から女性が出てきた。


「あら、どうしたんですか? みなさん揃って」

「こやつに神界の案内をのう」

「そうですか」


 驚いた(さっきの「絶対に驚かない」っての早速撤回するわ)。




 何にって?




 中から出てきた女性、




 めっちゃ、









 綺麗だった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 ────────────────────

 海馬航希 16歳 男

 種族 人族

 職業 学生

 レベル1

 HP  500/500

 MP  250/250

 物攻 500

 物防 450

 魔攻 250

 魔防 265

 敏捷 300

 幸運 5000000

 〈スキル〉

 鑑定 思考加速1 並列思考1 限界突破

 ─魔法─

 全魔法1

 ─ユニーク─

 全知 言語理解 取得経験値100倍 必要経験値1/10 アイテムボックスα

 〈異能〉

 ヘルメス ヘスティア ヘラ ゼウス アテナ (アレス) (アポロン) (アルテミス)

 〈恩恵〉

 ヘルメスの寵愛 ヘスティアの寵愛 ヘラの寵愛 ゼウスの寵愛 アレスの寵愛 アテナの寵愛 アポロンの寵愛 アルテミスの寵愛

 〈称号〉

 異世界人 勇者

 ────────────────────

次回で第一章終了です。

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