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離すよ、離すよ、手を離しちゃうよ~健康処楓~

「私と君との間には言葉はもう不用のようだ」

来る!

幸洋のタックルが来るとわかっていても、そのタックルから逃れることは出来ない、素人の警戒などは容易く潜り抜けて。

「あああああ」

「座りすぎだよ、お尻のここが痛いだろう?」

「先生、やめて、やめて、勘弁して」

グリグリ

「まだほぐし始めだよ」

「ああああ」

テレワークなど、長時間座るようになると、こういう不具合が増える。

「ふん!」

ここで先生の強制ブリッジ。

「離すよ、離すよ、手を離しちゃうよ」

「やめて、やめて、あああああ」

「しばらくキープ」

「先生、これ辛い、これ辛い!!!!」

といって崩れた。

「わかるかね、君は後ろ側の筋肉が使えていないから、バランスが悪くなっているわけだよ」

崩れ落ちた自分を見下ろす、幸洋はとても怖い。

「大丈夫、まずは簡単なのからだ」

膝と肘をついてのブランク。

「あ~これなら」

「ちょっとしばらくやってみてくれ」

楽勝、楽勝と思いきや。

(じっとしているのが地味に辛い)

しかし、よみがえる先程の恐怖。

(でもさっきのは嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)

はい、おしまいと言われるまで頑張った。

「ありがとうございました」

「体はどうかね?」

「まだわかりませんが」

しかし帰宅してみると、今まで散歩などをすると辛かった、足の裏が痛くない。

「歩くための靴に変えても、なんかピリピリしていたのにな」

それこそ、歩いているだけでは使えてない筋肉、座っていると動いてない部分をまんべんなくやってもらったせいだ。

それを維持するためのメニュー、負荷の低いスクワットなどが載っているが。

「あれをもう一回かけられるよりはこれ、守るわ」

恐怖、それは約束を守らせるには効果的なものらしい。

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