朝ー登校
翌朝、自分に正直に睡眠を貪る翔を結衣が起こしに来る
「翔ちゃん、朝ごはんできてるわよ!そろそろ起きなさい!」
「後3時間だけ」
「そう・・・そんなに翔ちゃんは母さんからチューされたいのね。わかったわ」
「いやー、清々しい朝だねっ!母さんおはよう!」
結衣の発言から僅か0.3秒
世界新記録が生まれた瞬間だった
眠気を噛み殺しリビングへ行き武光に挨拶をする
「父さんおはよう。母さんどうにかして」
「おはよう翔。お前母さんは無理だろ母さんだけは」
「母さん世界最強説が今誕生した」
「そんな事より、今日は学園で実力検査だろ?」
「そうだっけ?」
「お前な・・・えっ、違ったか?」
ニワトリ親子爆誕である
こんなやりとりをしながらご飯を食べているとチャイムがなる
「はーい」
「お母様おはようございます」
「あら、優華ちゃん!今日も可愛いわね!」
「ありがとうございます!だってさ翔!」
「そだね」
ドヤ顔すんな
「じゃあ、父さん母さん行ってくる」
「お父様、お母様行ってまいります」
「「優華ちゃん、翔をよろしくね」」
ハモるなよ
「今日は実力検査だね、どう調子は?」
「うーん、まぁやれるだけやるよ。優華はどうなんだ?」
「ばっちり!ちょっと自信あるよ!」
「そうか。」
ちょっとじゃないだろそのドヤは
学園に到着するなり優華が声をかけられた
「水守さん!またそんなEクラスの奴なんかと仲良くして!Aクラスの自覚を持って下さい!」
「別に私の勝手じゃない。それに翔は今はEクラスだけど絶対強くなるんだから」
「Eクラスが強くなれるわけないですよ。お前、もう水守さんに近寄るな」
何このオカッパピザ「何このオカッパピザ」
「ぶふぅっ!翔!ダメだよそんな、ぷぷ、そんなほんとのことを、ぷっ、オカッパとピザを悪口に使うなんて!ふひひひひー!」
「あっ、声に出てた。オカッパさんとピザさん悪口に使ってごめんなさい」
「お前!お前絶対許さないからな!」
オカッパピザは顔を真っ赤にして走り去っていく
「で、なんだったわけ?」
「さぁ?」
悪気が全くない極悪コンビだった
優華と別れ教室に入る
「おはようラムダ、リザ」
「「おはよう」」
「どうした2人とも、何か落ち着きないけど」
「だって今日実力検査だよ?スキルをどう使おうかとか色々考えてたらソワソワするよ普通」
「翔はーなんか余裕あるねー」
「モフリストだからな!」
「「絶対関係ない」」
「まぁもうすぐ始まるんだし今焦っても仕方ないだろ?その時の感覚で行けばいいんじゃない?」
「「翔に言われると納得いかない」」
「そろそろ泣くよ?」
3人で話をしていると教室の扉が開き源先生が入ってくる
「お前ら揃ってるか?今日は予告通り実力を測るぞ!演習場に行くぞ!」
「「「はい」」」
さて、行きますか。
翔も気合いを少し、ほんの少しだけ入れて演習場に向かった。