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オリンポス十二神の寵愛~神にとってもチートな異能~  作者: 加里川 ソウダ
第二章 トロイア王国編
10/33

8話 やっとこさ異世界

第二章です!

 ガイアが下界の時間を止めたままだったというハプニングが発生したが、無事に異世界へ降り立つ事ができた。


 後5秒で時間が動き始めるそうです。


 4、3、2、1、


「どこだここ!」

「お家に帰してよ!」

「帰しやがれ! 誘拐だぞ! この腹黒王族め!(決めつけ)」


 一斉に叫び始めた。そりゃそうだよな。俺だって神界に取り残されなかったら叫んでたと思うもん。


「落ち着いて下さい勇者様!」


 前にいた王女(仮)が言う。


「まずは説明をさせてください!」


 王女(仮)が説明を始める。まとめるとこうだ(ガイアから聞いていた事は省略する)。

 ・ここはキオスという王国の王都キモスにある王城。

 ・勝手に喚んでごめんなさいてへぺろ。

 ・返す方法しりませんてへっ。

 ・とりま魔王倒せ。

 ・魔王倒したら帰る方法わかるんじゃね?ホジホジ

 ・3年間王城で騎士団に訓練してもらえ。

 ・必要な物はなるべく用意してやるから後は勝手に頑張ってちょ。

 あ、もちろんこんな言い方してないよ?ニュアンスだよニュアンス。


「ふざけんじゃねえ!」

「私たちには特別な力なんて何もありません!」


 確かガイアがスキルをあげてたんだよな?


「勇者様がたには女神様から特別な力を与えられているはずです! 私たちはもう勇者様に頼るしかないのです!」


 胡散臭ぇ。エンシー、こいつの言っていることで間違っている事はあるか?


 《ここから地球に帰る方法はありません。地球にて勇者召喚が行われたら別ですが》


 ありえねぇな。


 《キオスの王家は他国との戦争に勇者を利用するつもりです》


 え? やばいな。でもみんなに伝えるとしてもなんで知ってるか説明できないからな。馬鹿なこと言ってると思われて終わりだろうな。


 俺一応「巻き込まれた者」っていう称号に偽装してんだけど。テンプレだと追い出されるからさ。俺ここで訓練する気ないし。そこんとこどうなの?


 《勇者たちの前では王城から追い出すだけという形ですが、実際は王都追放です。王都の外は魔物が蔓延っているので事実上の死刑です》


 死刑て。何も悪いことしてないんだが。


「俺はやるよ! この世界を守る為に、俺たちが立ち上がるしかないんだ! みんな、一緒に戦おうよ!」


 あーあ、統皇(すめらぎ)が立ち上がっちゃったよ。


「統皇がやるなら俺もやるぜ!」

凰雅(おうが)クンが言うなら......」

「ふっ。我が(いにしえ)より伝えられし終焉(しゅうえん)鎮魂歌(レクイエム)を奏でる時が来たようだな......」


 あーあ、やっぱりテンプレにみんなやる気出しちゃっ......


「なんでだよ! 命かけてまで他人を助けることないだろ!」

「勝手に決めんなよ!」

「だが断る。この岸辺田露伴丸の最も好きなことの一つは自分で正しいと思ってる奴にNOと断ってやることだ」


 おお、良かった。テンプレに侵されていない人たちも居たんだね......。


「お願いします! 勇者様! 魔王を倒して下さった暁には富も名声も地位もなんでも差し上げると誓いましょう!」


 王女自ら「魔王倒したら帰れる」可能性否定しちゃってんじゃん。


「勇者様? あ、俺も勇者なのか。悪い気はしねぇな......」


 ほらぁ、やる気になっちゃってんじゃん。


「この岸辺田露伴丸が金やちやほやされるためにマンガを描いていると思っていたのかァーーーーッ!!」


 うるせぇ岸辺田。お前は黙ってろ。今マンガ関係ねぇだろ。



 結局全員協力することになってしまった。


「勇者様、ご協力ありがとうございます。謁見の間にて、国王様がお待ちです。ステータスの確認もそこで行います」


 王女の後ろをついていくと、謁見の間に到着した。


「くれぐれも粗相がないようにおねがいします」


 と、王女。へ、嫌だね。


 扉が開き中へ入る。


 中には兵士と大臣(?)、王座にふんぞりかえっているぽっちゃりがいた。


「..................」

「..................」



「......何をしている! 国王様の御前だぞ! さっさと跪け! 異世界人は礼儀も知らないのか!」


 大臣(仮)が言う。 いやなんで誘拐犯の親玉に跪かないといけないんだよ。 


「よせ大臣。きっとこやつらは礼儀も教わらないような所で育ったのだろう。これから教育してやればいいのだ」


 勝手なこと言いやがって。多分お前らより何倍もレベルの高い教育受けてるわ。サインコサインとか全く使わないがな。まじタンジェントだわ(特に意味はない)。


「私はキオス王国国王、ウィキッド・ロイヤルだ。ロイヤル家は代々国王を継いでいる。私が貴様らを喚んでやったのだ。精々感謝するといい」


 は?異能の記念すべき一人目の練習台にしてやろうか?

