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転生したら女装するコトになりました?  作者: 九透マリコ
第四章 色とりどりの世界
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いつも、閲覧&ブクマ&&評価をありがとうございます。


 突然だけど、この世界には不思議な動物がどこかに生息しているという。僕はまだお目にかかれた事はないけど、空飛ぶ犬や深い海にいる兎だとか。どうして、僕が知っているのかというと、母が飼いたい生き物ランキングに入っているからだ。






 日中は、あれからほぼデイゲームを楽しむ中年男性のように野球の観戦をして終わり、ようやく食事をするために食堂へと足を運んだ。まあ、観戦中、いきなりボクもやりたーい!とか言い出したネネ先生やその他、好奇心旺盛な先生方も交じっての試合になったりもしたけど。概ね、予定表通りに進んでいる。ちなみに、試合結果は混合チームの圧勝でした。

 基本的に、学校視察中は全てをオープンにする事が義務付けられているらしく、視察団の方々にも昼食は学生食堂で食事をしてもらうようになっている。とはいえ、座席は既に指定されている状態で、出される食事も決まっているから、ただ単に雰囲気を味わってもらうためだけなのかもしれない。

 このリーレン騎士養成学校には、今のところ国内の男子だけしか通えない事となっている。だから、今回の視察に参加しているスローレン先生は唯一の女性とあって、とても珍しいお客様だった。おまけに、かなりの美人だし。

 それだけが主な理由ではないけど、最近、僕たちが食堂に行くと生徒たちが溢れそうな既に混み合うぐらいの状態になっていた。電車でいえば、乗車率二百パーセント。雑誌がなんとか読めるぐらい、だったか。

 それほど、誰もが皆、この集団を一目見たいと集まってくるのだ。

 なので、今日も食堂に一歩踏み込むと、ざわついていたはずの声が、まるで統制が取れているかのようにぴたりと止んだ。

 ……はあ。やっぱり、こういうのってどこの学校でも一緒なんだなぁ。と、つくづく感じてしまうのは、彼らの視線がスローレン先生以外にも向けられているからかもしれない。

「フェル、ちゃんと人数分伝えていますよね?」

「おう。お前らが来た時点で、お前の補佐役に伝えに来てもらったぜ?」

 などと、のんきに話すフェルメールとリーンハルト先輩は、この学校内でも知らぬ人はいない特務会に所属している監督生と準監督生だ。

 それは、つまり自分たちの高みに立っている二人という意味で。

 僕は今回の件で知ったけど、僕から見てもかなり容姿も整っている二人は大半の生徒にとって所謂憧れの存在であるらしい。

 フェルメールは、城下町の八百屋の息子という立場からの成り上がりだから、同じ庶民出の生徒からはものすごく熱い支持を得ているし。もう一方のリーンハルト先輩に至っては、あのノルウェル公爵家の子息にして、物腰が柔らかく穏やかな人柄から貴族の子弟にとても慕われているようだ。

 昨日までの四日間は、昼食会にこの二人は参加していたけれど、今回は――

「ちょっ!統括長までお出ましかよ!」

「うっそ、マジかよ!」

 多忙の為に昼休憩は抜けていたディートリッヒ先輩が来ていたのだ。

 先輩の登場に、あちらこちらから驚きの声が聞こえたかと思うと、再びざわめきが食堂を賑やかにさせていく。そんな喧噪の中、堂々と登場したディートリッヒ先輩はいつもながらに我関せずといった具合で、先に座席に到着していた二人の方へと歩み寄っていった。

「こんなところで、三人揃うとか!」

「滅多に見られない絵図をありがとう」

「やっぱ、この時間に食堂に来て良かったー」

 ……。

 えっと、まあここは男子校と言っても過言じゃないしね。皆、癒しを求めてしまうのは当然の事なのかもしれない。うん。なんていうか、前世で言えば生でアイドルに会えるのと同じ感覚なんだろうか。   えっ、違う?

 どうりで、アルミネラがどんどん野生……じゃなくて、男子高生みたいなノリになっていくわけだよ。お兄ちゃんとしては、ほんのちょっとでいいから、お淑やか……は無理かもしれない。うーん……大人しく?そう、大人しくなって欲しいかなって。

 いや、今のアルだって充分、可愛くて魅力的な女の子だけどさ?じゃなくて。一体、僕は誰に対して弁護してるの。

 思わず頭痛を感じて、軽くため息を吐き出しながらも彼らに続く。

「なあ、あんだけ山猿が大人しいと槍が降ってきそうじゃね」

「っていうか、あいつもあんな感じなら結構な美」

「ばっ、馬鹿!命が惜しくないのかっ!」

 うーあー。聞こえない。聞こえてない!僕の耳には、何も聞こえてないですよー!普段、アルがどんな風に振る舞っているのかとか察してしまえる話し声なんて、お兄ちゃんには全く聞こえてきてないからね!

