二段ベッド上段戦記

自覚

「あ、やってきたみたいだね。」

*あなたは昨日会ったイルジオンを見つける。

「さて、今日は少し旅をしようか。」

「しながら、ここがどういう所かの説明でもしよっか。」

「んじゃあまず、自分の体をイメージしてみて。」

*イメージで自分を想像する。

*少し自分と見つめ会えた気がする。

「そうそう。いい感じだね。」

「そしたら、今さっきまで自分がいた所を想像してみて。」

*自分がどこにいたかを思い出す。

*...

*....

*ここに来る前までは自室のベッドの上にいて、寝ていた気がした。

「ふぅん。寝てたのか。いい寝顔だね。かわいいじゃん。」

*目の前に映る自分がいる。

*何故か寝ている自分を見つめている。

「なに？どうして目の前に自分がいるんだ？っていう顔をしているね。」

「今の君はね、“幽体離脱”している状態なんだ。」

*幽体離脱？と聞いて頭を捻らせる。

「まあ、簡単に言って金縛りと同じ原理だよ。」

「最近金縛りよくかかってたでしょ？で、それで頑張って解こうと思って体をゆっくり解いていったら、昨日君は僕と出会ったんだ。」

「あらら、もう体が消えてきちゃったみたいだね。今日はここまでだね。」

*また自分の体が消えてきてる事に気付く。

*そして、明るい光の中へと溶けていった。