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第34話:〜山へ笹を採りにいったら〜

更新遅れました

 あ〜〜いきなりだが、昨日は大変だった。


 ヴァンパイア界から帰って来て、すぐに近くのデパートにタイムサービスをやりに行ったのだが、終わっていた………って前話で述べたか

 まぁ、それはよかったんだ。うん、それは。


 だけど、その後が大変だった。


 何処の家の前にも笹が置いてあり、レナは何故かと尋ねたのがきっかけだった。


 〜〜回想〜〜





「ヒカル〜〜なんで、何処の家も笹が置いてあるの?」


 俺は居間にあるテレビを観ながら軽く答える。


「あぁ、それか。今日が七夕だからだよ。だから、短冊にお願い事を書いて笹に吊す訳」

「え!? 今日が七夕だったの? それは、知らなかった!」

「それはって事は、七夕の事は知ってたのか?」


 俺は麦茶を飲みながら、聞くと頷いて眼を輝かせた。


「うん! 一年に一度、七夕の日に、天の川を渡って織姫星と彦星はデートするんでしょ? 素敵な話しだよね〜〜」

「お前は小学生か。いや、今は小学生でも、ちゃんと現実をみてるぞ?」

「わ、わかってるってば〜。伝説でしょ? でも、いいよねぇ〜〜」


 駄目だ。


 何がいいのか、さっぱりわからん。

 それに一年に一度って会えなすぎだろ。その間に、浮気とかされてたらどうするんだ?


「ロマンって言うものをわかってないな、光」

「ロマンって……ん?」


 今、『ヒカル』じゃなくて『光』って言われたような………


 後ろを、振り向く。


「よっ! 光」


 彰が窓ガラスにへばり付いていました。


 ………………何やってんだよ、こいつ……


「そんな苦虫を噛んだような顔をするな。それより、今から笹を採りに行かないか?」

「笹でもなんでもいいが、何故にベランダにいる?」

「そりゃ、笹を採りに行く為に光を誘おうと思って」

「玄関からこい」


 俺は玄関側に指を差す


 こいつは人のベランダをなんだと思ってるんだ? いつも、ベランダから来やがって。



 彰がぶつくさ言いながら、居間に入ってきました。


「さ、光。笹を採りに行こうぜ! 山に」

「な、山ぁ?! めんどくせぇよ!」

「レナちゃんは行きたい?」


 なっ、彰の奴、レナをエサにするつもりか!


「うん、勿論。笹に短冊、吊した〜い。ヒカルも一緒に行こ?」


 レナは早速、自分の部屋に行き身支度をする。


 レナが自分の部屋に行ったのを確認すると彰は俺に行くように促す。


「光も来いよ〜〜。久しぶりに山に登れていいと思うぞ?」


 彰がしつこく言ってくるので、しかたなく了承した。


「あぁ、分かったよ。行けばいいんだろ? 行けば。行かなかったら、後で恨まれそうだし」

「よっしゃ。それでこそ、光だぜ。あ、ちょうど、レナちゃんも身支度が終わった事だし、行くか」


 俺達は俺の家を離れると、笹がある山へと向かった。





「うぎゃーーー熊が襲ってくるーー」


 何、この展開。


 俺達は笹なんて、採ってる暇は無かった。

 山へ入ったらすぐに、熊の縄張りに触れてしまって今、逃走中。


「だぁ〜〜! 彰がむやみに突き進むからだぞ!」

「うっせぇな! しょうがねぇだろ! オレだって入りたくて縄張りに入ったんじゃねぇんだよ! つーか、そこまで言うならご自慢の太極拳でなんとかしてみろ!」

「逆ギレするな! ていうか、熊を素手でなんて倒せるか!」


 俺達は山の中を逃げ回りながら、本来の目的を果たそうとしていた。


 笹は………お、あれが良さそうだな。


 逃げ回ってる途中に七夕の笹に手頃なやつを発見したので、持ち帰る事にする。無論、今採る訳ではない。


「ヒカル、こういう時こそ、ジェットストリー〇アタッ〇をするべきだよ!」

「んな、高度な技できるか! その前にそんなん、何処で覚えた!?」

「アキラに教えてもらった」


 ピースをしてくる、彰。


 今、ここでお前を熊のエサにしてやりたいよ。


「お! 凄い展開のいい事に、あそこに太い木の棒が!」

「本当だぁ〜〜作者の恵みだぁ〜〜」

「よし、あれで迎撃すれば!」


 俺は太い木の棒を掴み、後ろに反転。

 熊が向かって来ている方向に走り出す。


「てやっ!」


 俺は熊に向かって、棒を振るのだが、全くの効果なし。


 打撃らしい打撃を与えていない………


 ポキッ♪


 ていうか、折れた!


 万事休す……逃げた方がいいな……



「二人共、走れーー!」

「やっぱりか!」


 俺達流、鬼ごっこ再開。

 是非みなさんも……ってやる奴いたらスゲーな。

 しかも相手は熊だから、熊ごっこだな。


 俺はため息をしながらも、なんとか走る。


 いつまで、走るんだろ……


 と、俺が落ち込んでいた時に小さい洞穴発見。熊が入れない程の。


「よし、あそこに入って避難だ」


 俺達は洞穴へと、一目散に駆け込んだ。


「ふぅ〜〜これで、熊は入ってこれないね」

「あぁ………そうだな」


 俺とレナが安堵してると、彰が洞穴の奥の方から俺とレナを呼んだ。


「おーーい! ちょっと来てくれ!」


 俺とレナは、彰が呼んだ方向へと進んだ。


 すると


「嘘だろ」


 俺は絶句した。


 こういう時、洞穴にも熊が居ましたっていうオチなんだけど、今は違う。


 洞穴はそのまま丘に繋がっていた。


「よっしゃあ! 出てみようぜ!」


 彰が洞穴を出ると、レナも出ていった。


 ったく、また熊に襲われても知らんぞ。


 とか思いつつも、自分も丘に出てるから笑ってしまう。


「うわぁ〜〜」


 レナが空を見上げて、感激の声をもらしている。


 この丘は木々があまりなく、空がよく見える。


 そして、空には幾多の星。

 勿論、天の川もあり、織姫星と彦星もある。


 都会じゃ、見られないな……


 俺も、この空に見とれていた。


「おい、光! 笹採ってきたぞ!」

「あぁ、よし帰るか」

「え〜〜〜」

「お前だけ、いるなら別に構わんぞ?」


 レナは落胆した表情で俺達の後をついてきた…………







 〜〜回想終了〜〜


 ま、その後、また熊に襲われたんだけどな。


「ヒカル〜〜昨日の書いた短冊なんて書いてあったの?」

「あぁ? 気にすんな」

「よし、レナちゃん俺が教えてやる『出来るなら』痛いいひゃい」


 俺は即座に彰の頬をつねった。


「二度と言うなよ」

「ちっ、分かったよ」


 俺は短冊に書いた事を改めて思い、頬をかいた。


 これは、ヴァンパイア界から帰って来た次の日の話しでありました。




『出来るなら、金がたんまりと……それと、大人になっても皆が離れませんように』


第34話:〜山へ笹を採りにいったら〜を読んで頂きありがとうございます。少し更新遅れました、すいません。家庭教師の宿題が多かったので……あ、アクセス数が17000件を突破しました!後、3000件で20000件です!頑張っていきたいと思います! では、これからも居候はヴァンパイア!をよろしくお願いします。

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