十四の夜。
時刻は丑三つ時
夜道に2人の少年がいた。
「よぉ田中、こんな遅くにどうした?」
竹本に真実は言えない。
散歩だ、と言っておく。
「そっちは?」
田中にバレる訳にはいかない。
犬の散歩だ、と誤摩化した。
そして田中は歩き出す、封印されし左手を隠すように。
『竹中を組織との抗争に巻き込む訳にはいかない。』
竹中もまた、歩き出した。
『田中にケロベロスの使役をバレてはならない。』
闇の中すれ違う二人
足下ではチワワが戯れていた。
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ちなみに、チワワの名前はシリウス。