序章 神
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>そのとき、僕は地獄を見ていた…
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>周りをみると倒壊した家…
>血を流した死体…
>そして、町に響く銃声…
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>この戦いは、生き残るための戦いなのだ
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>この戦いが始まったのは一ヶ月前の、僕らがまだ高校生活を楽しんでいるときだった
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>「一緒に帰ろ、雅輝」
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>僕の名前は相道雅輝
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>そしてこの女の子はサナ、僕の恋人だ
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>「うん、ちょっと待ってて」
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>実は僕は生徒会委員でたくさんの仕事をしていたのだ
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>ま、生徒会に入ったのは人気者になりたかったからなのだけど、このころはそれなりに充実した生活を送っていた
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>「ごめん、お待たせ」
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>するとカナは笑顔でとなりによってきた
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>「雅輝と帰るのは久しぶりだね~。
> 雅輝、生徒会の仕事が長いんだもん
> 私、すごく寂しいんだよ?」
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> 「ごめんってば、でも僕かなり頑張っ
> てるんだよ?」
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> 「雅輝が頑張ってるのはわかるけど
> もう少し私のことも考えてくれると
> 嬉しいな…」
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> 「その代わりと言ってはなんだけど
> 明日はサナ暇?
> できれば二人でどこかに行きたい
> な~って思ってるんだけど…
> いいかな?」