 今、本気で耳を塞いで逃げだしたくなっているのは、アレだ。えっと、きっとお腹が空いてるんだ。だって、今にも立ちくらみを起こしそうだもん。

 とにかく、気にしないように心がけよう。僕を見ながらヒソヒソ話をする連中には無視をして、やっとこさ表面上取り澄ました顔で通り過ぎる事に成功した。

 視察団の方々の配膳を済ませて、生徒たちだけで纏まって座る。と、僕の隣りの椅子を誰かが引いた。

「ここしか空いてないので、仕方なく座らせてもらおう」

「……グ、グスタフ様でしたか」

 そういえば、そうだった。確か、授業を終えたら合流する事になってたんだった。すっかり忘れていた事もあって作り笑いを浮かべた僕と目が合うと、彼はブスッとしながらも席に着いた。

 そんなに嫌なら、別の場所で食事を取ってきて欲しかった……とは言えないけどね。しかし、どうにも気まずくて困る。

 隣りの席には分からないようにこっそりと息を吐き出して、今は目の前の食事に専念することにした。

 グランヴァル学院では、入学して初めの頃は慣れるために学食を食べていたけど、その内いつの間にかサラがお弁当を持たせてくれるようになったので、今ではすっかりお弁当派となっている。

 けれども、ここにサラを連れてくる事など出来ないので、朝と晩は寮で食事をとって、昼食はこの学生食堂でいただいている。というか、リーレン騎士養成学校では、基本的に食事は無料で提供されているので、食べなきゃ損という部分が大きい。

 だから、食堂も広いけれどやはり育ち盛りの男ばかりなので、それぞれが時間を見計らって食べにきていた。

 グランヴァル学院の学食は最初の頃に食べていたからご飯の質もよく知っているけど、リーレン騎士養成学校の学食も想像以上にとても美味しい。騎士になるために力を付けなくちゃいけないのだから、質より量でそれなりにボリュームがあるという感じだろう。

 本日、視察団に用意されたメニューは、パンとサラダとスープ、そして鶏肉のソテー。前世でもよく見かけるランチメニュー。しかも、学生には嬉しいパンの食べ放題とスープの飲み放題付きである。

 前世、僕も大学ではよくそういう食べ放題のお店に皆とご飯を食べに行ったけど、ここの学生は体を動かすのがメインだから、初めて来た時は、どこか懐かしい景色が見られて胸がいっぱいになったものだ。

「……」

 そんな事を考えながらパンをちぎっているけど、横からの視線がいい加減につらくなってきた。

 ……仕方ない。

「どうかされましたか?」

「今日は、やけにちまちまと食すな」

 あー良かったー!話しかけても怒られなかったー!って、え?今日は?それって、もしかしてアルはグスタフ様とよく一緒に食事をしてるってことなのかな?そうだとしたら、あのアルミネラが忍耐力を備えたって事だよね?それは、兄として本気で嬉しいかも。何だかんだ言ってるけど、一緒にいる事が多いんだなぁ。

「今日は、そういう気分なので」

 けれども、グスタフ様という人間が厄介だという事には変わらない。

 ここから先は、きっと、どう答えても言いがかりをつけられるというのは僕だってこの短期間ながらに学習出来た。なので、もう適当に言葉を返すのみだ。

「貴殿が大人しいと、こちらも調子が狂うのだ」

 ほらね。

「左様ですか。あっ、早く食べないと時間に遅れますよ」

「くっ」

「……グスタフ様、もしかしてこの野菜はお嫌いで?」

 よく見れば、さっきから豆類をフォークで端っこに追いやっていた。

「べっ、別に!」

「へぇ。鶏肉と一緒に召し上がれば良いのでは」

「そっ!そんな事、初めっからそのつもりで避けていたのだ!」

 何だろうな、この人。殿下と同じで、慣れてきたら結構扱いやすいかも。

 じっと僕が見ているので、グスタフ様は仕方なく豆類を鶏肉と合わせて口に含む。その様がまさに、意を決してという表現が似合っていたので僕もついつい見守ってしまった。

「っふ、ふふっ!どっ、どうだ!私だって、これしき」

「ええ。偉いですね、よく出来ました」

「……っ!!」

 まるで、苦手な食品を克服した時のアルやエルを彷彿させる笑みを浮かべていたので、僕も我が事のように嬉しくなって素直に心から褒めてしまった。

 もう五日間も会っていない婚約者の事を思い出すだけで、愛おしさがこみ上げてしまう。褒めると、彼女が顔を真っ赤にしながらも笑顔を見せてくれたなぁという記憶も重なったから、つい笑ってしまったけれど。何も固まらなくたっていいと思うんだけどなー。

