表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

第1話:「始まりの合図」

「翔ー! おはよう」


大学の門の前で大声で俺に挨拶をしてきたのは、いつも一緒に居る季黎だった。


「季黎、おはよう」


相変わらず、見通すかのような目で俺を見てくる季黎の目を見ると緊張が耐えない。


「今日はなんだか、肌寒いね!」


季黎はそう言いながら苦笑いをしてくる。


前から思っていたが、季黎は俺たちに対する様子が変だ。なんだかよそよそしかった……。


「翔! 季黎ー!」


遠くから俺たちの名前を呼んで、走ってくるのは明奈と真理と光だった。


「おはよう」


俺と季黎は挨拶をし、今日も頑張ろうね。という事を話ながら教室に向かう。


下駄箱を見たら数人の靴しかなかった。


「あれ?何でこんな少ないんだ?」


不思議そうに質問する光に、明奈は冷静に答えた。


「だってまだ学校が始まる1時間前だからだよ」


時計を見たらまだ7時30だった……。一限目は8時30分からだ。ちゃっかり1時間早く来てしまった。


「1時間前だったら誰も居ないに決まってるね」


真理は欠伸をしながらもごもごと言う。


とりあえず俺たちは風辺りが良い図書室に移動した。


「あーやっぱり風辺り良いね」


俺たちは適当なイスに腰掛けた。隅っこでごぞごそ物音がしているのが聞こえた。


何だ……?


俺たちは、物音がする方へ静かに近寄った。すると、女の子3人が床の上で一本の鉛筆を握りしめ何かをしている。


女の子達からは、俺等が図書室に入ってきた事なんて知りもしなかった。それほどゲームに夢中になっていたという事だろうか。


だが……彼女達がしている遊びは俺たちの運命を呼び戻させる遊びだった。


「―――こっくりさん、こっくりさん」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