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第一話:〜偶然の出会い〜

少し暴走気味です。気をつけて下さい。更新は一週間以内に一話〜二話ずつ投稿していきたいと思います。携帯で書いてるのでもしかしたらパソコンの方は読みにくいかもしれません。長々とすいません。では、ごゆっくりとお読み下さい。

 満月の夜。

 とある街角にコンビニがある。そこに夢村ゆめむら ひかるは居た。




「さて、帰るか」


 俺は店長に挨拶をしてコンビニから離れた。


「あ〜。やっとバイトが終わったぜ」


 俺はそんな独り言を漏らしながら、家への帰宅路を歩く。

 歩いてる途中ふと、空を見上げると漆黒の空が広がり、その中で満月が一際ピカピカして目立つ。


「あ〜綺麗だな」


 心を持っていかれそうなぐらい綺麗だ……。いや、既に持っていかれてる。それぐらい綺麗なのだ。

 そんな事を考えてるとT路地に差し掛かり悩む。

 何故悩むのかというと、左の方は人通りも多く明るい。いつもならこっちを迷わず進むのだが結構時間がかかる。対して、右の方は時間がそんなにかからない。

 今日は疲れて早く寝たいので、右の方を行きたい。

 だが、右の方は凄く暗いあげく人通りも極端に少ないから気味が悪い。

 しばしの時間を使って後者を選んだ。


「よし、行くか……なんにもありませんように」


俺は神や仏に懇願しつつ歩いた。







「明日は学校休みかー。なら、買い物でも行こっかな」


 俺は明日の予定を考えこの暗闇を進行中。

 いや〜高校生で一人暮しはキツイよな。最初は両親が他界して一人暮しなんて楽だぜーって思ってたんだけど、いざしようとすると家事しなきゃいけないし……。

 明日は買い物行った後、昼寝だな。うん、決定♪。


「ん? なんだあれ?」


 キュウキュウ………


 十メートル先ぐらいだろうか。コウモリが鳴いている。

 なんでこんな所にコウモリが? おかしいだろ。

 俺は疑問を抱きながらコウモリに近づく。


 キュウキュウ? キュウキュウ!


 そのコウモリは助けを求めてるのか、翼に傷があった。


「こいつ、怪我してるじゃねぇか!」


 俺は、このまま素通りするとかわいそうな気がしたので、コウモリを腕に抱き、止まっていた足を再び進める

 そして俺はこの暗闇を抜ける為にコウモリを抱きながら走っていった………。




「お、案外早く着いたな〜」


 地面に置いてある看板には<弟切草>と、書いてある……。

 毎回、家主に<草>じゃなくて、<荘>ですよってツッコんでるんだけど中々聞いてくれない。このままじゃ、風来の〇レンになるっつーの!。百ポイント回復って。

 まあとりあえずツッコミは置いといて、家にはいるか。

 このアパートは二階だてで道路から見て縦に長い。俺はその二階に住んでいる。家賃はなんだかんだ言って家主にまけてもらってる。最高! 家主!


「いや〜照れるな〜♪」


 ん? 今の声は俺じゃないぞ………。


「『最高! 家主』って言われるとまけて良かったと思うよ、僕♪」


 突如、俺の背後に現れたのは渡部わたべ 鉄郎てつろう……家主だ。

 と、ここで読者様の為に身体の上から説明していくと髪はツンツンの黒いボサボサ、細い眼、鼻は可もなく不可も無い普通。口にはいつも煙草をくわえてる……。そして全身和服。履物は下駄という格好だ。

 何故か、この現代社会に物凄いミスマッチな格好なのにこの人といると落ち着く。


「あ、家主さんこんばんは」


ていうかさっき心を読まれなかったか? ニュー〇イプか? この家主。


「こんばんは、光君。だけど僕はニュー〇イプでは無いよ?」

「その時点でニュー〇イプですよ?」

「これはね、作者の陰謀さ」

「へ〜そうなんですか?」



 いつか作者ぶっ殺す!!!!!!!。



「ところで、光君」

「なんですか?」

「その、腕に抱えてるコウモリはなんだね?」

「あ、ヤバイ! 忘れてた!」


 早くこいつの看病してやらなきゃ。


「そのコウモリ、怪我をしてるようだね?」

「はい」

「じゃあこれを持っていきなさい」


 渡されたのは動物用の傷薬だった。


「何故これを?」

「作者の陰謀だよ」


 爽やかに笑う家主さん。

 つーか、作者の陰謀うぜーー。



『酷いじゃないか。作者だって頑張ってるんだぞ』



 ん? 今なんか聞こえたような………。

 まっ、いいか♪。

 俺は軽くスルーして、210号室に入っていった。




『酷い、シクシクシク………』


「作者さん泣かないで」

『うん、家主さん。グスン』




 さて、我が家を説明しよう(アパートなんだけどね)

