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埃が刺さる  作者: 蜩硯
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西日しか、知らない。

2025年1月13日と14日。

夜が十分に浸み込んだ3時くらいに、明日起きられるかなとか考えてベッドを見てため息をつく。一人暮らしの家は換気がなかなか難しいのか、少し素足がざらつく。でも僕も人間だとめいっぱい息を吸った。

「部屋汚いな」

うんざりする。ベッドか椅子の上でしか生活していなかったから、気づかないふりしていた。部屋を掃除する時間じゃないし、睡眠薬を飲んだら明日起きられなくなる。結局スマホを眺めて自己嫌悪のループに入る。もう慣れっこだ。

「明日休んだら単位もらえないし」

このまま起きるとか無理だし。そう考えている間にいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。




あぁ




太陽が山をかぶろうとしている。最悪だ。こうしてまた、世界が回っているのに自分だけ止まっている。

「もうよるだし」

僕は朝を迎えてないってことでいいかな。そんなわけないか。とりあえず何する?

何も感じないからと昔あんなに好いていた睡眠という行為は、いつしか恐怖の対象になっていた。寝たら明日が来てしまう。でも寝なきゃ今日の僕が明日を享受できないまま腐敗していく。ふと床を眺める。椅子の周りにばらまかれているごみが、自分をダメ人間にしているような気がして目をそむけた。消えたいなんて言葉が可愛く思えるくらい、この体を脱ぎたい。お休みを期待してもう3時間は経つ。アトピーで赤く光っている体をかきむしって、そこに僕の情報を落としていく。

「汚いなあ」

僕は汚いからだと、醜い心と、ひしゃげた命でここに存在している。

今日の僕はここで終わらせてあげたいな。

明日の僕に、今日の僕の穢れが移りませんように。

おやすみなさい。

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