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オリンポス十二神の寵愛~神にとってもチートな異能~  作者: 加里川 ソウダ
第二章 トロイア王国編
28/33

25話 魔法の検証

 この世界にはスキルが存在する。


 それは人間に限らず、あらゆる生物の才能を表したもの。


 努力次第でその才能を伸ばすことができ、スキルレベルとして表れる。


 スキルの中には魔法と呼ばれるものがある。


 幸運、商売、詐術に盗み。多くの事象を司る神ヘルメスが地上の生物に与えた魔法は、魔素がどうとかエネルギーがどうとか、人間たちの無粋な考察の及ぶところではない超常的な現象だ。


 それらはステータスとして表すことができる。ステータスには魔法を含めたスキル、名前、年齢、性別などが記される。


 そこまでわかるのならなんで血液型や生年月日、身長体重はわかんねぇんだよ。


 疑問が浮かぶが、わかったところでどうと言う訳でもないので続けさせてもらう。


 《血液型などはステータスボードではわかりませんが、鑑定スキルでは確認することができます。今後表示するよう設定しますか?》


 あ、そうなんスかすんません。あと表示はしなくても結構っス。


 ゴホン。ほんの少し調子が狂ったが、とにかくだ。

 そのスキルを超越した〈異能〉に頼ってきた俺達は、魔法をあまり使っていなかった。

 〈ヘルメス〉を有効活用する意味でも、魔法は積極的に使っていきたい。

 だからトロールさんに協力(強制)してもらって魔法を試し打ちしようということになりました。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 無魔法、火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、光魔法、闇魔法、回復魔法、空間魔法、主従魔法、召喚魔法、生活魔法、蘇生魔法、魅了魔法。


 この世界には14種類の魔法があり、

 火、水、風、土魔法が四大魔法。

 無、火、水、風、土、雷、光、闇魔法が属性魔法。

 回復、空間、主従、召喚、生活、蘇生、魅了魔法が特殊魔法。

 それぞれこのように呼ばれる。


 今回は、読者諸君も一度は使ったことがあるであろう、無魔法から試していきますか。



 ...と、その前に。効率良く検証を進める為に、まずは魔法のレベルを上げとくか。


 二人にもレベル上げしてもらうから〈無詠唱〉を共有しとこう。


 空中に向かって適当に火球(ファイアーボール)を打つ。

 俺達の場合、〈全魔法〉で全ての魔法が統合されているため、火魔法だけを使っても他の魔法のレベルも上がる。なんと便利な事でしょう。


 《〈全魔法〉がレベル2にアップしました》

 《〈全魔法〉がレベル3にアップしました》


 レベルアップの報告が頭に響く。


 俺が〈全知〉を持っているから聞こえてる訳で、リクやネリーは聞こえていないのか。

 そんな事を考えながら魔法を打ちまくる事10分。


 《〈全魔法〉がレベル8にアップしました》


 さて、このくらい上がれば良いだろう。同じくレベルを上げていたリクたちもレベル8になったようだ。


「よし、まず無魔法から試すぞー」


 トロールを囲った壁の上に立っていた俺は、そう言いながら飛び降りる。


 すると、壁を殴って壊そうとしていたトロールが俺に襲いかかってきた。


抵抗(レジスト)


 抵抗は攻撃を和らげる効果のある魔法だ。

 拳が当たったが、特に痛みはない。〈物理攻撃耐性〉や〈敵性魔法耐性〉に似ているな。


 続いて、奥のトロールが魔法を撃とうとしているのに気付く。

 トロールに魔法を使うイメージはないが、ゴブリンやオークの上位種な為、マジックゴブリンがいるようにマジックトロールも居るらしい。


阻止(キャンセル)


 俺は発動中の魔法を中止させる阻止で魔法を撃つのを阻止した。


反射(リフレクション)


