私と幸洋先生がであったのがまず奇跡
パーンパーン
なんの音だろうか?
『コーヨコーヨ』
その手拍子に合わせて、誰かが自分のオヤジの名前を叫び始めたので、急いで青葉は止めに行った。
「何してんのさ!」
防音が聞いている建物のはずなのに、それでも風に乗って聞こえるというのはよっぽどである。
『ごめんなさい』
自分の父と、同じぐらいの年代のお客さんは注意されてから、ずっと正座である。
「始まりはなんだよ」
「始まりは私と幸洋先生がであったのがまず奇跡って奴で」
「違うでしょ、騒いだきっかけ」
そこでお客さんたちが説明をする。
「それは先日ここで出している寝具セット買ったんですけど、昨日暑かったじゃないですか、そこに寝具セットと保冷枕使ったら、あんなに暑くても熟睡、夢きちんと見れるぐらい気持ちよくて」
「エアコンもあるんだけど、あれだと風が辛かったりするんだよな、喉に来るっていうの」
それでとてもあれ良かったですよ、さがは幸洋先生、先生を讃えないと、ああそれがいいと手拍子叩いて、先生の名前を呼んだら、参加者がどんどん増えていったという。
「実梅町の祭り好きの血が騒いだわ」
祭りがなければ、そろそろ増やすかで、どんどん祭りが増えたりしている実梅に、健康処楓はぴったりであった。




