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《霞飛び①》第十六回

「そうだ。…そりゃそうだろうが。いくら先生だとて仙人ではないのだぞ。腹もお空きになるし、身支度だってあるわ」

「お食事とか、お身の回りのお世話を?」

「そうよ。今し方…といっても、半時ばかり前まで俺がやっておったのよ。別に今に始まったことではないが…」

「そうでしたか」

「俺が影番をしておるということは、お主らも知っておろうが」

「はあ、それはまあ…」

 鴨下が左馬介に代わって合いの手を入れた。

「立ち話もなんだ。中で話そう」

 まるで(いおり)への出入りは勝手気儘(きまま)だて云わんばかりに、樋口は障子戸を開けて左馬介と鴨下を中へ招き入れた。既に亥の刻近くにはなっている。幻妙斎の庵なのだから、流石に部屋内へ入ると樋口も幾らか遠慮した。別に幻妙斎に見られているかも知れない…ということではなく、庵の中に何処となく厳粛な空気が漂っていた…という、ただそれだけのことであった。

「先生の仰せでは、客人身分が終って道場を離れてからも宜しく頼む…とおっしゃったのだ」

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