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テストの神様

作者: 音切殊

  テストとは何だろう。 

 誰しも一度はこの疑問を抱いたことがあるだろう。かくゆう僕もそんな疑問を持っている。そして、それに対し僕は僕なりの答えを高校一年の学年末テストで見つけ出した。

 その答えは……


   †


 学年末テストを翌日に控えたにも関わらずどうしてこのクラスはこんなにも騒がしいのだろうか。僕は朝、教室に入ってきてからそんなことを考えていた。

「あれ、担任遅くないか」

 誰かがそう口にした。言われてみれば確かに遅い。このクラスの担任は、時間にとてもうるさい。だからみんな不思議に思っている。朝のホームルームは3分前に始まっているはずなのだが。ひょっとして、時計がずれているのかもしれないと思い時分の腕時計で確認するが、やはり始まりの時間は過ぎている。まあ、そんなことは別段気にすることではないのだが、いつも通りに物事が動かないと不安になってくる。

 ガラガラガラ

 教室のドアを開けて担任が入ってくる。どうやら走って来たらしく息があがっている。

「スマンスマン、職朝がえらく長引いてしまってな。あ、号令はいいから聞いてくれ」

 この時の担任の目は、今までに無いくらい真剣なものだった。

「いいかお前ら、明日からは何があるかはもちろん知っているよな」

「学年末テストだろ」

「そう、その通りだ。それにさしあたっての諸連絡があってな。っと、時間が無いから詳しいことはロングホームの時にいうけどとりあえず全員最低でも三教科で満点を取れ」

 それだけ言い残して授業の準備のために教室を出て行った。その後の教室の騒がしさは、今までの比ではなかった。


   †


 そして、ロングホームルームの時間になった。

「えー、とりあえず朝のことを詳しく話そうと思うが……その前にお前たちに聞きたいことがあるんだが」

「そんなもったいぶらずに良いから早く教えてよ」

「そうだそうだ」

勝手なことを口々に言い出す。うるさい。こいつらは、人の話を黙って最後まで聞くことができないのか。

「うるさいよ。あなた達は、黙って人の話を聞くこともできないの」

教室の中が驚くほど静かになる。それもそのはず、普段温厚で物静かな委員長が大声でクラスの騒ぎを止めるという驚愕に値することをしたからだ。

「それじゃあ聞くが、今年一年赤点を取らなかった人挙手」

 …………。

「…………。はぁぁぁぁ」

 とても深いため息を吐く。そりゃそうだ、このクラスの中で赤点を回避できたのは、三人だけだった。もちろん、俺は含まれていない。

「お前たち、ある意味凄いぞ。俺も長いことこの仕事をしてるけど一年のときに赤点をこんなに取ったクラスは初めてだぞ」

 そんなことを言われても誰一人として気にしていなかった、次の言葉を聞くまでは。

「今、手を挙げなかった奴といってもほぼ全員なんだが、留年は覚悟しておけよ」

 ――――。

 沈黙。手を挙げた三人を含めて、クラスの生徒たちは言葉を失った。

「先生、リュウネンッテ、ナンノコトデスカ」

「おーい、帰って来い。片言になっても無駄だぞ」

 いやいやいやいや、留年って何の冗談。ていうか、誰がそんな制度を作り出したんだよ。

「おい、お前たち退学届書くの止めろ。そして、最後まで話を聞けよ」

「先生止めないで下さい。僕は、僕は留年するくらいなら退学してやる」

「待て、お前一人で退学なんてさせない。俺も一緒に退学する」

「かっこよく言ったつもりかもしれんが、しようとしていることはただ嫌な現実から逃げ出そうとしているだけだろ」

「違います。逃げ出しているんじゃありません。投げ出しているんです」

 なお悪いわ。

周りを見ると、担任の言っている通り複数の生徒が退学届を書いていた。何でこいつら退学届の書き方なんて知ってんだよ。そんな個人的な疑問を余所に担任は話を進めていく。

「まあ、何だ。留年する生徒がこんなにも多いと、学校側としても困るらしい。だから、今朝の職員朝会で、明日からのテストで三教科以上満点を取ればその人たちは、問題無く進級させようって話になった」

 ――――。

再び沈黙。けれど今度の沈黙の意味合いは、先程のものとは違っていた。

「先生、もし三教科以上満点を取れなかったらどうなるんですか」

 みんなもそれが気になっていたようで、うんうんと頷く。

 しかし、担任の答えは、期待を裏切るものだった。

「すまんが、そのことは聞いてない。いや待て、まずは俺の主張を聞け」

 手にした筆記用具などを俺たちは渋々片付ける。

「駄目だった時のことを聞いても仕方ないし、時間が押してたんだよ。ホームルームの」

 あー、なるほど。

 クラス全体が納得してしまう理由だった。しかし、納得すると許せるとはまったくの別問題だ。

『総員発射用意。撃ち方始め』

 ビュン(生徒が筆記用具を投げる音)

