trap
「さて、まず役割分担しようか。」
俺は小声で言った。
「どういうこと。」
まさみから返事が返って来る。
「まず俺とさとみとまさみはドアの後ろで相手の背後をとる。」
「うん。で俺は?」
「バカだな。お前は。一番良い役を用意してあるよ。」
「なになに。」
ゆうやは目をキラキラさせている。
「おとり」
「えぇ!!」
「良かったわね。ゆうやくん」
「そう。あなたには才能がある。」
とゆうわけでスタンバイしている。
俺達はドアの後ろ、ゆうやは一番見えるとこで座っている。
(あれでも外から鍵が掛かってたら入ってこれないんじゃ。)
俺は鍵のことをすっかり忘れてた。
1時間経っただろうか。
ガチャ
「!?」
なんか黒い服を着た明らかな不審者が入って来た。それも、鍵を開けて。
そしていきなり話し始めた。
「知っての通り、お前らは学校側に騙されている。」
「なんだって?」
ゆうやの分かりやすいリアクション。
「お前らはここの学校の生徒全員の命と引き換えだ。」
「なんで俺達で学校中の生徒と釣り合うんだ。」
「お前らは新人類いわゆる進化体だ。さとみ、まさみ、たかし。」
「あれ、俺は?」
次回予告
「ピンチ」
主人公の名前はたかしと確定しました。