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天にとどく場所

作者:Mariko
 梧桐(ごどう)は東の都の風の司のもとで学んでいる少年。彼は、生き物や植物、そして星が好きで、風の司の弟子になった。生き物好きが高じて、親から見捨てられた翔斗(しょうと)という小鳥のひなを育てている。梧桐は都のはずれにある高い塔で星を観察していて、天の動きが習っている書物と違うところがあるのではないか、と疑問を持った。そして、星の観察をしているときに出会った慧という娘と親しくなっていく。慧は看護の仕事をしながらひとり暮らしをしている。
 風の司は、博物学や天文学をおさめ、天候の予想をしたり、災害の被害をおさえるための役割を担っている。都には、則の司を中心に、司たちの会議が定期的に開かれている。
 都のはずれには、超能力を持つ不思議な人々が住む「砦」と呼ばれる場所がある。砦の人々は、超能力を持っているが故に追放され、小惑星で暮らすことを余儀なくされた人々で、その小惑星の危機に際して全員で脱出し、この世界に来ることになったのだった。彼らは休眠を繰り返し、砦で暮らす者と、遠い北の海に沈めた宇宙船の中で眠る者とが交替している。
 その中に、ビューという名の少年がいた。彼は抜きん出た超能力を持っていたが、体が弱く、砦の中だけで暮らしていた。彼は、砦の近くに小鳥と共にしばしばやってくる梧桐に関心を持ち、いつしか友情のようなものを抱くようになる。
 都の則の司は、賢く、冷静な男だった。彼の出自に砦の人間がかかわっていることに気づいたのもビューだった。そして、慧もまた砦と関わる人物だった。
 砦の人々はこの世界からまた旅立つことになる。司会議との話し合いの場で、梧桐が疑問に思った星の運行の真実が明らかになる。
 やがて砦の人々が去り、痕跡を残さぬように砦は崩れた。梧桐は、自分がいつもそこに登って空を見ていた塔の天井に、星空を描こうと決めた。
1・空を見る少年(1 塔)
2025/02/28 15:32
1・空を見る少年(2 砦)
2025/02/28 17:50
1・空を見る少年(4 志多)
2025/03/01 15:23
⭐︎・砦(1 ビュー)
2025/03/02 11:10
2・丘を見る司(1 則の司)
2025/03/02 15:41
2・丘を見る司(2 母の家)
2025/03/03 11:30
⭐︎・砦(2 二の長の話)
2025/03/03 17:11
⭐︎・砦(2 帰らない者)
2025/03/04 10:49
3・夜歩く娘(2 慧)
2025/03/04 16:11
3・夜歩く娘(3 鳥の名前)
2025/03/04 17:00
⭐︎・砦(3 夢を見る)
2025/03/05 15:44
5・要の星(2 風の司)
2025/03/06 19:03
5・要の星(3 事実と真実)
2025/03/06 19:54
⭐︎・砦(5 告知)
2025/03/07 12:41
6・由宇(2 考える司)
2025/03/07 18:33
⭐︎・砦(7 この星)
2025/03/09 15:29
8・天から海へ
2025/03/09 22:32
⭐︎・砦(8 仲間がいる)
2025/03/11 13:07
10・夜の声
2025/03/11 14:37
11・父と母
2025/03/12 15:22
⭐︎・砦(10 慧とビュー)
2025/03/12 21:36
⭐︎・砦(11 慧の両親)
2025/03/14 14:48
⭐︎・砦(11 司と三の長)
2025/03/15 19:02
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