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オリンポス十二神の寵愛~神にとってもチートな異能~  作者: 加里川 ソウダ
第二章 トロイア王国編
25/33

22話 そうだ 王都、行こう

 A級冒険者になった翌日。


 俺達はお世話になったユノたちに別れを告げて屋敷を出た。


 A級になった今、俺達に見合う魔物はこの街にはいない。

 より強い魔物がいて、より強い冒険者が集う王都に移ろうということになった。

 なんで王都の近くに強い魔物が居るんだよ。王都はもっと安全なところに造れよ。言いたいことは色々あるが、とりあえずさっさと行こう。


 ギルドに寄って、ソフィアさんとギルマスにも別れを告げる。

 顔を知っている冒険者といえば、最初に絡んできたC級の冒険者くらいなものなので、別れを伝えるような顔馴染みの冒険者はいない。別に悲しくないし。

 王都では冒険者の知り合いが出来るといいな(本音)。


 街から出たところで、とある人に念話をする。


『もしもーし、王都に行くのに乗せてって欲しいんですがー』

『コーキ様ですか。今ドラゴンを狩ったところなのですが、宜しければお持ちしますか?』

『え、ど、ドラゴン? じ、じゃあ頼む』


 そう、この前従魔にしたペルさんである。


 ...てかさ、コーラ買ったみたいなノリでドラゴン狩ったって言うじゃん。

 なんなのマジで。神の子パネぇ。



 数分後、目の前に自分の数倍の大きさのドラゴンを咥えたペルが現れる。これまでは姿を隠して飛んできていたのだろう。


 ドラゴンをどう運んでくるのかと思ったら咥えてきましたか。顎の力凄すぎね?

 今後、何か素材として高く売れそうなものを狩ってきたらまた持ってきて欲しいな。

 その為にも〈アイテムボックスα〉を共有しといた。ついでにリクとネリーにも。


 ところで、ネリーは昨日からあまり口を聞いてくれない。なんでだろうか。まぁいい、時間が解決してくれることに期待しよう。


 ドラゴンをアイテムボックスに入れ、早速ペルの背中に乗る。

 3人乗ってもまだ余裕があるな。


 《〈騎乗〉を獲得しました》


 と、エンシーがそんなことを伝えてくれる。本当に簡単にスキルが手に入るな。

 まぁ騎乗スキルがあれば落ちることもないだろう。これで安心で快適な空の旅をお楽しみできる。


「じゃあ、出発してくれ」


 俺が声を掛けると、ペルは空へ羽ばたく。


 あ、そういえば一番乗りは俺だけのものじゃなくなってしまった。ま、いっか。


 スピードがついてくると、空の旅を楽しむどころではなくなってしまった。

 雲を抜けた為、景色を楽しむことはできない。風を切る音がうるさいし、なにより振り落とされないようにするのに必死だ。

 これでも大分遅くしているというから驚きだ。普段は音速を越えてるんじゃなかろうか。


 《〈物理攻撃耐性〉を獲得しました》


 物理攻撃耐性? 何にも攻撃されてないけど...。


 《騒音は耳への刺激なので物理攻撃に分類されます》


 なるほど。でも「うるさい」は精神攻撃な気もするが。


 《〈騎乗〉がレベル2にアップしました》


 ずっとペルに乗っているからか、〈騎乗〉のレベルが上がる。


 《〈物理攻撃耐性〉がレベル2にアップしました》


 これもずっとうるさいと感じているからだろう。〈物理攻撃耐性〉のレベルが上がる。

 気持ちうるささが少なくなったかもしれない。


 《〈騎乗〉がレベル3にアップしました》

 《〈騎乗〉がレベル4にアップしました》

 《〈物理攻撃耐性〉がレベル3にアップしました》

 《〈騎乗〉がレベル5にアップしました》

 《〈物理攻撃耐性〉がレベル4にアップしました》


 耳から入ってくる音はうるさくなくなってきたけど、今度は頭の中で聞こえるこの声がうるさいな!


 《〈精神耐性〉がレベル2にアップしました》


 うるせぇぇぇえ!!! エンシー、一旦レベルアップの報告OFFにしてっ!



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 10分後、王都に着いた。と言っても何百メートルか離れているが。ペルが見られたら面倒だからな。


 早い。早すぎる。前の街から恐らく数キロ、数十キロ離れているだろう王都に、たった10分で着いてしまった。

 おかげで〈騎乗〉はレベル8に、〈物理攻撃耐性〉はレベル6になった。

 リクとネリーも同じようなものだろう。


 ペルから降りる。

 ペルに乗っていたのは10分だけだが、壮絶な空の旅をしてきた俺は地面に素晴らしい安心感を覚える。

 いくら踏みしめても形を変えない大地の安定感。この大地を生んでくれたガイアさんに感謝だ。

 後でガイアを祀る神殿にお供えをしておこう。


「ペル、ありがとう。おかげで信じられないくらい短時間で王都に来れたよ。ただ、次回はもう少しゆっくり飛んでくれると助かるかな」

『承知しました。人を乗せるのは初めてだったので、加減が出来ず申し訳ありません』


 ペルに礼と別れを告げ、俺達は王都の門へ歩く。


「すごく速かったよね。危うく落ちるところだったよ」


 少しして、リクがそう言う。俺だけじゃなくて良かった。


「本当だよな。次はもう少し景色とかを楽しみたいよ」

「地球では飛行機とか乗ったことなかったから、僕には雲の上ってだけで新鮮だったけど」

「私も、ちょっと怖かったですけど、空を飛ぶというのはワクワクしました!」


 うちのドワーフは図太いな。



 雑談をしていると、すぐに門へ着いた。王都というだけあって、前の街(さっきエンシーに聞いたら、前の街はヘスティという名前らしい。ユノの家であるヘスティ家が領主をしているからだそう)よりずっと高くて丈夫そうな城壁が街を囲っている。


「おい、随分楽な格好だな。どこの街から来た?」


 門番に止められ、身分証の提示を求められる。


 確かに今の俺達は外の街から来たにしてはラフな格好だ。


「空間魔法を持っててね。ヘスティから来たんだ。ほれ、ギルドカード」

「ヘスティとは、大分遠くから来たのだな。冒険者か。......A級!?」

「最近昇格してね」

「3人ともA級とは、また随分と有望なパーティが来たようだな。ようこそトロイア王国王都へ。この街の住人として君たちの活躍に期待しているぞ」


 門番のその声を受け、俺達は王都の門をくぐった。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 コーキ

 〈スキル〉

 騎乗8new 物理攻撃耐性6new 精神耐性1→2


 リク

 〈スキル〉

 騎乗8new 物理攻撃耐性6new

 ─ユニーク─

 アイテムボックスαnew


 ネリー

 〈スキル〉

 騎乗8new 物理攻撃耐性2→7

 ─ユニーク─

 アイテムボックスαnew


 ペル

 〈スキル〉

 ─ユニーク─

 アイテムボックスαnew

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