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フレー

花は咲く

作者: 日浦海里

日々様々な思いを抱えながら

悩み、立ち止まって、

ほんの少し踏み出して

その繰り返しで

なんとか前に進み続けてる

目にしたくもない苦手なものだけど

逃げてばかりでいいの? いいの?


考えることを拒否してるけれど

触れずにいたならいつかは消えるの?


積み重なってく感情は

降り積もっていく雪のようで


初めは払えば落ちる程度が

気付けば重みに押しつぶされてる




目前にあるのは高い壁だけど

積み上げたのは誰でもない


崩しておかずに放っておいて

積み上げたのは自分自身


雪はこれからも降り積もる?

崩せぬほどに固く積もってく?


冷たく凍りつくような日々に

春を呼び込むのはキミ自身だよ




深い深いこの雪の下には

花を咲かせる種が眠ってる


陽射しの差さない分厚い雲は

見上げることを諦めた心


手を伸ばしても届かないなんて

決められるのは自分自身で

爪先立ちして

いっぱい背伸びして

ほんの少しジャンプもしてみて

そしたら空はきっと晴れるよ

その手は夜空の星も掴めるよ




生きてる限り歩き続けるなら

後ろ向きじゃなく前を向いて


生きてる限り向き合うものなら

まずは相手を知るところから


積み重なってく感情は、

降り積もっていく雪のようだけど


招き入れた冬の陽射しが

きっと少しずつとかしてくれる


積もった雪が少しずつとけて

一面花が咲くように

冬を越えて

春に向かって


好きや得意という感情も

嫌いや苦手という感情も

積み重ねて出来上がったもので

元々を追いかけていくと

きっかけになった出来事や感情があると思います。


誰かが褒めてくれた、喜んでくれた

誰かに馬鹿にされた、嫌がられた


出来たことが嬉しかった、悔しかった

出来なかったことで恥ずかしくなった、無理に思えた


それが積み重なって、今の自分を形作ってる。


気づけば、自分を取り囲む壁を作ってしまって

そこに閉じこもってしまってるかもしれないし

触れたくない、見たくないものを壁で囲んでしまって

拒絶しているかもしれない


時間が経てば経つほど

その壁は厚くなって

その壁を壊そうとする時間を無駄に思えて

そうしてさらに壁は厚くなってく


でも、誰かがその苦手なことを難なくこなす姿を見て

羨む気持ちだったり、憧れる気持ちがあるのなら

きっと自分の中にもまだ、種は腐らず残ってるんだと思います。


まっさらな環境が用意されたら

もしかしたら、もう一度その種を育ててみても良いかも、

と思う程度には。



学生の方々はこれから受験シーズンですね。

あと少しかもしれないですけど、

まだ少し時間があります。


苦手なものはきっと最初から苦手だったわけでは無いと思います。

何にどれだけの時間を使うかは自分次第ですが

その中に、苦手だと思って遠ざけていたものを

掘り起こしてみる時間もあるんだってことを

心の片隅にでも置いておいてもらえたら

何か違う未来があって

思っても見なかった花が咲くかもしれません。


好きを極めてもいいし

好きを広げてもいい。


何かを頑張れるのって

そうしたいって気持ちがあるから。


その原動力はやっぱり「好き」とか「楽しい」って感情が

一番なんじゃないかなって思います。


たくさんの「好き」や「楽しい」が出来るよう

素敵な張るが訪れるよう


いつか積み重ねてきた雪が溶けて

沢山の花が花開いてる春を迎えられることを願っています。


がんばれ!

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― 新着の感想 ―
[良い点]  歳を重ねれば尚更に、積もる量も、その固さも増して。  ですがそれでも、何事も『無理』ではないのですよね。  受験生のみならず。  どんな世代にも言えること。  気付きと応援。  届く…
[良い点]  振り積もる雪も、土の中への水分を溜め込み、春に芽吹くようにと重みで種を押さえつけてるのかも知れない。  何が何処で何時何の役に立つかなんて分からないからこそに準備するのでしょう。
[一言] みんなスタート地点は同じはずなのに、いつの間にかそれが好きになったり嫌いになったり。 得意であったり、不得手であったり。 自分の中では、それを教えてくれる方の存在が大きかったと思います。 …
2023/12/09 14:13 退会済み
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