始まりの日
新作です
「おーい、旭氷!今日はスケートリンクに行くぞー」
「今日こそは片足スケーティングできるようになるわよ!」
「はーい」
僕の名前は氷鷹旭氷、愛知県に住んでいて、元スキー選手の父とフィギュア教室の先生をしているの母を持つ5歳の子供だ。
「今日はお母さんそのままフィギュア教室あるから一般滑走最後まで滑れるわよ!」
「本当に!やったー!」
「それならリンクの近くにあるうどん屋さんでお父さんと一緒に晩御飯食べようか」
「うどん!?僕の大好きなうどんだー!」
そう他愛のない会話をしながらすごい速さでリンクで滑っている人がいた
「お母さん、あの人の靴なんで刃の形が違うの?」
「ん?あぁ、あれはアイスホッケーの靴ね。気になるの?」
「ううん、あの人すごく速く走っててお父さんやお父さんより速いなって思ったんだ」
「お父さんはともかく私より速いって言うのはどうだろうね?」
「なにー!お父さんだって本気になればあれくらい走れるぞ!」
...多分嘘だと思う。
ピーンポーンパーンポーン
「お客様にお知らせします。ただいま6時になりました。一般滑走は終わりの時間になりましたのでリンクサイドの方へお上がりください」
ピーンポーンパーンポーン
「えー、もう終わり?」
「終わりっぽいな、リンクサイドに上がろう」
「そうだ旭氷、確か次の貸館はアイスホッケーの練習のはずだから少しみてみる?」
「見てみたい!」
「お父さんも見たことないし見ていこうかな!」
「じゃあ私フィギュアの監督者会議あるから旭氷をお願いね!」
「おう、わかった」
そうして少したったらおっきい人たちがリンクで滑り始めた。その時間はあっという間に過ぎていった、素早く滑る人、相手に体で当たりに行く人、とんでもなく速く黒い玉のようなものを飛ばす人、その玉を止める人。まだ子供だった僕を魅了するのには充分すぎる光景だった。
「よしうどん食べに行くか!」
「....うん」
僕はうどんなんてどうでも良くなるくらい興奮していた、それくらいの衝撃だったからだ。
数日後
僕は誕生日を迎えた、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが来てくれた。そんな誕生日会が終わりおじいちゃんとおばあちゃんが帰ったあとお父さんとお母さんに言われた。
「旭氷、なにかスポーツしたいとかないか?」
後から知った話だが、僕が生まれる前に父と母の間でスキーかフィギュアスケートをやらせるか言い合っていて一時期口も効かないほど仲が悪くなったらしい、最終的に毎月一回、週末にスキーとスケート交代交代でやってもらい、6歳の誕生日に何のスポーツをするかか本人に選んでもらうと言う形で落ち着いたらしい。
しかしそんなことも知らない僕は即答した。
「アイスホッケーやってみたい!」
その時お父さんとお母さんは絶望したような顔をして
「本当にアイスホッケーでいいの?」とか「あんなにスキー楽しそうにやってたじゃないか」と言われたが僕の意思は固かった。
「本人の意思を尊重すると決めたし仕方ない、その代わり辞めないと約束して欲しい。お父さん達からスポーツしない?と言っておいて酷いもしれないけど」
「大丈夫!僕アイスホッケー好きだから!」
一度しか見てない、だからこそ言える好きだと言う言葉。
これは僕が日本のアイスホッケー界に革命を起こす物語だ
氷鷹旭氷はひたかあさひと読みます苗字と名前は実際にあるものから氷関連のものを違和感がないようにしました。




