チーム組み
実力検査の日から一ヵ月がたった
今日は何やら源先生から話があるようだ
「明日より三日間、無人島でのサバイバル合宿をする。魔物が出るので死なないように。何か質問は?」
「「「いやいやいやいや」」」
ラムダがまず質問する
「強い魔物も出ますか?」
「いや、強くても実力検査のゴーレムまではいかない。頑張ればお前らでも死なない。多分」
「多分!?」
次に創太が質問した
「道具などの持ち込みは?」
「無しだ。現地で支給のナイフ、水と食料のみで過ごしてもらう」
「あぁ、水と食料あるなら何とかなるか」
「1日分しか支給ないぞ?」
「ちくしょう!!」
創太が血の涙を流している間にリザが質問をする
「チームを組んでもーいいんですかー?」
「それは問題ない。ただし上限5人までだ」
「クラス全員はー無しって事ー?」
「そうだ。何もしない奴が出てくるからな」
誰とチームを組むかでざわざわし始めた頃、翔が質問を開始する
「モフってもいいんですか?」
「はっ?何?モフる?」
・・・
・・・
「3日間ただ生き延びればいいんですか?それなら空腹さえ凌げたら何とかなりそう」
「おっ、いい質問だな。この3日間で最低でも1人につき魔物を1匹は倒してもらう。もちろんチームでの共闘はいいが、チームの人数分の魔物を倒す事になる」
「なるほど。自分の分だけ確保してチームからさよならは?」
「無人島に着いた際にチームは登録するから後でバレる」
「達成出来なかったら?」
「俺と地獄の特訓」
「「「いやー!!!」」」
何とか始めの質問をなかった事にできた翔
ホームルームが終わりいつものメンバーが近寄ってくる
「翔!チーム組もう!」
「翔ーモフるのはーだめー」
「チームを組もうそうしよう!創太もいいか?」
「もちろん賛成だよ」
「翔ーモフるのはーだめー」
全然なかった事に出来てなかったのである
「俺たち4人しかいないけどどうする?」
「僕は4人でいいと思ってるんだけどどうかな?」
「女の子がー1人欲しいー」
「リザだけだもんね。誰かいないかな」
「よかったらウチをチームにいれてくれん?」
「「「「ふぁっ!?」」」」
「いや、だからチームにいれてほしいねんけど」
「ほんとに?大歓迎だよ!改めまして僕はラムダ」
「俺はもふもふ一号」
「僕はもふもふ見習い」
「私はーもふもふ女王ー」
「ウチは小阪 近江やで。よろしく!」
「みんなちゃんと自己紹介しようよ」
「大丈夫やで!一号が天満君で見習いが梶君で女王がリザちゃんやろ!」
「「「正体がバレているだと!?」」」
「僕たちいつもこんな感じなんだ。ごめんね」
「ほんまおもろいわ」
こうして翔のチームが完成したのだった