 今度は棍棒で殴りかかってきたトロールに反射を使い、攻撃を跳ね返す。

 トロールはこれを受けて頭を凹ませて倒れた。


 今のまともに当たってたら頭凹んでたのかよ。怖ぇ...。


 仲間が殺されても怯む様子を見せずに、トロールは次々に襲ってくる。


吸収(ドレイン)!」


 慌てて吸収で体力を吸い、それで得た力で壁の上へジャンプする。


 流石はBランクのトロールだ。何メートルもある壁に飛び乗れる程の力を持っているとは。トロールの巨体がなければ軽く飛び越えていただろう。


「凄いです! 無魔法は持っていても意味がないと思われがちですが、レベルを上げると便利なんですね!」


 興奮した様子のネリーがそう言ってくる。


 確かに「無」魔法なんて言うくらいだから、あまり便利そうには見えないな。


「異能を使わないで戦うとなると結構疲れるな。次はネリーがやっていいぞ」

「わかりました!」

「そうだな。次は火魔法と雷魔法を試してくれ」


 俺の声を受け、意気揚々と飛び降りるネリー。

 普通に考えたら骨折しそうなくらいの高さがあるが、〈物理攻撃耐性〉でほとんど痛みはない。


 早速襲いかかってくるトロールを、火の壁で防ぐ。

 あれは火壁(ファイアーウォール)か。前にネリーが〈ヘパイストス〉で造った壁の下位互換だな。


 因みに今回は魔法縛りなので異能は使いません。


 ネリーが指を鳴らすと、近くに居たトロールが燃え上がる。

 数メートルの距離の中で発火させることができる着火(オンファイア)で内側から燃やしたのか。

 あれをやられたらと思うと...、怖い。


 背後から迫るトロールには、手に火を(まと)わせて殴り付ける。

 これは火纏(ファイアアーマー)だろう。

 手や足などに文字通り火を纏わせることができ、勿論それで殴れば攻撃力アップ。

 力の強いドワーフにはぴったりの魔法だ。


 そして業火(インフェルノ)で何体ものトロールを同時に焼き尽くす。

 業火は〈ヘパイストス〉で操る用の火を生み出すのに便利だな。


雷撃(サンダー)!」


 近くの敵は全て業火で焼き払ったので今度は雷魔法で遠距離攻撃か。


 掌から雷を打ち出す雷撃は普通に強い。


雷散弾(サンダーショット)!!」


 こちらは雷撃の小さい版みたいなんを無数に飛ばす魔法だ。


 ......散弾(さんだん)とサンダーってダジャレみたいだな。


 俺が下らないことを考えている間に、ネリーはまたトロールを数体倒していた。そして足下が光ったと思えば次の瞬間壁の上に来ていた。

 これは雷足(サンダーファスト)だろう。雷の速さで目視できる範囲へ移動する。便利な魔法だ。


「雷魔法の雷足は凄いですね。自分でもよくわからないくらい速く移動できます」

「使ってみると結構面白い魔法もあったりするな」


 面白い魔法や便利な魔法を見付ける。その為にトロールさん達に協力(強制)してもらっているのだから見付からなきゃ困るのだが。


「次はリクがやってみるか?」

「わかった。土と、あと光魔法を試してみるね」

「オッケ~」


 俺とネリーが大分倒したが、まだまだトロールは沢山いる。

 リクが降りると、一斉にそちらへ向かった。


土壁(アースウォール)!」


 一旦壁を作り動きを阻害する。


 この隙に石弾(ストーンショット)で頭を撃ち抜く。テニスボールくらいの石を弓の速さで撃つこの魔法は、普通に使える。


 次にリクは土人形(アースゴーレム)でゴーレムを造り出し、トロールを攻撃させる。土人形の上に岩人形(ロックゴーレム)があるのだが、とりあえず土人形で様子を見たのか。