 右側は順にトイレ、お風呂、左側は小部屋が二つになっている。その中間に位置する廊下を進んで行くと居間があるわけだ。

 次に居間に入ってから見て、すぐ右端にあるのはキッチン、居間の中心に向かっての壁は無く、調理をしながら居間にいる人と話しができるようになってる。居間の右角にはテレビ。

 居間に入ってから見て左側にはベランダ。

 そして中心には小さなちゃぶ台と座布団が置いてある。広さは………まあまあ。


「さて、看病してやんなきゃ」


 俺は居間の中心にあるちゃぶ台にコウモリを乗せて一旦、小部屋に向かう。

 小部屋っていってもちゃんとした部屋だ。そこを自室として使ってる。

 自室っていっても、俺は一人暮しなんだけど。


「え〜と、動物図鑑、動物図鑑っと」


自室の本棚を漁り、動物図鑑を捜す。

 一応、どんな種類か調べてみたいし。


「お! あったあった」


 動物図鑑を本棚から取り出して、居間に向かう。

 ちゃぶ台に乗っていたコウモリは大人しくしている。


「よしよし、今すぐ傷薬を塗ってやるからな〜」


 傷薬の箱の蓋を開け、中身を指の先端に少し付けてコウモリの翼部分に塗る。

 少し、コウモリは暴れたが大人しくなった。


「―――よし、これでOK」


 傷薬を塗り終えてホッとしたのか、俺はそのまま倒れて夢の世界へ旅だってしまった………。




「ん………あ、寝ちまったのか」


 キラキラと、窓から光りが差し込んでくる。

 小鳥の鳴き声も聞こえてくる。

 どう、考えたって朝だ。

 朝……なのだが、これはなんだ?。

 俺の目の前には、ちゃぶ台の上で寝ている少女が居た。

 俺、どうかしてるのかな? もう一回寝れば治るかな?

 バタン!と、横になる。



 …………って待て待て待て待てぇぇぇぇ!!

 明らかに現実だろ、これ。

 でも、俺はこんな少女を家に入れた覚えはないぞ!

 その少女は俺が悩んでるのにも関わらず、スヤスヤと寝息をたてながら夢の中を満喫中。このコンチクショウめ。

 でも、よく見ると可愛い。

 歳は……俺が十七歳だから、一つ下ぐらいか、それ以下。

 あどけない童顔に、髪はエメラルド色の腰まで伸びたロングヘアー、眼は……ヤバイ! 寝てるから説明ができない。

 こうなったら……。

 眠りを起こすのはかわいそうなので手で少しまぶたを開けた結果、真紅の眼で少し、くりっとしてる。鼻はすらっとしててモデルにも負けてない。

 だけど、格好がまずい。

 それは全身真っ裸だからだ。

 大事な所は都合よく手と太ももでおおってあるから見えてはない。

 嬉しいやら悲しいやら……。

 でも身長のわりには、スタイルがいい。膨らむ所は膨らんでるし………ゲホゲホ。何を考えてるんだ俺は!

 理性と本能が必死で戦ってる。

 理性、劣勢。

 本能、優勢。

 おいおい、理性頑張れよ。

 と、まあこんな戦いを脳で繰り広げてると少女が突然起きた。


「ん………あれ? 元に戻ってる」


 何が元に戻ったのだろうか?一つ分かるのは俺が原始時代に戻りそうだった。

 くっ………理性頑張れ。早くしないと………。

 ここで、理性からの名案。


『後ろ向けば』



 グッッジョーーーブ。



 その手があった。

 ていうかなんで気が付かなかったんだ?

 すかさず、後ろを向く。

 名残おしいような気がしたが、関係ない。

 常識人キャラ設定が崩れちゃうからな。


「も〜しも〜し、聞いてる?」


 いつの間にか少女は、話しかけてきてたようだ。


「え? あ、何?」


 声は結構高い。


「ボクを拾ってくれた人だよね?」


 少女が一部の人が大好きそうな言葉を発している。

 駄目だよ君。

 俺が常識人じゃなくて変態だったらボクって言われたら食べられちゃうよ? 危ないよ?


