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改訂版 アガタクリコは私じゃないの

 アガタクリコじゃない私は十和田(とわだ)毬子(まりこ)、二十四歳。故郷の輪(わ)蔵場町(くらばちょう)の地方銀行で新人行員だった三年前、得意客である往来(おうらい)商事(しょうじ)の〈色の薄いオバサン〉と出会った。その人は、知り合いでもない私をいきなりアガタクリコと呼んだ。初めはにこやかに、やがて不気味な執拗さで、ずるずると私を〈アガタクリコワールド〉に引き込んでゆく。
 なぜかと尋ねても、周囲の人々は異口同音に知らないと言葉を濁した。わけがわからぬまま、顧客に応対する行員として接するうち、不可解な事態は徐々にエスカレートして、ついに決定的な悲劇が起こる。
 輪蔵場町から逃れるように遠くの街に移り住み、ようやく平和な日常を得たと思った三年後、私は往来商事のその人と、街でばったり出会ってしまった。

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