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くだらない会話集5
あいつによく話しかけられるけど返事するのは面倒くさい。
端的に言うとうざい。
「うざそうな顔しないでくれる?」
「事実うざい」
何で相手しないといけないのかしらね。
「誰のために話しかけてると思ってるの?」
それはあんたが沈黙が苦手だからよ。
「君が眠気覚ましに話せって言うからだよ?」
◆◆◆
「私はこの手で世の厄災を断ち切るの」
それはすごいが中二感もすごい。
「そんなことができるのかい?」
「もちろんよ。それに不老長寿にもなれるのよ」
不老はないはずだ。
大晦日に何を言いだすかと思えば。
「私は無敵になるのよ」
かなり上機嫌だ。
「いや、年越しそばにそんな効果ないからね?」
◆◆◆
新年が明けた。
それは実にいい。
夢に富士山、鷹、ナスが出てきたらもう有頂天になる気がするよ。
「寒いなぁ」
それに正月にコンビニが開いてるのもいいよね。
普通なら。
『一富士二鷹三茄子四カード』
と言うメールさえ来なければ。
四カードって普通に『カード買って来て』って送ればいいのに。
感想を頂ければ幸いです。