 ガン(担任がクラス名簿で防ぐ音)

 ガツン(担任が生徒を叩く音)

 その間およそ5秒。

「いい加減にしないと叩くぞ」

「もう叩かれてます」

 口より先に手が出る人物の典型だよ。本当に笑えない。

「ま、そういう訳だ」

 何がそういう訳だよ、とは口が裂けても言わない。正確には言えない。

「後は、各自自習だから。きちんと結果を残せよな」

 

  †


 そして、自習の時間

「それでは、第八回クラス会議を開催します」

 いや、テスト前だから自習ができる、なんて甘い期待など端からしてはいなかったんだが、まさか本当に出来なくなるとは。しかも、担任からあんなことを言われた後なのに……

つくづくこのクラスには常識が通用しないな。

 そんな感傷に浸っていると、会議が始まった。

「それでは、先程の担任が言っていたことについてなのだが、何かあるものは挙手をしたうえで述べよ」

「はい、担任のあの言葉は私たちに勉強をさせるためのブラフの可能性があります。こんな卑劣な手段を使ってまで勉強をさせる学校に対してこちらは白紙提出をするという徹底抗戦の構えで臨むべきかと」

「なるほど。では、これに対して意見がある者は――どうぞ」

「確かにブラフの可能性も捨て難い。けれど果たしそう簡単に決め付けるのもどうかと」

「というと」

「もしこれがブラフでなかったとして白紙提出という強攻策を取ったとしたら」

『としたら』

「もれなく留年決定だ」

「うっ、確かに。しかし、こんな最低最悪な手段を使ってくる学校の言いなりになるのは」

「まあ落ち着け。担任も言っていただろう、3教科満点を取ればいいんだ」

「どういうことだ」

「つまり、3教科満点を取ればいいということは、逆に言えばその3教科以外は全部白紙で提出してもいいんだ」

「なるほど。それでは、3教科だけ満点を取る方法についてだが、これについてはクラストップで学年トップでもある委員長から意見を」

「え、あ、私。そうだね、一番手っ取り早い方法はカンニングなんだけど、これは見付かった時のリスクが高いうえにこのクラスですると満点を取れるかどうか怪しいんだよね。もうひとつ言えば試験監督が……」

 お、おい、委員長そんなに堂々とカンニングなんて言うなよ。しかも、若干はにかんでるし。ていうか、白紙提出に反対はしないんだ。

「だから、暗記科目、具体的に言えば、地歴公民、地学生物、保健、情報、家庭科の中から3教科選んでそれだけを重点的に勉強すればいいと思うよ」

「確かに。では、この中からどのようにして3教科を選び出すかだが」

「その辺は俺に任せてもらおうか」

「クラス3位学にして学年3位の情報屋が動いただと」

「その教科の担当が作った過去10年分の問題がここにあるんだよ。そしてここから考えてみると世界史、地理、現代社会、生物、保健、情報が似通った問題が出る確率が高い。そして、今から配るプリントが過去門全てに出された問題とこれまでのパターンからいくと出されるであろう予測問題だ」

 なんでこんなにも手回しが良いのかというと、これまでも同じ様なことをしてきていたからだ。それなのに赤点があるのは、クラス2位かつ学年2位の副委員長が暗記科目以外でのこれを禁止したからなのだが。

「いいね。最高だよ」

 どういうわけなのか今回に関してはとても乗り気だった。

「お、珍しく副委員長もこの案には賛成みたいですね。それでは、作戦名は、留年回避で徹底抗戦略してRKDTTKで。各々方頑張ってください」

 こうして僕達のクラスは、学年末テストという名の進級を賭けた戦争に、学校側の最低最悪な条件を前日に控えたこの日に付きつけられたうえで挑まなくてはいけなくなった。

 作戦RKDTTKを持って。

「おい、お前ら自習の時間を何だと思っているんだ。勉強しろ」

 あれ、大丈夫かな?