 ていうか何誇らしげに「ウィキッド・ロイヤルだ」とか言ってんの?この世界ではどんな意味なのか知らんがうちの世界の共通語では「腹黒王族」って意味だぞ?


「今から貴様らにはステータスを確認して貰う。一人につき一つずつステータスボードを渡す。勇者という称号といくつかのスキルがあるばずだ。大臣が一人一人確認していくからその場で待っていろ」


 そしてステータスボードが配られる。


「なぁ、祝福ってなんだ?」


 いじめの主犯、寺田が言う。だれだよあんなのに祝福あげた神。後で念話で文句言ってやる。


「な!? 祝福だと?」

「確か最後に確認されたのは60年前だったよな?」

「ど、どなたの祝福ですか!?」


 王族サイドが大騒ぎである。祝福は50年に一度くらいだって言ってたもんな。


「アレスの祝福、って書いてあるぞ? 誰だ?アレスって」


 アレス、お前か!でも確かに寺田ってアレスに好かれそうだな。


「軍神アレス様ですよ! 争いを司る方です!」

「おお、争いを司る神ねぇ。良いじゃねぇか」


 祝福でこんなに大騒ぎしてたら俺のステータスがバレたらどうなるんだろう。


『ねぇ、コーキ! 聞こえる?』


 突然、誰かから念話がきた。


『私だよ、ユーナ! 〈念話〉っていうスキルがあったの!』

『ユーナか。 凄いな、こんなスキルがあるんだな』

『凄いでしょー。えへへ』


 まぁこれの上位互換持ってるんだけどな。


 ユーナを鑑定してみる。


 ────────────────────

 橘優夏 16歳 女

 種族 人族

 職業 ―

 レベル1

 HP  300/300

 MP  450/450

 物攻 300

 物防 320

 魔攻 450

 魔防 560

 敏捷 300

 幸運 50

 〈スキル〉

 思考加速1 危機察知1 HP自動回復1 剣術1 弓術1

 ─魔法─

 無魔法1 火魔法1 水魔法1 光魔法1 高速詠唱 

 ─ユニーク─

 言語理解 取得経験値10倍 アイテムボックス 念話

 〈称号〉

 異世界人 勇者

 ────────────────────


 結構強いね。その時、またも驚きの声が上がった。


「す、凄い! レベル1でここまで! 聖剣召喚も!」


 見れば統皇が恥ずかしそうに頭を掻いている。


 ────────────────────

 統皇凰雅 16歳 男

 種族 人族

 職業 ―

 レベル1

 HP  600/600

 MP  560/560

 物攻 800

 物防 760

 魔攻 620

 魔防 700

 敏捷 600

 幸運 100

 〈スキル〉

 思考加速1 身体強化1 打撃耐性1 剣術1 槍術1 

 ─魔法─

 無魔法1 火魔法1 風魔法1 光魔法1 回復魔法 蘇生魔法 

 ─ユニーク─

 言語理解 取得経験値10倍 アイテムボックス 聖剣召喚 聖剣術1

 〈称号〉

 異世界人 勇者

 ────────────────────


 なるほど強いな。


「試しに聖剣を召喚して見てください!」


 王女が言う。


「わかりました。〈聖剣召喚〉!」


 統皇の手が光輝き、光が収まった時には神々しい槍を持っていた。あれ?なんか見覚えがある気が......、あ!ヘパイストスが作ってたやつだ!あれお前のだったのか!お前主人公だから「聖槍エクスカリバー」とかって名前にしたらどうだ?


 そんな中、一人が手をあげた。


「すみません、僕、称号が勇者じゃなくて、『巻き込まれた者』なんですけど」


 いじめられっ子の土谷だ。彼のステータスボードにはこう書いてある。


 ────────────────────

 土谷陸 16歳 男

 種族 人族

 職業 ―

 レベル1

 HP  200/200

 MP  150/150

 物攻 150

 物防 130

 魔攻 160

 魔防 160

 敏捷 150

 幸運 200

 〈スキル〉

 剣術1

 ─魔法─

 無魔法1 

 ─ユニーク─

 言語理解

 〈称号〉

 異世界人 巻き込まれた者

 ──────────────────── 


 ちょうど俺が偽装したものと同じようなステータスだ。それよりも......


