家電購入は交渉が基本~健康処楓~
サウンドノベルがあげられない悔しさのため、夜にイベントを追加して、ファンティアの方で、健康処楓のサウンドノベルを画面を撮影した画像を載せてみました。
登録(無料)をすると見れます。
「明日は今年一番というか、今まで経験したことがない暑さになるらしくて…」
そこで健康処楓で備えようということになった。
何かあればここに駆け込んでくる人がいるだろうと、そういったわけで前日の夜に一度、設備のチェックを手分けして行った。
「冷蔵庫ヨシ」
「室外機ヨシ」
「製氷機もこのぐらいだと氷足りなくなるだよな」
「代わりに保冷剤ありますから」
「なんだろうね、この不安というのは」
虎児はもちろんだが、幸洋も経験したことがない暑さのため、珍しく幸洋の方が不安を口にする。
「明日は温泉も会館も無料で解放されますし、分散されればリスクも減りますよ」
そうなのである、この近所にある民泊の温泉というか、夏でも気持ちがいい冷泉も健康を愛する会によって解放され、また実梅町内会館も夜遅くまで冷房をつけて避難所となる。
「そういえば会館はフリーザーも買ったんですよね」
「この間ね」
予報が発表され、まだ暑さが終わらないということと、たまたまセールが重なったために、町内会が動いたのだ。
「でかいの買おう」
「家電購入は交渉が基本」
「運搬は任せろ」
暑さが、人々に連帯行動をとらせた。
「かき氷とかやるんですかね」
「やりたかったんだけども、家庭用のかき氷機しかなくてさ」
「何か違うんですか?」
「家庭用のモーターは、数杯作ると、一時間以上はモーターを休ませてからじゃないと使えないんだよ」
「なるほどだからといって手動はきついっすもんね」
かき氷あれば確実にずっと作り続けなければならないので、腕が上がらなくなるのは目に見えていた。
「やることはやった、後は生きてまた会おう」
大袈裟かもしれないけども、侮った者からやられていく、それが猛暑という名の災害である。




