表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/53

ダンジョン地下4階

4階は普通の通路だったので少し安堵しながら進むと恒例の3つの分岐にたどり着いた


「また分岐だね。左でいい?」

「あぁ、いいぜ」

「ちょっと待って!あそこに何か書いてある」

「ほんまや。なになに」


龍の道を二度と歩む者

天より降りて

厄災を土に還す

その者、一直線に駆け抜け

また天に帰る


「なんのーことなんだろー」

「何かのヒントなんだろうけど今のところはよくわかんないね」

「とりあえず進むか」


考えてもわからないのでとりあえず左の道を進む事にした5人

少し進むとまた3つの分岐に突き当たる


「また分岐か・・・」

「いや、翔。さっきのとこに帰ってきたみたいだ」

「それはないだろ。真っ直ぐに進んだのに」

「あれをーみてー」


リザが指差したところにはさっきみた文章があった


「マジか・・・こんなのありかよ」

「まぁヒントらしきものがあるだけマシだよ」

「とりあえずここが元の分岐とすぐ判るようにザッソード置いとくよ」

「次はどうするん?」

「真ん中の道に行ってみよう」


次は真ん中の道に入った5人はすぐに下り階段を見つける


「うん?あれで降りれるんじゃないか?」

「うーん。さっきのような仕掛けがあったのにこうも簡単に5階に行けるとは思えないよ。警戒しながら降りてみよう」

「「「「了解」」」」


階段を慎重に降りていくとまたさっきの所に帰ってくる


「またか。後は右だな」

「行ってみよう」


戻ってきたのを確認した5人はすぐに右の道に入る

グネグネと曲がった道を進み抜けると違う分岐に出たようだった


「ザッソードと文章がないね。どうやら正解だったみたいだけど・・・」

「グネグネ曲がってる道が龍の道ならもう一度右の道だね」

「ここにも一応ザッソード置いとくよ」


創太がザッソードを置き5人は右の道をもう一度進み分岐へ出てくる


「ザッソードがないから正解だな!さて次は」

「天よりー降りてー」

「普通に考えたら階段の事やな」

「そうだろうね。それよりもそのあとの厄災が気になるね」

「僕もそれは思ってた」

「まぁ行ってみないとわかんねぇから行こうぜ」

「「そうだね」」


5人は真ん中の道を進み階段を降り先程より広い空間の分岐へ出る


「合ってたけどこれは」

「「「「「ゴーレム!?」」」」」


すぐさま翔はゴーレムの腕を斬ろうと動く

そんな翔を迎撃するためゴーレムは腕を振り下ろす


「そんな攻撃読んでいるんだよ!」


翔は物理結界で受けてその隙に攻撃しようとするが


パリンッ


結界がゴーレムの一撃で破られ拳がそのままの勢いで翔に迫る


「なっ!?」


咄嗟に刀で拳を受け流し距離をとる

距離をとるとゴーレムはこっちをジッとみすえる


「実力検査のゴーレムより強い!!」

「策を練らないと勝てないね」

「どうするー?」

「近江、加熱の陣を地面に大きく書いて。翔とリザはそこに誘い足止め。スケルトンに使っていた創太の刀に硬化をゴーレムの右膝に軟化をかける。準備出来たら合図するから僕と創太が右膝を狙えるように翔とリザは牽制して」

「「「「了解!」」」」


近江は早速陣を地面に刻みだす

その間も翔とリザはゴーレムを牽制する


「出来たで!」


翔とリザはヒットアンドアウェイで少しずつゴーレムの位置を動かす


「乗ったで!2人ともしんどいけど足止め頼むわ」


近江は陣を起動し2人はゴーレムを動かさないように攻撃を強める

しばらくして


「ザーピストライクー!」


聞こえたのは創太の声だった


「はぁはぁ、このタイミングでそんな合図だすか普通」

「ふぅーふぅーキツいけどーちょっと楽になったー」


2人は相当消耗して動きが鈍っていたが創太の合図で少し肩の力が抜けまた勢いを増す

5人は神経を張り詰め近江は陣の継続に、翔とリザは右膝を狙いやすいように、ラムダと創太は右膝に打ち込む事に集中していた

無我夢中でそれぞれの役割を果たしているとその時が訪れる


パキパキパキパキ

ガタンッ


とうとうゴーレムの右膝が崩れた

2人は一旦距離をとる


「はぁはぁはぁはぁ、キツい」

「ふぅーふぅー、死ねるー」

「2人ともお疲れ様。もうちょっとだからしっかり息を整えててね」

「ウチももうええか?」

「いや、近江はもう少しだけ頑張って」

「えー」


嫌がりつつも陣を継続していく近江

ゴーレムは加熱され続け少しずつ変色していたが胸とお腹の丁度真ん中だけが変わらなかった


「近江ありがとう。おかげでコアの場所がわかったからもう解除していいよ」

「はぁー、ごっつ疲れたー」

「さぁもう一仕事しようか。僕と創太でゴーレムの攻撃を惹きつけるからその間に翔はコアを斬ってね。今なら加熱のおかげで少し柔らかくなってるはずだから」


ラムダと創太は左右に分かれゴーレムに接近する

ゴーレムは近づいてくる2人に攻撃を仕掛けようとした


「ここだ!」


翔はその隙に強く踏み込みコアに刀を差し込みそのまま斬り裂く

コアを斬り裂かれたゴーレムは


ガタガタガタガタ

ゴトンッ

ゴトンッ


体を維持する事が出来なくなりバラバラになった

その姿を見て5人は地面に寝転がる


「あぁ、疲れた」

「なんとかー勝てたー」

「ほんま疲れたわ」

「寿命が縮んだね」

「でも、勝てたね」

「「「「「ビクトリー」」」」」


5人はしばし動けず休憩する


「そろそろ行こうか」

「そうだな。次は一直線に駆け抜けだったよな」

「じゃあ左やな」


左の道を進むとそこは分岐ではなくちょっとの空間と一本の道があった

そしてその空間には宝箱が置いてある


「ここで宝箱か。開けてみるぞ」


翔が宝箱を開けると中には真っ青の籠手が入っていた


「これはリザのだな」

「そやな。異議なしや」

「もらってーいいのー」

「もちろんだよ」

「ちょっと着けてみなよ」


籠手を装着し試しに動かすリザ


「しっくりー」

「いいやん!似合ってるで」

「みんなありがとー」


宝箱を開けた5人は残りの道を進む

昇り階段だったはずが進んでいるうちに何故か下に向かっていた

疲労が溜まる中、5人は地下5階へと進んでいく

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