洞窟探索
洞窟の入り口を観察しているとゴブリンが2匹ウロウロとしていた
「俺とリザがやる」
翔が言いリザと共に一気に距離を詰める
翔は剣舞を使い反撃の隙を与えずに討伐するとリザの方へ視線を移す
リザは目にも止まらぬ速度で殴り続けゴブリンを圧倒していた
リザには逆らわないようにしようと誓う翔だった
ゴブリンの討伐を終えた5人は洞窟の前に立っていた
「思っていたより中は暗いな」
「ウチに任しといて」
近江は片手で持てるぐらいの石に陣を刻む
するとその石がぼんやりと光だす
「「「「すごい」」」」
「これを1人1個持てば何とかなるやろ」
「近江は万能だね」
「えっ、いやっ、照れるわ」
「はいはい。イチャイチャしてないで入るぞ」
「「してない!」」
近江のおかげで目の前ぐらいまでは見えるようになったので洞窟内に踏み込む
洞窟内は不気味なほど静かだった
「洞窟前にゴブリンがいたのに静かすぎるね。警戒して進もう」
5人は警戒を強め奥へと進む
しばらく進むと別れ道にあたる
「さて、どっちに進む?」
「右ー、左は何かー嫌ー」
「みんなどうする?」
「まずは右へ行こう。何もなければ左だな」
「僕もそれでいいよ」
「ウチも」
右に進む事に決め先を目指す
しばらくすると壁が見えてきた
「こっちは行き止まりだったみたいだな」
「翔ー、あれー」
リザが指をさした所には一本の剣が落ちていた
「何でこんなところに?」
「まぁ考えてもわからんし貰っとこ」
「そうだな。俺が貰っていいか?」
「「「「異議なし」」」」
「じゃあ分岐に戻って左に行くか」
「うーん。嫌な予感がするー」
リザの嫌な予感をよそに先に進んでいく
すると広い空間に出た
翔は考えるより先に鑑定をつかう
ゴブリンナイト
ゴブリン上位種。その力はゴブリンを遥かに凌駕し並の人間では勝てない
「あれはダメだ。俺が足止めするからその間に脱出してくれ」
「それこそダメだ。5人の力で突破するか5人とも脱出する」
「絶対ダメだ!全滅するぞ!早く逃げろ!」
「天満君馬鹿なの?仲間を置き去りにして生き延びたとしてその後は?笑える?天満君が逆の立場なら?」
「創太・・・。」
「翔はーバカー」
「ほんまバカやで。翔もウチらも」
「満場一致した事だしやりますか。翔は周りを気にせず戦闘、リザは隙を見ながら攻撃、創太はなんとかして毒を打ち込む、近江と僕はサポート。いける?」
「「「「了解」」」」
返事と共に5人がバラけそれぞれの役割に集中する
やはりまず飛び出したのは翔だった