仮眠・仮眠・仮眠・医院・仮眠・医院~健康処楓~
熱帯夜…ここに雨がザザザザザと強く降る。
気温が下がるかと思いきや、湿度が高くなっていく…
ガバ!
そのため短時間で汗が止まり、これはヤバイと、除湿や扇風機を人々はかけだす。
タラララ~
健康を愛する会の通知が一斉に鳴った。
寝ている者が多い時間帯、深夜のことである。
「やばかったな」
「明け方、救急車のサイレンすごかったわ」
湿度が上がり、汗がかけなくなったため、数多くのものが熱中症になった。
会が通知を飛ばしたのは、一度対策してから寝るようにとの内容だったのだが、それでも体調を崩したものが出るぐらいである。
「死神の鎌っておりるんだな」
それこそ一斉に、夏の夜、人々の首に向けておりた。
「仮眠・仮眠・仮眠・医院・仮眠・医院」
「すいません、医院って言われた方はうちではなく、病院へお願いします」
楓に来たものも多いが、そのまま病院に行くように勧められるほど、危ない者も来ていた。
幸洋の息子青葉が保冷剤にタオルを巻いて、お客さんたちに渡して、触って熱がこもっているのがわかると、弟子の虎児が氷水の入ったバケツを持ってきて、手首をつけるようにお願いした。
「日宿交通です」
病院に向かう間も危ないので、その冷やされた状態のままタクシーに乗せられた。




