人気の定番メニュー~健康処楓~
健康を愛する会の皆様へ、健康処楓3~健康を愛する会~が完成いたしましたので、どうぞこちらをお受けとりください。
https://novelchan.novelsphere.jp/36029/
健康処楓にある通称みっちゃんの店では、スタイリング+アイテム付きのメニューというのが始まったのはいいが、毎回毎回苦労していた部分があったので、メニューとしてはあるのだが、新しいお客さんを増やさないようにしていた。
そのためにメニュー名にはなかったところ…
「もうあれさ、やってないの?」
わりと初期からメニューを楽しみにしているお客さんからそう聞かれ。
「いえ、やってますよ」
「そっか…」
そこで深刻な顔して。
「俺さ、このメニューが無くなったら死ぬからね」
大袈裟だなって思って聞いていたら。
「大袈裟じゃないんだからね、本当、俺はこういうの好きなんだけども、今は結婚して、子供いるじゃない、前みたいに好きなように買い物するわけにはいかないんだよね」
そこでこのスタイリング+アイテムのメニューの話になるのだが。
「このメニューだけは、うちの嫁さんが許してくれるんだよ、これがさ、もっと高かったら嫁さん許さないし、クオリティが低かったら、俺も満足できないわけさ、そりゃあさ、本来ならばそういうのをやめればいいのかもしれないけどもさ、そういうのは考えられなくて、想像するだけでもダメ、やめることはできない、だからさ、これをやり続けてほしいわけ、俺の心のバランスのためにもさ!」
絶対だよ、絶対やめないでよ!と言われてしまったため、みっちゃんは困った。
そこで一度そのアイテムの予算とクオリティを担当している朝雛が楓に訪れた際に、花信風夫妻がいる前で、お客さんからやめないでよ!の話をされたことを伝えた。
「あらあら、ずいぶんと熱心なファンが出来たものね」
花信風菊露がおっとりとした感じで答えた。
「菊露さんとしては、こういう話は率直にどう思う?」
夫である幸洋が聞くと。
「そうね、そういう楽しみを持っているかたが家族をもって、やめれなくて、生活費を渡さない話って、よくではないけど、聞く話ね」
女性が手に職をつけて安定していくような業界だと、そういう愚痴は出たりするもいう。
「ふむ…そうか」
幸洋は一度目を閉じてから。
「朝雛くんがこの辺のバランスをとってくれているわけじゃない、朝雛くんとしてはどう思っているんだろ?」
「そうですね~」
「難しかったら、無理しなくてもいいんだよ」
「つまりはもっとクオリティが欲しいということですか?」
「えっ?」
「いや~今まで抑えていた部分があったので、本腰入れてもいいなら、なんとかなりますけど」
ここで解散といいたくなったのだが。
「朝雛ってさ、これやっててしんどくないの?」
予算をキープしながら、満足度をある程度以上もらたせるバランスを取らなければならない、みっちゃんことミツルはどうしようか、毎回悩んでいたりしたのだが。
「もっとクオリティ上げていいならなんとかなるんですけど」
「予算は変わらずだよ」
「はい、そのままでいいです、むしろ余るかもしれません」
はい、この話はここで解散とまた言いたくなった。
「その代わり多種、下手すると一個しかないものも含まれるかもしれませんけど、それでいいなら」
「私はいいと思う、みっちゃんは?」
「わかりました、朝雛がそれでいいなら、そっちも任せられるか?」
「目にもの見せてくれるぜ!」
この下手すると一個しか入荷してないレアアイテムを扱うということ、これを告知したところ、コレクターがザワザワと騒ぎだし、スタイリング+アイテムのメニューの注文が爆発的に増えた。
そして今は簡単なポーズ写真も撮影してもらえるので、ブログなどのネタを拾えると好評で、今では人気の定番メニューになっている。




