家2
その後も魔法結界C、視覚結界C、多重結界D、認識阻害D、牢獄Dをものまねした
牢獄のスキルをものまねする際、もう一つトラウマが増えたのはここだけの話
「次は父さん、お願い」
「やっと俺の番か」
そう言いながら立ち上がり訓練用の刀を構える
翔の父親、天満 武光は剣豪だ
「まずは父さんの型を見せて」
「よし、しっかりみてろよ」
スキルを駆使しながら次々と刀を繰り出していく
その姿は美しく舞っているかのようだった
「父さん、すごいな!かっこいいよ!」
「だろ!ものまねできたか?」
「いや、やっぱり見るだけじゃダメみたいだ。次は手合わせしてもらっていい?」
「それは構わないが大丈夫か?」
「大丈夫!怪我の一つ出来ないで強くなれないよ」
「わかった。・・・死ぬなよ?」
「ちょっと待って!今死ぬなとかなんとか」
「行くぞ」
言うなり武光が斬りかかり翔もなんとか刀で受けとめる
少し鍔迫り合いが続いた後、翔が押し負け後方に弾かれるがすぐに立て直す
「少し手荒に行くぞ。気合い入れろよ」
武光は先程より鋭く刀を振るうが翔もぎこちないながらも弾いたり受け流したりしている
「ほう、剣技をものまね出来たのか。ならこれはどうだ」
「スラッーシュ」
武光は深く踏み込み上段から刀を振り抜く
それをギリギリで翔は受け流すが
その刹那、翔の身体に衝撃が走り後ろに倒れていた
「父さん、今の何?」
「上段から振り下ろした後、下段から上段への返し。燕返しだ。身体の負担が半端ないがな」
「いや、そっちじゃなくてスラッシュとかなんとか」
「言いたかっただけだ」
それを聞き翔は立ち上がり武光に切りかかる
「うおっ、あっぶねー!これもものまね出来たのか!俺じゃなかったらちょっとだけ怪我してたぞ!」
「殺す気でやったのに父さんじゃなくてもちょっとの怪我かよ」
「精度が低いからな。それと父さんを殺そうとすんな」
「「チッ」」
「母さんまで!?」
笑いの絶えない家族だった
その後、父さんから剣舞C、鎌鼬C、抜刀D、刺突Dをものまねできた
父さんとの特訓でボロボロにされた俺はお風呂に入る。
疲れた身体をゆっくり休めながらステータスを確認した。
天満 翔 15歳 ものまねしLV1
スキル
ものまね 鑑定D ステータス 物理結界C 防音結界C 魔法結界C 視覚結界C 多重結界D 認識阻害D 牢獄D 剣技C 燕返しC 剣舞C 鎌鼬C 抜刀D 刺突D
称号
なし
風呂から上がりベットに横になり色々考える。
CとDばかりだけどスキルが増えたがまだどれも精度が低いから少しずつでも練習しないと。
明日から朝早く起きて練習しよう。
でも明日は学園で実力をみるって言ってたからその前に疲れて調子悪くなったらダメだよな。
明後日から本気だす
「すぴー」
ダメ人間である