 そんなに僕の事が嫌いですか。すいませんね。

「おまっ、今のは……あー、くそ」

 グスタフ様の反応にショックを受けていると、斜め向かいに座っていたフェルメールから何故かお小言をいただいてしまった。

 理不尽な。どこをどう見ても、今のは僕の方が被害者なのに。

 心の内で、ムッとしていたら、左隣りに座っていたリーンハルト先輩がふふっと笑った。

「今まで、あまりエーヴェリー君と関わりがありませんでしたが、とても興味深い人物だったようですね」

「そんな事ないですよ」

「よくフェルメールに注意されながらも、楽しそうに話の掛け合いをしているようだったので、物事にとらわれない活発な子だと思っていました」

「……はは」

 人、それを単純と言う、ですよね。アルミネラの短所をそんな風に言っていただけるなんて、リーンハルト先輩はお優しい。ここに来てから、普段のアルがどんな風に生活をしているのか本当に手に取るように感じられるよ。あっ、目から水が。

「そうだな。今のエーヴェリーはどちらかというと、グランヴァルの方にいる妹君みたいだった」

「!」

「おや?女性に疎いディーが、そんな事を言うだなんて珍しいですね」

 へえ、そうなんだーじゃなくて。……ちょっと、待って。

 ディートリッヒ先輩、今なんとおっしゃいました?グランヴァルの方にいる妹君、って言ったよね?

けど、午前中のあの質問責めの時は、アルの事を知らない風を装っていたのに。今の言い方は、グランヴァル学院のアルミネラ・エーヴェリーがどういった性格の持ち主なのかも分かっていないと出てこないはず。

 まさか、何か隠してる?――いや、それとも、統括長だけあってディートリッヒ先輩は、僕たちの入れ替わりに気付いているんじゃ?

「お、俺だって、グランヴァル学院の三大美姫の話は耳にしている。それに、エーヴェリーの妹君といえば、いずれは国母となられる姫君でもあるのだから尚更だろう」

「まあ、物は言い様ですがその通りですね」

「うっ」

 弟の微妙に辛辣な言葉に、軽く胸を押さえてから気を取り直すように咳をして、ディートリッヒ先輩が僕の方へと視線を向ける。

「いや。……その、以前に遠目から拝見してな。見た目がそっくりだから、直ぐに分かったんだ」

 以前っていつなの。そこ、重要なんですけど!

「そうでしたか」

 でも、下手に訊けない。変に勘繰られても困るもの。

「やはり、一卵性だとこんなにも似ているのかと不思議だった」

 うわぁ、ああ、もう止めて!その話題は、僕の心臓によくないです。なんていう僕の心の叫びが届いたのか、どう返事をすればいいのか悩む僕より先にフェルメールがそこで助け船を出してくれた。

「俺は何度か会った事あるけど、これとは比べものにならねぇぐらい違ったな。今だけ猫をかぶってるやつとは全然ちげぇよ」

「むっ。貴様、いくら何でもそれは!」

「はいはい。こんな所で、喧嘩を始めるのは止めて下さい」

 僕を助けたばかりに不穏な空気が流れてしまって、ただヒヤヒヤするだけの僕と違い、リーンハルト先輩は面倒だとばかりにパンパンと両手を叩いた。

 さすがは、リーンハルト先輩。手慣れてらっしゃる。だけど、お開きの合図を出した、その一瞬、先輩が不意に見せた苦笑いを僕は見てしまって何とも言いようのない気持ちが湧き起こる。多分、時間にすれば数秒の事だったから、僕以外は見ていなかったかもしれない。いや、見ていたとしてもその真意まで理解しているかどうか、か。


 ディートリッヒ先輩が、どうしてフェルメールだけを毛嫌いしているのか。

 その原因が自分にある、という事をリーンハルト先輩も既に気が付いているということ。



 つまり。



「これだから、貴様に監督生など」

「ディー!」

「こんな不真面目な男が、その称号を手に入れるなど間違っている」

「もう、止めて下さい!」

「フン。リーンに感謝しろ」

 フェルメールを横目で睨み付けて、ディートリッヒ先輩は言いたい事を言い終えてすっきりしたのか顔を逸らした。

 幸いにして、まだこのテーブルの範囲以内で良かったというべきか。ディートリッヒ先輩も、多少は理性で声のトーンを下げてくれていたからか、暴言を聞いていたのは僕たち補佐を務める生徒だけのようだった。

 まあ、それでも僕以外の二人にとっては充分らしい。

 隣りに座るグスタフ様は、ひたすら目を丸くして驚いているばかり。そして、フェルメールとディートリッヒ先輩の間に座っていたもう一人の補佐の子は、顔を真っ青にして固まっている状態なので、とりあえずご愁傷様としか言い様がない。

