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《残月剣①》第二十一回

「ああ、分かっておる。長谷川と鴨下の方には適当に云っといてくれい」

「分かりました。…ところで、他のお客人の方々は、どうされておいでです?」

「与右衛門は相も変わらず千鳥屋の薪割りとかの力仕事だそうだ。長沼は骨董の蓑屋の手伝いをしておる。それと…、長沼だけは、どうしておるか分からん。寝泊りはここでしておるのだから、顔は見るのだろ?」

「ええ、それは時々、あります。ただ、決めで話は出来ませんから、目礼のみの擦れ違いで…」

「まあ、それは仕方あるまい…」

「皆さん、別棟ですから、いつ戻られ、いつ道場を出られるかは分からんのですが…」

「ははは…、それはそうだろう。俺もそうだが、お前ら三人には、出来るだけ顔を合わせまいと工夫しておるからな」

「へえー、そうなんですか?」

 話が()れて、急に軽妙な会話になった。

「俺達にも、それなりの心配りがあるということよ…。いかん! 長居し過ぎたわ。では、これでな、左馬介…」

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