ダンジョン地下2階
2階は1階と同じような光景だったが一つだけ決定的に違う事があった
それは半円のプルプルしているアイツがそこらじゅうでプニプニしているのだ
「スライムだらけーかわいー」
「ほんまプルップルやでな」
「コイツら害ないし無視して進むか」
「いや、ちょっと待って。たまに紛れている赤いのは倒そう。赤いのは毒を持ってるからね」
「気をつけて進もう」
赤のSに気をつけて倒しながら進む5人
1階と同じく3つの分岐に突き当たる
「看板は・・・ないみたいだね。さて、どこから行く?」
「左から順番に行くか」
「「「「了解」」」」
今回は左から行く事に決め進んでいく
その通路もそこらじゅうでプルプルしていた
5人は避けるように進み奥に到着
そこは行き止まりで宝箱が置かれていた
「まぁカラだろうけど一応開けようか」
「私ー開けるー」
リザが宝箱に近づいていく
翔は何気なく天井を見た時ソイツに気付く
「リザ!避けろ!」
!?
リザは翔の声に素早く反応しバックステップでこちらに戻ってくる
リザがいた場所には大きなSではなくGがいた
「「いやぁぁぁぁ!!」」
女性2人は思わず叫ぶ
そんな中、創太が駆除をした
「創太ーグッジョブーでもー近寄らないでー」
「創太ありがとうな。でもこっちこんといて」
「「創太よくやった。でもこっちには来るな」」
「駆除したのに酷くない?」
「「「「だって・・・手でやるから」」」」
「とりあえず早く水で洗えよ」
翔に水を流してもらい手を洗う
女性陣にまだ距離をとられており創太は落ち込むが翔とラムダは宝箱に意識をむける
「気を取り直して開けようか」
パカッと宝箱を開けると予想通りにカラだった
予想していただけに5人は切り替えが早く分岐点まですぐに戻る
気を取り直し真ん中の通路を進んでいくと通路が広くなってきて奥には階段が見えていた
「ここが正解みたいだね」
「そうだな。どうする?戻るか?」
「なぁ、ちょっと!あれ!!」
「「「「えっ!?」」」」
驚いている5人の先にはスライムたちが合わさっていき道を塞いでプルプルしていた
「うわー。どうするこれ」
「とりあえず右の通路行ってみるか」
「そうだね。ちょっと対策を考えないとね」
分岐を右に行ってみたが特に何も見当たらずまたスライムの壁の前にきた
「倒し切るのはきつそうだよね」
「ちょっと斬ってみるか」
翔はスライムの壁を刀で切ってみた
斬られた部分は少し隙間が出来、しばらくすると元通りになってしまう
「翔ー隙間にー結界ー」
「お!ナイスアイデア」
翔はまた斬って隙間に物理結界を張ってみる
すると隙間はしばらく元に戻らなかった
「これはいけそうやな」
今度は四角の形に斬りそこに結界を張る
隙間の内側のスライムを他の4人で排除すると見事にスライムのトンネルが開通した
「長くは持たないからすぐに抜けるぞ」
翔は駆け出しトンネルをくぐる
続いてリザ、近江、ラムダ、創太と抜け出す
翔が振り返るともうトンネルは塞がっており
「ギリギリセーフ。何とか抜けたな」
翔が言うと創太が反応する
「ギリギリアウトだよ!見てよこれ。粘液まみれなんだけど」
創太が抜ける時にはすでに再生が始まっておりその粘液でベトベトになっていた
「創太ーきたなーい」
「創太はそういう趣味があったんだね」
「うわっ。それは引くで創太」
「とりあえず創太は離れて歩いてくれよ」
「僕の扱いがダンジョンに入ってからエゲツない」
「「「「前からだから」」」」
「それはそれでダメだよ!ちくしょう!」
「わかったからとりあえず服脱げ。服と身体を水で流して近江の陣で乾かしてもらうぞ」
脱いだ服をリザが洗ってくれている間に身体を流しサッパリとする
近江の陣で服が乾くのを待つ間、丁度いいので昼食がてらに休憩する事にしたのだった