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反骨憤怒~健康処楓~

「ふむ、これから日焼け止めの市場は伸びるというか、対策しないと危ないね」

「ダンピー先生も言ってたんですけど、日焼けの症状とは思えない、火傷になっている方が多いようです」

ダンピー先生、楓経由で医者といったらこの先生、カキツバタ医院の舞孔雀のことである(ダンスピーコックから来ているようだ)

楓にいる先生と息子と弟子による定期的に設けられている打ち合わせである。

「その火傷になった例で気になるのは、高い日焼け止めだと、出来るだけ使いたくないという女心が働いてる場合です」

「だからね、私はお求め易い価格で販売しようねって思うんだよね」

だんだん幸洋の目の瞳孔が開いていく。

「自分達の利益のために高いの売ってもしょうがないでしょ、本当に」

誰かを思い出してるようだ。

(こういうときの先生は…)

(反骨憤怒)

(んな、難しく言わないでいいだろう、怒り狂うとか、修羅となるとか)

「あいつらは許さん」

楓にやってくるお客さん達にも、そういう被害にあったことがあったりする。

というか、結構な割合をしめるかもしれない。

だから…

「日焼け止めですか?」

テスターをすすめらると、そのまま買わされるんじゃないかと思いきや。

「肌トラブル起きてないなら、サンプルあげるから、日差しが強いうちは鞄のなかにいれておきなさい、シーズン過ぎたら捨ててもいいから」

目に鱗があるわけではないが、落ちそうになった。

なんでこんなことするのだろうと思われるだろうが、この鞄に一つサンプルあるだけで、いきなり日差しでピリピリと来たとき、そのサンプルを塗って、自分の足でお店まで日焼け止めを買いに行くことができるからである。

ただその際の選択肢の一つに楓は大きく存在感を見せる。

「体弱っているときに、日焼け止めが合わないなんてなったら怖いから」

とか。

「色々試してみたんだけど、この値段で、ハンドクリームいらないぐらい潤っての日焼け止めってない」

品質と値段をきちんと使いやすい辺りで押さえておく、そのためにあまりよそに行かず、楓で買いますとなるのである。


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