 うん、座る場所が良くなかったね。何せ、ディートリッヒ先輩から放たれている殺気みたいなものを、フェルメールとの間に座ったばかりに全面的に浴びているわけだし。

 ただ、ずっと黙って聞いていたフェルメールは賢明だと思った。こういう時は、何事も聞き流すのが一番良い。

 例え、酷く貶められているのだとしても。

 だから、分かった。アルが、フェルメールに懐いているのはこういう所をたくさん知っているからだろうなって。あの子は、ここまで人に懐いた事なんてないから、フェルメールを尊敬して慕っているんだろう。

 僕だって、いつもの冗談よりこういう所を見せてくれた方が敬えるんだけども。

「……そろそろ、移動する時間帯だぜ」

 僕たち補佐のために、少しだけ苦笑いを浮かべながら肩をすぼめておどけて、フェルメールは壁にかかる時計を見上げながら席を立った。

「そ、そうですね」

 何とも居たたまれない空気が広がっているので、僕もフェルメールの後に続く。と、ついて行ったのは良いとして、どう声を掛ければ良いのか分からない。

 ……はあ。駄目だなぁ、僕は。こういう時、アルミネラだったらきっと普通に話しかけているだろう。あの子は、いつも大胆だから。細かい事ばかり気にする僕とは大違いだ。

「……悪ぃな」

「っ、いえ」

 変に考えあぐねいていたら、フェルメールから謝られてしまう始末。逆に、僕の方こそ気を利かせた言葉を言えなくてごめんなさい。

「あいつも、決して選民主義者とかいう訳じゃねぇんだ。まあ、お前だったらもう分かってるよな」

「……そう、ですけど」

 分かっているけど、素直にそれを受け入れるかどうかはその人の問題な訳で。僕は、簡単には納得出来ない。

 そのフェルメールを取り巻く関係は、僕が思っていた以上に複雑だった。


 要は。


 全生徒を纏めるという名誉ある地位に立つ統括長のディートリッヒ・ノルウェルは、自慢の優秀な双子の弟リーンハルト・ノルウェルが位置する準監督生より位が高い監督生に選ばれたフェルメール・コーナーを憎んでいる。



 というのが、このこんがらがった関係の事のあらまし。

 ただの兄弟愛で済ませる事が出来れば、どれだけ楽か。そこには、そんな生やさしい言葉では語り尽くせない程の愛憎が秘められていたりするのだ。まあ、貴族ならばどこの一族にもそういう暗い部分はあるけどね。

 だから、この件に関してはフェルメールの意向に沿うしかないし、短期で来ている僕から何か言うべきではない。

「っはは。そんな顔すんなって」

 らしくない笑みを浮かべて、髪をわしゃわしゃと撫でられるのを、僕は黙って甘受する。

「ほんっと可愛いな、お前。お嬢も、もうちょっとこういう優しさがありゃ良いんだけどなー。って、事でここは一発キスでもするか?」

「しません」

 ……この人は。

 人がちょっと心配してみれば、直ぐそうやってはぐらかすんだから。

 はあ、と息を吐いて、呆れた顔で見上げると、フェルメールはニッといつものいたずらっ子のような笑みを浮かべてもう一度僕の頭に手をやった。

「さんきゅ」

 フェルメールでもこんな優しい顔が出来るのかというほどの甘い表情を浮かべられて、内心ドキッとしてしまった僕は絶対におかしくないはず。いや、でも僕にそんな顔を見せてもね。うー、くそう。

「お。何だよ、もしかして俺に惚れちまったか?よし、それならせっかくだし、大人の階段でも上っちまうか」

 どこの親父ギャグだよ。っていうか、なんでそんな急に好物を前にした狼みたいに活き活きし出してるわけ?

「知りません!」

 さっきのイケメンは、きっと僕の視覚が生み出した幻だったに違いない。一瞬でも、かっこいいと思えてしまったのは間違いだった。うん、そうだ。

 ついさっきの照れた自分を否定するように首を振って拒絶していると、不意に後ろからクスクスと笑い声がした。

「君たちは、楽しませてくれるな」

「監督生君ってば、意外とお茶目なんだねぇ」

「いやぁ、こんな痴話喧嘩をお見せしてしまってすいません。私としては、結構真剣なんですけど、いつも冗談に取られてしまって」

 痴話喧嘩じゃなーい!!っく!言いたい、言い返してやりたいけど、多分また余計な事を言われそうだからこれ以上は言えない。

 この人の話は、流して置く方が最善だ。

 そうしている内に、リーンハルト先輩や何故か微妙に気落ちしているディートリッヒ先輩たちもそれに加わって、それから午後からの行程も何事もなく過ぎていった。



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