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ダンジョン地下10階

「そろそろ行こう」


5人は階段を降りて10階に到達した


「何とかここまで来たな」

「凄い長く感じるね」

「みんなー頑張ったー」

「まだ油断禁物や。引き締めて行こや」

「そうだね。9階みたいな事はごめんだよ」


5人はまた気を引き締めて扉を開けとそこは形容し難いほどの神秘的な空間で中央には石版と


「やぁ。遅かったね」


またしても優雅にお茶をしている3ピンがいた

3ピンは帽子を手に取り


「ハァー「だから駄目だって言ってるだろが!」

「またかいな。翔、どしたんや?」

「そうですよ。挨拶を邪魔するなんて」

「駄目なもんは駄目なんだよ!っつーか何でまたお前がいるんだ!」

「ゆっくり話をしようって言ったじゃないですか」

「タイミングがおかしいだろ!」

「何もおかしくないですよ?私ここのマスターですから」

・・・

・・・

「「「「「はぁ?」」」」」

「強いからって嘘言ってるんじゃねぇよ」

「コンセントーなのにー」

「コンセントなのにですよ」

「ではその3マスさんは何がしたいのですか?」

「3ピンの3にマスターのマス・・・なるほど。センスに脱帽しました」

「ほんとに帽子とってる」

「脱帽したんで」

「んで、ええ加減何がしたかったんか教えてや」

「そうですね。私はあなたたちがダンジョンに入って来た時から見させて頂いてました」

「まさかストーカーだったとはな。もふもふは俺のだからやらん!」

「翔、話が進まないよ」

「翔はー黙ってるー」

「もふもごもごもごもご」

「今のうちにー話してー」

「ありがとうございます。入ってきた時は何処にでもいる弱い人、俗に言うE、Dランクだと思っていましたがあなた達は中々珍しいスキルをお持ちでした。中でも彼のものまねしは特別です」

「何が特別なんですか?」

「それはその内にわかります。今はそれは置いていて下さい。そして興味を惹かれ見ているとあなた達は色々考え知略を張り巡らせスキルを使い連携をして段層を降りてきました。私はその姿をみて実力を肌で感じたくなったのです」

「それが9階での戦闘って事やな」

「そうです。何がしたかったかと言われたら手合わせです。そして9階の戦闘では圧倒的な力を見せたにもかかわらずあなた達は無謀にも私に立ち向かった。倒された仲間の為に怒った」

「普通でしょー?」

「いやいや、普通ではないんですよ。普通は圧倒的な力の前には自分が生きる為に逃げ出すか命乞いをします。まだまだ弱いのにそれをしなかったので私はより一層あなた達を気に入りました。だからこのダンジョンの制覇報酬を少し特別なものにする事にしました」

「特別な報酬?」

「普通の報酬は妥当な武器か防具を置いています。ですがあなた達にはスキルのランクアップを報酬にしようと思っています。いかがですか?」

「スキルのランクアップ!そんな事出来るのですか?」

「あなた達はここに来るまでにレベルが15に達しているので可能です。あなた達のスキルは成長率は悪いですが成長しない訳ではありませんので」

「俺のものまねも成長するのか?」

「あなたのものまねも成長しますよ。だけど他の人とは成長の仕方が少し異なります」

「そうか。じゃあ俺はそれで頼む」

「「僕もそれで」」

「私もー」

「ウチもや」

「わかりました。では石板に手を置いてください」


石板に手を置くと3マスは言葉を紡ぐ

すると石板から光が放たれ5人の身体を包み込んだ


「これで完了です。確認してみて下さい」


それぞれステータスを確認する


「「「「スキルがEからDになってる!」」」」


4人が喜んでいる中、翔は増えていたスキルに鑑定を使う


なりすまし 殺した相手のスキルから一つを奪える。ただしランクは1つ下がる。重複しているスキルの場合はランクが上がる事がある。


翔はまたこれで強くなる事が出来ると思い小さくガッツポーズをした


「喜んでいただけたみたいで良かったです。もう地上に戻りますか?」

「あっ!!」


翔は突然何かを思い出したような声をあげる


「どうかした?」

「肉・・・忘れてた・・・」

「「「「あっ!!」」」」

「3マス!ここでバーベキューしていいか?いいよな?よし!やろう」

「まだ返事してませんよ。まぁ構わないですがね」

「「「「「よし!!」」」」」

「折角なので私の知っている料理人を召喚してあげますよ」

「ありがとうございます。よければ3マスさんもご一緒にどうですか?」

「問題なければ喜んで」


3マスは地面に魔法陣を描き召喚を始める

魔法陣が赤く光り収まる頃にはそこに人が立っていた


「ダンマス!急に呼ぶんじゃねーよ!」

「面白い事になっていましたのでつい」

「オッサン?」

「「「「オヤジさんだ」」」」

「おや、知り合いでしたか」

「オッサン!」


オッサンに駆け寄る翔。感動の再会


「よう青年!元気だっ「死ねぇー!」

「ふげらっ」


なんてものはなく全力でオッサンを殴った


「いきなりいてぇじゃねぇか!」

「煩い死ね!看板と宝箱と弁当と弁当と弁当と弁当の怨みだ!」

「ほぼ弁当の怨みだろ!材料足りなかったんだよ!」

「3マスさん。オヤジさんとどんな関係なんですか?」

「彼もまた昔にこのダンジョンに来た1人なんです。強かったし面白かったですよ」

「昔の話だ。さて、美味いもの食わせてやる!しっかり食べろよ!」


こうしてダンジョン最下層でのパーティーが始まり満天の織空のダンジョン攻略は終わりを告げたのだった

これでダンジョン編は終了です。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

少しでも楽しんでもらえていたら幸いです。

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