「グオオォォォォ」


 普段はあまり声を上げないトロールが、唸り声を出しながらゴーレムと力比べをしている。


 リクはそんなトロールに岩散弾(ロックシャワー)を浴びせ絶命させる。

 岩散弾は土魔法の上位魔法だ。B級やA級冒険者の必殺技にも成り得るこの魔法を受けたトロールは当然のように原型を留めていない。......ゴーレムも。


 と、トロールが何体か後ろに回っていたことに気付く。


 俺がリクに注意しようとした時に、リクの姿が消えた。


 これは光魔法の光折(エアカーテン)か。

 光を屈折させ、自分の姿を見えなくする魔法だが、匂いや音はするので万能ではない。

 まぁトロールやそこらの人間にならバレないだろうが。


光線(ライトビーム)!」


 文字通り光線、ビームを放つ魔法でトロールの頭を貫き、ついでにその後ろのトロールも討ち取った。


 ある程度狩って満足したのか、足下の土を持ち上げて俺達のいる壁へ上ってくる。

 これは土壁(アースウォール)の応用か。


「ふぅ......。今まで〈ガイア〉を使ってきたから土魔法が不便に感じたよ。やっぱり慣れは怖いね」

「まぁ今日はお試しで使ってみただけだから、普段は〈ガイア〉を使ったらいいよ」


 光魔法や闇魔法、特殊魔法は異能じゃ補えない部分も多いけど、それ以外はちゃんと異能を使っていかないとね。


「次はコーキの番だよ」

「わかったよ。とりあえず残りの属性魔法を試すわ」


 残りは水、風、闇か。


 俺が降りると、待ってましたとばかりに襲ってくるトロールたち。


 水球(ウォーターボール)は正直あんまり使えない。

 だって水だぜ? 当たったら痛いけどさ、水風船投げられてるのと一緒じゃん。


 水魔法の使い方を考えよう。


 ということで、


散水(シャワー)


 からの、


氷結(フリーズ)


 これでエセ吹雪の完成。


 そう、水魔法は氷に関する魔法も含まれているのだ。


 エンシーによると、やはりこの世界の魔法使いは水より氷の魔法を中心に戦っているらしい。そりゃそうだ。俺アニメとか見ていつも思ってたもん。「いや水だよ? そんな効く? 水当たっただけで?」って。


 〈ポセイドン〉でも氷操れるらしいね。訓練は必要だけど、水蒸気さえ操れるとか。

 いよいよポセイドン最強説が濃厚になって参りました。


 氷弾(アイスショット)で牽制しつつ距離を取り、凍結(フリーズクリスタル)でトロールの氷像を作り出した。

 本来は果物などを氷漬けにするために使われる凍結だが、〈ヘルメス〉によって倍補正された魔法の威力とお手軽レベルアップによってぐんぐん上昇した俺のMPにかかればトロールの巨体でさえ氷の像にできるのだ。


 風魔法の風刃(ウィンドカット)で氷像を真っ二つに切る。


 隙を見て寄ってきたトロールは纏めて竜巻(トルネード)で吹き飛ばした。


 闇魔法で俺の幻影を産み、それに攻撃しているところを暗黒(ブラックホール)で消滅させる。暗黒は本当に高レベルな魔法だが、制御が難しいところがあるので乱用はできないな。


 軽く試し撃ちをできたので二人のもとへ戻る。


「なんだかんだ、魔法は便利だな」

「そうですね。異能に慣れちゃった私達が異常なんでしょうね」

「特殊魔法の方が便利だと思うよ」

「確かにそうだな。特殊魔法も試すか」


 少し休憩を取って、またトロールさんに協力(強制)してもらうとするか。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 コーキ

 レベル16→24

 〈スキル〉

 ─魔法─

 全魔法1→8


 リク

 レベル15→22

 〈スキル〉

 ─魔法─

 全魔法1→8 無詠唱new


 ネリー

 レベル10→20

 〈スキル〉

 ─魔法─

 全魔法7→8 無詠唱new

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