「ねぇ〜聞いてる?」

「あ、ごめん何?」

「だから、君がボクを拾ってくれたんだよね?」

「は?」


 意味がワ〜カリマセ〜ン。

 you ノ言ってル事、サッパりで〜す。



 おお、危ない危ない。エセ外国人になるところだった。

 え〜と今、後ろに居る子は病院に連れてった方がいいのか? それとも、無視を決め込む方がいいのか?


「あ〜ごめん。あんたの言ってる事さっぱり分からん」

「昨日、ボクの事拾ってくれたじゃん」

「拾ったって、コウモリしか………」


 辺りを見渡す。

 そういや、コウモリを見ていない。

 どうしてだ?


「あれ? いない……」

「そのコウモリがボクだよ」

「は?」


 ヤバい。この少女はいっちゃってる。

 間に合うか? 今から病院に連れてっても?


「えへへ〜ボク、ヴァンパイアなんだ♪」

「今すぐ、病院に行きましょう。そしてそのいかれた頭をどうにかしてもらってこい」

「本当にボク、ヴァンパイアなんだって! それに、この格好じゃ外出歩けないよ?」


 何がヴァンパイアだ。この化学のご時世に、んなもんあるわけないだろう。


「服は俺が貸してやる」


 俺はそう言うと、少女を見ないように自室に戻り服をとってきた。それを、自称ヴァンパイアに放り投げる。


「ほれ、着ろ」

「うん」


 モゾモゾと、後ろで服を着る音がする。


「これブカブカだよ〜」

「文句言うな。それでも、中学時代の服なんだぞ」

「う〜〜」

「そんな事より服、着たか?」

「うん」


 自称ヴァンパイアの方に振り返る。

 う〜ん、本当にブカブカだ。渡したのは、TシャツとジーパンなのだがもはやTシャツがワンピースみたいになってる。

 だが、そんな事はお構いなく、質問攻めにする。


「何故にあんたは俺の家にいるんだ? ヴァンパイアなんているのか? それとも頭がいたい人なのか?」

「ボクがヴァンパイアで傷を負ってコウモリになってる時助けてくれたから。ヴァンパイアは本当に存在するよ。ボクは頭のいたい人じゃない!」


 見事に質問を返された………!!

 まだだ、まだ終わらんよ。証拠を見せてもらっていない。


「証拠はあんのかよ」

「あるよ」


 その時、自称ヴァンパイアは抱き着いてきた。

 うおッ、ちょっと待て。

 同時に、


 グサッ


「へ?」


 こいつ何をした?

 俺がわかったのは痛みがきてからだった。


「いでぇーーーーーーー!!」

「ごめんね。強く噛みすぎたみたい」


 こ、こ、こいつ俺の首筋に噛み付きやがった。しかも、その血を美味しそうになめてやがる。


「いきなり何するんだッ!!」

「だってボクに証拠を見せろって言ったからヴァンパイアの十八番『血を吸う』披露してみせました」


 首筋に手を当てる。

 そこには、二個の穴。何かで刺されたみたいな。

 いてて……、って事はあれか? 本当にヴァンパイアなのか?。なによりもこの二つの穴が証拠になっている。

 信じがたいが、証拠を見せられたら……。


「どう? ボクの事ヴァンパイアって信じてくれた?」

「ああ。信じがたいがな」

「やった♪。じゃあ今日からボクここに住むから」

「は?」

「聞こえなかった? ここに住むって言ったの」

「何故?」

「ボク達の世界ではそういうルールなの!」


 ルールって……、しょうがねぇ。いくら言っても駄目そうだし、住ませてやるか。


「ああ、わかったよ……」

「本当? やったね!」

「ところで、名前聞いてなかったな」

「人に名前を尋ねる時は、自分から言うんだよ」


 てめぇは人じゃないだろ。


「俺は夢村 光」

「ボクはレナ! レナ・メイル・アルフエル」

「名前なげぇな、おい」

「いいじゃん。ボク達の世界では普通なの」


 頬を膨らませるレナ。


「わかったよ。よろしくレナ」

「うん、よろしくヒカル」




 こうして、俺の平凡な日常は崩れさったのでした……。

いかがでしたでしょうか?文章に変なところはなかったでしょうか?よろしければアドバイス、感想を下さい。直していきますんで……では、第一話を読んで頂きありがとうございました。これからも『居候はヴァンパイア!』をよろしくお願いいたします。

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