めいちゃんはキッチン家電をそろえる
※めいちゃんの京都弁は変換サイトで作っています。
おかしな点もあるとございますが、ご了承くださいませ。
(京都弁の女の子が好きなので、使いたくて…)
畑中芽衣は、コンビニで買ったカップそばをすすっていた。
京都から東京にやってきて、一人暮らしが始まった。
来月四月から大学生になる。
部屋にテレビはなく、あまりの静けさに芽衣は寂しさを覚えた。
スマホで動画を流し、明日の予定を考えはじめた。
見送りの際に「ご飯はちゃんと食べるのよ」と母が言っていた。
しかし今、家に調理器具は何もない。
冷蔵庫も電子レンジも、炊飯器も何もない。
こちらで買い揃えるつもりだった。
『明日は家電を買いに行こう!』
芽衣は歯を磨き、お風呂に入り、布団に入ると、はじめはそわそわした気持ちだったが、引っ越しで疲れているからか、すぐに眠りについた。
目がさめると、芽衣は不思議な気分だった。
まだこの家に馴染んでいないのだ。
しかしまだ未完成の殺風景なこの部屋に、芽衣は大きな期待を持っていた。
家電量販店につくと、芽衣は売り場を見て回っていた。
『どれがええのかわかれへんなぁ。どうせ買うならええのがええし、でも値段も気になるし…』
芽衣は自分では選べないと気づき、店員に声をかけた。
「すんまへん、一人用のを探していて…」
店員は元気に返事をし、芽衣に笑顔を向けた。
痩せた眼鏡の男だ。
「料理はけっこうされますか?」
「していこうとは思っています」
「それでしたら…」
芽衣は店員と相談しながら、予算・部屋の広さにあった冷蔵庫、炊飯器を買い、レンジはオーブン付きを選んだ。
冷蔵庫は食材の保存に必要だ。
一人分ではただでさえ余りがちなので、これは絶対に手に入れたかった。
炊飯器は土鍋で炊くという選択肢もあったが、コンロが1つ塞がってしまうことから、炊飯器を購入することにした。
電子レンジはお惣菜、冷凍食品を買った時や、残り物を食べる時に必要だ。
料理に幅が出るため、ここはオーブン付きを選んだ。
いろいろな機能を教えてもらい、予算と折り合いをつけて家電を選ぶことができた。
色は部屋が広く見えるように、白で揃えた。
「いろいろおおきに」
一人では難しかっただろう買い物を、手伝ってくれた店員に感謝をのべた。
店員とレジへ向かう途中、電気ケトル売り場が目に入った。
「あっ!電気ケトルも必要やった!」
実家でやかんから電気ケトルに変えた時、なんと楽なんだと感動したものだった。
カップ麺を作る時や、茹で物や汁物など、料理にもお湯はよく使う。
幸い電気ケトルは数千円で買えるものばかりで、予算内に収まった。
「ありがとうございましたー!」
芽衣は大満足で買い物を終えた。
『ブレンダーとかホットプレートとか、お金に余裕ができたらいつか買いたいなぁ』
家電が届くのは明日。
芽衣は料理をするのが楽しみになっていた。
〜めいちゃんが買ったもの〜
⚫︎冷蔵庫
⚫︎炊飯器
⚫︎オーブンレンジ
⚫︎電気ケトル
機能と部屋の広さ、予算に合わせてキッチン家電を選ぼう!