ダンジョン挑戦への準備
5人は道具屋を訪れた
そこには薬草から魔道具まで揃っている
「まずは薬草と毒消しだね」
「そうだね。って天満君どうしたの?」
翔は一つの魔道具に釘付けになっていた
「これを見てくれよ」
「またー翔はーこういうのばっかりー」
「いや、〜あなたもこれで一流もふリスト!あなたの心ももっふもふ!無限もふもふランド〜も魅力的だけど、そっちじゃなくてこれ」
「なんや?あっ!収納ポーチ!」
「そうなんだよ。ダンジョンに入るのに便利じゃないかと思って。でも結構高いから」
「これぐらいの値段ならクランの貯蓄で買えるよ?僕は賛成だけどみんなは?」
「「「「異議なし」」」」
「よし、じゃあ買おう!」
「後は水と食料だね」
道具屋での買い物が終わり次は食料を見に行く
「翔ちゃんじゃない!今日はみんなでお買物?」
「あらラムダ君。今日はお友達も一緒なのね」
「創太!刀だせよ!」
「おっ!近江ちゃん!今日も可愛いね!」
「あー!もふもふのお姉ちゃんだー!」
商店街を歩いていると色々なお店や商品をみていたお客さんから声をかけられる翔たち
創太だけはちびっ子たちから絡まれていたがどうやらEランクの依頼をそれぞれがこなしていくうちに顔が広くなっていたようだ
「うーん。何か色々貰ってしまったな」
「僕は絡まれただけだったけどね」
「まぁ有難い事だけど今回のダンジョンには使えないね」
「そんな事ーないよー。私がー保存食作るー」
「ウチも容器に腐敗防止の陣刻むわ」
「それなら助かるね。少し保存できるなら他にも欲しいね」
「肉と炭だな!よし、肉は予約して炭は買っておこう」
「何かキャンプ行くみたいだね」
「そうやな。まぁでも折角やから楽しまな」
肉屋に到着した5人
「これにしようぜ!」
「天満君、さすがにそれはないよ」
馬鹿みたいに大きな肉の塊を買おうとする翔にすかさず創太がツッコミをいれる
「腐敗防止はもって1日ぐらいやから2日目に食べきるつもりで買ってや」
「了解ー」
肉を予約し炭も手に入れた5人
下準備を終え5人はポーチの性能を確かめる事にした
「どんだけ入るんだろうな」
「とりあえず薬草と毒消しを入れてみよう」
シュッとポーチに入る薬草と毒消し
ポーチを逆さまにしたが落ちてこない
「おぉ!凄いな!他にも入れてみようぜ」
「さっき買った炭と水はどうだろ」
「うん。問題なく入るね」
「取り出しはどうなん?」
翔は薬草と思いながらポーチに手を入れる
するときっちり薬草が出てきた
「欲しい物を考えて手を入れたら出てくるな!」
「取り出しー問題なしー」
「後は容量だね。とりあえず石で確認しようか」
少し大きめの石を次々入れていく5人
50個ほど入れたところでポーチに入らなくなった
「十分だな。これはいい買い物をした」
「ほんとだね。これならダンジョンに持っていく物も余裕で入るよ」
この後言うまでもなく取り出すのに苦労した
そして下準備が整い当日を迎えたのだった