   †


帰宅後、情報屋から貰ったプリントを確認してみる。

「おいおい、あいつはどんだけ凄いんだよ」

 そのプリントには、問題と解答が書いているだけではなく、その解答に至る様々なパターンの問題形式が書いてあった。その上、それに関連した語句までもが網羅されていた。

 いつもながらの、いや違うか、いつも以上のお手並みだ。これで、留年は免れたな。後は委員長の言いかけたあの言葉が実現しないことを心から祈りたい。


   †


 テスト一日目

「今日の教科は、英語、数学、古典。ふぅー、寝るか」

 誰が言い出したかは分からないがクラス全体がそんな空気になった。別段おかしなことではない(十分おかしいことだが)。

 ガラガラガラガラ

 教室に入ってきたのは担任ではなかった。

「えー、今日からの学年末テスト期間中君たちの試験監督をする。不正行為などがあれば容赦無く制裁を加える。以上だ。各自自習を続けるように」

 そう言って出て行ったのは、他でもない学年主任その人だった。

「これは、まさかの展開だね」

「あ、ああ。まさか主任が出張ってくるとは予想外にもほどがあるだろ」

「まさに青天の霹靂」

本当にそうだよ。泣く子も黙った上で更に大泣きして道を歩けばやくざの組長ですら道を譲るというあの主任が試験管督なんて。だれか倒れるんじゃ無いのか。

そんな危険を他のクラスメイトたちも感じ取った。

そしてこの状況は、委員長の言いかけたあの言葉から連想されていた誰もが最も恐れていたものだった。

「ひとまずは、正解の選択肢を選べたみたいね」

 しかし、委員長は笑っていた。そう、この危機的状況ですら笑っている。

いや、これは喜んでいる。自分の推測があたったことに対して。

こうして、最低最悪の条件で始まった学年末テストが最低最悪の状況で行われることになった。僕達のクラスは、神様にさえ見放されてしまった。


   †

 

「おい、起きんか」

 主任の怒声が教室中に響く。テスト中ということもあり普段と打って変わって静かだったにもかかわらず、水を打ったようになった。

「何だその態度は、ふざけるのも大概にしろ」

 そう言って主任がその生徒の元から離れて行こうとした時目に入れてはいけないものを入れてしまった。

 それは、白紙の解答用紙だ。その瞬間は時間の流れから取り残されてしまったかのような感覚に囚われてしまった。

「何だこの解答用紙は。おい、お前たち解くのを止めろ。聞こえなかったのか。私は解くのを止めろと言ったのだ」

 主任の声によって元の時間に戻った。

 そして、歩き出した。他の生徒の解答用紙を確認するために。

 ガタン

 主任が歩き出したまさにその時、今まで主任に怒鳴られていた生徒が倒れた。

「どうした。大丈夫か。お前たち問題を解いて待っていろ」

 そう言い残して保健室に連れて行く。その時、僕たちは見た。倒れたはずの生徒が親指を立てていたのを。

 それから10分後何事も無かったかのように主任と生徒が戻ってきた。


   †


 こうして、一日目が終わりを告げた。

「全員集合。これより緊急会議を始める。議題は、主任についてだ。いかにして、就任の目を掻い潜って学校側に徹底抗戦しようか」

 ――――。

 沈黙が流れる。こればかりは、どうしようないことだと諦めるしかない。あの主任を相手取って白紙提出など出来るはずが無い。

 誰もが、そう思い諦めかけたとき一人の生徒が口を開いた。

「あ、あの、適当な答えを書いて出すというのはどうですか」

 それは、倒れた生徒だった。

「確かに、そうすれば問題は無いと思うんだけど……」

 委員長が口篭もる。

 言いたいことは、よく分かる。

「他のテストもあの形式で出されたんじゃ適当に答えてもそれなりに正解が出るんだよ。なんせ、マークシートだったからな」

 そう、今日のテストは全てマークシート形式の4択だった。

「つまり、25点は取れてしまう」

 クラス全体が落胆する。

って、おいおい。別に点数取れても良いじゃん。0点が取れないからといって普通あそこまで落胆するものなのか。

そう思い、口にしてみると、とんでもない罵声を浴びせられた。

「そういうわけだから、わがクラスでは、3教科以外で点数を取るということがあってはならないのだ」

「白紙提出は不可能、適当に答えるのも無理。こうなると打つ手なしだな」

 ふと、思いついた。どんなことをしても0点を取れる方法を。

「なあ、無記名提出はどうだ?あるいは、まったくの別人の名前でだすのは?」

 ―――――――――――――――――‐――――――

 長い長い沈黙の後。

『それだ』

 クラス全員が同時に叫んだ。

 こうして、僕達の作戦RKDTTKに新たなことが追加されたのだった。


   †


 テスト二日目は、勝負の日だった。

「今日の教科は、世界史、保健、現代社会。今日でこのテストの決着が付くはずだ。全員気合入れていくぞ」

 副委員長の号令にクラス全体が呼応する。

「おはよう。今日は、昨日のようなことがないようにくれぐれも気を付けたまえ」

 音もなく主任が入ってきてそう告げる。

 今日ばかりは、誰もあんなへまはしない。なんせ今日が勝負なのだから。今日を完璧に乗り切れば後は、もう何も考える必要も無くなる。そう、今日という日には、進級だけではなく、残りのテスト期間の過ごし方も影響が出てくる。