「なんだと? 見せてみろ。本当に勇者ではないのか。奥の部屋へ来てもらおう」


 兵士が土谷を奥へ連れていこうとする。


 王城から追い出すという建前の死刑か。


 俺もここから出たいから着いていこう。


「すんませーん、俺も『巻き込まれた者』なんすけどー。ほらー」


 ステータスボードを見せる。


「本当だ。お前もこっちに来い」


 その時、またユーナから念話が来た。


『ちょっとコーキ! 本当に勇者じゃないの?』

『そうだが?』

『大丈夫なの? ラノベとかじゃ絶対大丈夫じゃないシチュエーションよね?』

『お前よくラノベなんか知ってるな』

『シュンに読まされたのよ! それより本当に大丈夫?』

『大丈夫だよ。俺がちょっとやそっとでどうにかなると思うか?』

『思わないけど......』

『俺はこの世界を見て回りたいんだ。まぁ何かあったら念話してくれ。あ、それと、この国はあまり信用しない方が良い。じゃあな』


 土谷と共に別室へ行く。


「こいつらは本当に勇者じゃないんだな」

「そうです。これがステータスボードです」


 中にいた男に兵士がステータスボードを渡す。


「わかった。勇者でない者など要らない。王城から連れ出せ」

「はっ!」


 兵士が乱暴に俺たちの腕を引く。


「い、痛いっ!」


 土谷が狼狽える。


「やぁ、知ってると思うけど改めて自己紹介するね。俺は海馬航希。王城から追い出されちゃったけど、俺はこの世界を見て回りたいと思っている。できれば君と一緒に行動したいな。追い出された仲間としてね」


 真の目的は「強くなること」だけど、どうせだからいろんな所にいってみたいよな。


「僕は土谷陸です。一緒に行動するのはいいですけど、僕なんて足手まといなだけですよ。大体お金もなにもない状態で放り出されたんですから、野垂れ死ぬのを待つだけですよ」


 いじめられていたからか、随分と消極的だな。


「へっ。そんな呑気なことを言ってられるのも今のうちだぜ。お前らは王都から追い出すように言われてるんだ。魔物に殺されて終わりだぜ」


 兵士の男がそう言う。


「え!? 王城から追い出せって言われてるだけなんじゃないんですか!?」


 土谷が絶望的な顔をする。


「悪いな。ここから歩いて5時間くらいの所に村がある。そこまで無事に行けたら助かるかもな。まぁ恐らくそれまでに魔物にヤられるがな」


 この兵士、乱暴だが結構良いヤツなのかもしれない。


「そうだ。少しでも長生き出来るように予備の剣をやる。今度仕事でその村に行くんだ。死体は埋めといてやるよ」


 残念だが、生き延びるんすわ。


 門の外に出る。兵士は門番に俺たちを入れないように言って、帰っていった。


「海馬さん。最期は一緒に居ましょうね」


 諦めんなよ。


「残念だが、死ぬなら一人で死んでくれ。お前に生きる意志があるなら、守ってやるくらいは出来るがな」


「守る」なんて言ったが、こいつは絶対に死なないと思う。例え一人で魔物が跋扈する森に放り出されたとしても、だ。


 何故って?


 ステータスボードにはなぜか映らなかったが、俺の〈鑑定〉は誤魔化せない。



 ────────────────────

 土谷陸 16歳 男


 ~~~~~


 〈異能〉

 ガイア

 〈恩恵〉

 ガイアの寵愛

 ──────────────────── 


 異能と恩恵があったのだ。



 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



 ↓↓偽装前↓↓

 ────────────────────

 海馬航希 16歳 男

 種族 人族

 職業 学生

 レベル1

 HP  500/500

 MP  250/250

 物攻 500

 物防 450

 魔攻 250

 魔防 265

 敏捷 300

 幸運 5000000

 〈スキル〉

 鑑定 偽装 思考加速1 並列思考1 限界突破

 ─魔法─

 全魔法1 無詠唱

 ─ユニーク─

 全知 言語理解 取得経験値100倍 必要経験値1/10 アイテムボックスα 念話α 共有1

 〈異能〉

 ゼウス ポセイドン ヘルメス ヘスティア ヘラ アテナ (アレス) (アポロン) (アルテミス) (アフロディテ) (ヘパイストス) (ハデス)

 〈恩恵〉

 オリンポス十二神の寵愛

 〈称号〉

 異世界人 勇者

 ────────────────────



 ↓↓偽装後↓↓

 ────────────────────

 海馬航希 16歳 男

 種族 人族

 職業 学生

 レベル1

 HP  200/200

 MP  150/150

 物攻 200

 物防 150

 魔攻 150

 魔防 165

 敏捷 200

 幸運 50

 〈スキル〉

 鑑定 剣術1

 ─魔法─

 無魔法1 空間魔法

 ─ユニーク─

 言語理解

 〈称号〉

 異世界人 巻き込まれた者

 ────────────────────

「ウィキッド・ロイヤル(=wicked royal=腹黒王族)」は渾身のネタです。


毎回一番最後に書いてあるステータス、次回からは変更点だけにします。

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