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《惜別》第二十二回

「では、これにて…。長居を致しました」

 ひとまずは用件も済み、左馬介は安堵して道場への帰路を急いだ。権十がどのようにして樋口の行方を探ったかを、左馬介は知らない。ただ、三日後には道場に現れ、樋口の居場所と必ず会えるという日時を伝えに来たのだから、長谷川を含む全員が、大した男だ…と、一目置いたのも無理からぬ話であった。

 話は少し以前に遡ることになる。権十は左馬介が(おと)なった後、直ぐに動いていた。葛西宿の腰掛け茶屋、水無月と権十は、茶っ葉を権十が届けていたことから懇意であった。要は、賑やかな宿場伝いに動いて情報を得ようと、権十は動いていたのである。左馬介が以前、少し想いを寄せていた娘がいる水無月と権十に少なからぬ関わりがあることなど、まるで知らない左馬介であった。

「思ったより早かったですねえ」

「へい! 首尾よういきやしたもんで…」

 権十が云うのは、こうである。

「葛西宿に懇意な店が数軒ありやすもんで、そこで訊ねた、という訳でごぜえやすだ…」

「なるほど…。権十殿は、いろいろと(つて)が、おありなのですね。畏れ入りました」

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