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過ぎてしまえば面白い

父親は。2

作者: ひとやすみ

ある休みの昼時の事、「お父さん、遅いな。何してるんやろな?」とか話しながら妹達と昼食を食べていたら、階段を下りてくる足音。

(下りてきたな。)と思いながら妹達と共に父親を見たら、ニヤニヤしている。

両手に何やら太めのロープを持って・・・

「いやあーお父さんが布団仕舞おうとしたらな、布団の上で蛇が昼寝しとったんや。見せたろ思てな!」と言いやがった!

私達は、ご飯を吹き出し、味噌汁も吹き出し、悲鳴をあげながら蜘蛛の子を散らす様にダッシュした。

あの顔は、絶対に確信犯だ。


庭作りに勤しんでいた父親が、大きな四角い石を歩かせながら設置していた。

重そうな石を見て、何㎏あるの?と聞いたら、「100㎏位」と。

どんだけ力があるんやねん!と思った。


そんな父親の武勇伝。


普段は怒らないし、おバカな事をして私達を呆れさせるけど、クリスマスには親戚の子供のいる家にクリスマスケーキをプレゼントして回るような人だった。

そんな父親は、喧嘩がめちゃくちゃ強かったらしい。

その筋の方5~6人と揉めて全滅させたとか。

ある時は、交通違反で捕まったお巡りさんがたまたま後輩だったのを良いことに、「お前、後輩の癖にワシを捕まえるんか!!」と脅し、無かった事に。

呆れてものも言えない。(これらの話しは叔父さんから聞いた。)


私が受験したとき、従姉妹も同じ学校を受験した。

父親が私に言った。「もし従姉妹が落ちたらお祝いはしないからな!」

おい親父、娘はそこまで優秀ではないぞ?

幸い、二人とも合格!

合格祝いに腕時計を買ってくれてた。(前もって用意してたらしい)

「合格祝いに連れて行ってやるからな!」

意気揚々と父親行き付けの“スナック”に連れて行かれた。

いくらなんでも15才のお子様に、これは無いのでは?

知らないオッサン達に囲まれて、初めて飲んだお酒はコークハイ。

不味かった。

普通のコーラかジュースが良かった。

空気を読める長女の私は黙って飲みましたとも。





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