 こうして、二日目(僕たちにとっての最終日)が幕を開けた。


   †


 何なんだこの問題は、こんなこと授業でもまだ習っていないぞ。おかしいだろ。これが問題を見た瞬間の感想だ。

そしてよく問題用紙を見てみると、

『二年学年末テスト世界史B』

 と書いてあった。

 主任の顔に妖しい笑みが浮かんでいる。

 まさか、はめられたのか。くそ、どうする、答えるしかないのか。ええい、ままよ。

 後のことは覚えていない。ただ覚えているのは、主任のあの妖しい笑みだけだった。


   †


「おい、何なんだよあの問題。明らかに変だったぞ。特に、世界史。あんなの分かるわけないだろ」

 それには、委員長さえも同意のようだった。

「確かに、授業では一度も見てもいないし聞いてもいない。それ以前にテスト範囲に無かったはずよ中世ヨーロッパなんて」

 そりゃ範囲にないはずだろう、なんてったって二年の範囲なんだから。

 そこにきて、ふと自分とクラスメイトとの間に違和感を感じた。その違和感の招待にはすぐに気づけた。それは、誰一人としてあの問題が二年の問題だということを分かっていないということだった。

「な、なあ、一つ言っていいか?」

 気が付いたら言葉が勝手に出てきた。

 何でだろう。何で急に声が出たんだろう。

「一体どうしたの。何かあるんだったら言って」

「そうだ。どんな些細なことでもいい。今日のテストのことなんだろ、だったらどんどん言ってくれ」

周りから期待に満ちた瞳が集まる。

あ、そういうことか。僕もみんなと同じなんだ。みんなと同じで、ただやられているのが嫌なんだ。

だったら、何も躊躇うことは無い。

「えっと、この問題用紙を見てくれないか。いや、問題じゃなくてここテストの種類が書いてあるところ」

 それを見て委員長をはじめとするクラスメイト達が息を飲んだ。

「これって」

「そう、これは二年のテストなんだ」

 そう告げると、副委員長が切れた。

「ざけんなよ、あの底辺が。今度という今度は叩き潰す。何しやがんだよ、マジで頭ん中湧いてやがるのか。今から職員室に殴り込んでくる」

 殴り込み宣言に慌ててみんなが止めに入る。

「おい、何すんだよ。離せ。いや、放せ。ぶん殴るぞ」

「駄目です。解放してはいけません」

 ぶん殴るぞという言葉に一瞬力が緩みそうになるが、間髪いれずに委員長が指示を出したおかげで大事には至らなかった。

「何すんだよ委員長。このままじゃ腹の虫が治まんないだろ」

「その気持ちは痛いほど分かります。なんせ、この私が本当の本当に頭にきているくらいなんですから他の人たちも同じように頭にきているでしょう」

「だったら」

「だからと言って、殴り込みなんていう危険なことをして大事なクラスメイトを教師の魔の手に渡すことを見過ごすなんてことはできません」

 おお、すごい、すごいよ、委員長。まさかこんな風にふくいいんちょうを抑え込むなんて。そう感心できたのは次の言葉を聞くまでだった。

「というのは建前で、実際は、そんな面白そうなことを独り占めさせたくないだけなんですけどね」

「と、言うとどうするつもりで」

「もちろん、みんなで殴り込むに決まってるでしょ。ふふふ、ここまで虚仮にされてただじゃおかないんだから」

『オー』

 この時、クラスが一丸となった気がした。

「あ、みんな一つだけ用意するものがあった。それは……」


   †


「な、なんだね君たちは。テスト期間中の職員室入室は禁止されているのを知らないわけじゃないだろうね」

 教師の注意を副委員長が一睨みで黙殺する。

「なあ、今の先生見た」

「見た見た、副委員長に睨まれた瞬間白目を剝いてたよな。あの顔写メっとけば良かった」

「そうだった」

 場所は、職員室。先程、委員長が言った通りクラスメイト全員で職員室に乗り込んだ。赤信号みんなで渡れば怖くないとはよく言ったものだ。確かに、悪いことも大勢ですれば平気になってしまう。

 ま、それはいいとして。

「委員長、これからどうするんですか」

 至極当然のことを聞く。

「とりあえず、暴れようか。副委員長、思う存分暴れちゃって」

「言われなくてもそのつもりですから」

 言ったと同時に近くにあった机を持ち上げて投げた。

 それを合図に僕たち全員が暴れだした。止めようとする教師もいたが、嵐のよう勢いを持つ生徒に為す術も無くただただ職員室が荒らされていく様を見ていることしかできなかった。そして、あらかた荒らし終わった後

「みんな、あれは、ちゃんと用意できてるよね」

『もちろん』

 そう言ってみんなは制服の中から委員長が用意するよにと言っていた退学届を床に投げつけて職員室を後にした。 



                  完


この物語を読んでいただきありがとうございました。

感想よろしくお願いします。



駄文ですいません。

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