試練
試練
俺たちは、それはもう考えた。
挑戦するか、否か。
東●生 あの、げーむに挑戦するには、何か対価が求めらるのでしょうか。
神様 いや、特には。
おれ 「ということは、ノオリスク、ハイリターンということでしょうか。」
神様 「そのとうりだ。」
何てことだ。
これは、挑戦するそれ一択ではないか。
東●生 「 挑戦させてください!」
グワァン。
鼓膜をつくように、空気がゆれた。
何処からともなく、将棋板が現れる。
神様 「受けてたとう。」
お互い会釈をしただけで、戦いは始まった。
それは、あっけなく片付いた。
神様めちゃくちゃ弱かったのだ。
居飛車 対 矢倉の対決だったのだが。
そうそうに詰み。
東●生 「後何回チャレンジできますか。」
神様 上「限3回。べつのげーむでのみ可。」
さっきとは別人のような、無機質な声。
東●生 「2回戦負けた場合は、今回の勝ちはなかったことになりますか。」
神様いはく、勝った分だけ願いは叶う。
残念ながら、彼は負けてしまった。
東●生 「おれはここまでだ。」
「では、おれの願いを叶えてください。
美女にもててモテてモテまくる人生を我に与えたまえ!
人生80年。生涯現役、理想のハーレムせいかつを!」
「叶えて使わす。」
ガッツぽーずと最高の笑顔とともに彼は去っていった。
神様 「で、お前はどうする。」
「もちろん、挑戦させていただきますとも。」
に連勝して、ずいぶん横柄な態度ですね。
おれの本領発揮イベントだというのに。
1回戦は将棋。
2回戦はチェス。
3回戦は囲碁。
全戦全勝。
まあ、種明かしをすれば、おれはボードげーむにかなり親しんでいる。
おれの親は、げーむをやらせてくれなかった。
だから、ボードげームをとことんやりこんだ。
そして手に入れた勝利。
ありがとう。母さん。
なんかなけてきた。
さあ。グスン。
願いを叶えてくれ。神。
まずだ。おれの両親に健康長寿多福を。
次に、おれが行く世界の、情報を教えてくれ。
情報は力。
Knowlege is power
最初の一歩で空回りしたくないからな。
隅々まで話をきいた。
要約
○ 魔法あり
○ おれのもといた世界では絶滅した生き物は全て生きている。
○ 種族 エルフ、小人、フェアリー、天使、
ヒューマン、獣人、どわーふ
※ 食物連鎖の頂点
上から順に、ドラゴン → 肉食恐竜 、一部草食恐竜→ 人 、肉食獣 → その他
だそうだ。
さて、おれの願い事が決まった。
おれは、ドラゴンになる!
肉ばっか食うのもいやなので、正確には
変身能力をください。
ここぞとばかりに、おれはどんなドラゴンが良いか、条件をつけまくってやった。
爽健美例、最強、寿命300年、その他もろもろ ∞。
まあ、神への嫌がらせが、本当の理由なのですが。




