夏休み突入
ダンジョン攻略から月日が経ち5人は夏休みを迎える事となる
「明日から夏休みだが休み明けには実技テストがあるからお前ら精進しろよ」
「「「はーい」」」
「ではまた休み明けにな。お前ら・・・死ぬなよ?」
「「「休み前に不吉!?」」」
5人は早速夏休みをどう過ごすか相談する
「翔は夏休みどうする?」
「別に何も。ただ新しいスキルを手に入れる為に動こうと思ってる」
「そっか。実は近江と話してて何日間かみんなで旅行に行きたいねって話になったんだ」
「私ー賛成ー特に予定ないしー」
「僕も大丈夫だよ。ダンジョンで手に入れた素材報酬もまだまだあるし」
「じゃあ行くか!何処に行くんだ?」
「「「「海一択」」」」
「海か。海水浴にバーベキュー!最高だな」
「水着美女!」
「「創太最低」」
「男のロマンだよ!そうだよねラムダ君!」
「えっ?ここで僕に振る?僕のロマンは近江だよ」
「みんなの前でそんなん照れるわ」
「「「はいはい」」」
「そうだ。優華も誘っていいか?」
「「「「いいよ」」」」
「ありがとう。今日帰ったら言ってみる」
詳細は後日赤丸で決める事となり帰宅する
帰宅の途中で優華の所に寄り旅行に誘ってみたが
「ごめん翔。行きたいけどAクラスは夏休み特別講習があるの」
「あぁ、そっか。なら仕方ないな。無理すんなよ」
「また誘ってね」
「わかった。じゃあな」
忙しいらしく結局5人での旅行になった
その後自宅に荷物を置きギルドに向かい到着すると翔はまず自分のステータスを確認した
天満 翔 15歳 ものまねしLV20
固有スキル
ものまね なりすまし
結界スキル
物理結界C 防音結界C 魔法結界C 視覚結界C 多重結界D 牢獄D
武器スキル
剣技C 燕返しC 剣舞C 鎌鼬C 抜刀D 刺突D 弓技D
魔法スキル
火魔法E 風魔法E
耐性スキル
毒耐性E
その他スキル
ステータス 気配察知C 隠密C 鑑定D 認識阻害D 集中D 疾走E
称号
3ピンの加護
翔はダンジョン攻略の翌日からギルドの依頼を受注しながら魔物を狩り少しずつスキルを増やし実力の底上げをしていた
「この前覚えた弓技を使ってみたいな。丁度いい依頼を探してみるか」
ボードを眺めているとメルが翔に気付いて話かけてくる
「あら、翔君。良い依頼あった?」
「メルさんこんにちは。実はちょっと弓を使ってみようと思いまして」
「そうなんだ。じゃあ・・・これなんか良いんじゃない?」
「オチョクリスですか」
「弓は基本的に遠距離から相手に気付かれないように使う物だから警戒心が強い魔物が良いと思って」
「そうですね。気付かれてから射抜いたり戦いながら使うのは初心者には流石に難しいですよね。ありがとうございます。これの受注お願いします」
「了解よ」
依頼の受注を終え武器屋に弓を見に行く
武器屋はこの前イタズラをした所ともちろん違う所だ
武器屋に入り弓を見るがどれが良いか分からず困っていると店員さんが話かけてくれる
「こんにちは。弓を見ているみたいだけれどどんなのを探しているの?」
「こんにちは。初心者でも扱い易いのってどれですか?」
「えっと、これかな」
「ではそれを下さい」
「ご購入ありがとうございます」
弓と矢を購入して早速オチョクリスが生息している所に行き気配察知と認識阻害と隠密を使いながら探す
「いた。気付かれていないな」
翔は弓を引く
シュッ
パスッ
!?
矢は眉間を射抜く事はなく大きく逸れて地面に刺さりこちらに気付かれてしまう
オチョクリスは
「下手くそ下手くそ。バーカ。プププププ」
翔をからかい逃走する
当の翔は
「ムキーッ!無茶苦茶腹立つ!!」
イライラしていた
矢を回収しもう一度探し回る
「いた。今度は外さない」
弓を構えて一度フッと息を吐き集中すると辺りから音が消えて自分だけの世界に入る
シュッ
バスッ
「お前なんぞに殺されるとは」
オチョクリスはそう言い残し絶命する
「最後まで腹立つなこいつ。スキルはっと」
刺さった矢を回収しオチョクリスからスキルを取ろうとすると
「なん・・・だと・・・スキルがからかうBしかないだと・・・」
オチョクリスはからかうBしかスキルを持っていなかった
「まぁ一応貰っとくか。創太とオッサンに使おう」
その後依頼が5匹だったので弓を使って討伐していたが外す度にからかわれスキルもからかうしかないため二度と討伐しないと心に決めたのだった
ギルドに戻りメルに依頼を達成したと討伐部位を渡すと嬉しい知らせがあった
「翔君おめでとう。満天の織空は実績が認められてDランクになりました!」
「ほんとですか!?ありがとうございます」
「これからも依頼頑張ってね」
翔は嬉しい報告を創太に話に行く
「創太!クランランクがクランクランでランランランだぞ!」
「いや、天満君ちょっと意味がわからないよ」
「はぁ。わかんねぇかな。創太だもんな。じぁあな!」
「いやいや、天満君!もう居ないし・・・なんだったんだろう」
続けてオッサンに嬉しさのお裾分けに行く
「オッサン!クランランクがDになった」
「おぉ!良いじゃねぇか!よし!飯奢ってやるよ!」
「マジかオッサン!」
翔は扉を開け外に大声で叫ぶ
「オッサンが飯奢ってくれるってよ!」
「おいおいおい!お前だけだよ!」
「心配するなオッサン。誰一人近寄りもしねぇよ」
「悲しい現実を知ったぜ」
「じゃあなオッサン」
「おい!ってもういねぇ」
クランランクアップ報告よりからかうAを使いたかっただけの翔であった