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第三十五話 セーマの路

 ずいぶん長い間お待たせしました……

 これから少しずつ投稿ペースを戻していきたいと思うので、どうかこれからもよろしくお願いします!

「追ってくる様子は無い…よかった」


 セーマはレーダーでガルドラ連邦の戦艦が追ってきていないのを確認し、緊張を解く。


「次の目的地は…“メカド”?どんな星だろう。食料とか補給できればいいんだけど…」


 その時、アストレアが宇宙空間を飛行する何かを見つける。


〈正面に戦艦らしき船を発見。所属…不明。梟とランタンのシンボルマークが確認できます。〉


「梟とランタンのシンボル?どこの国だろう……それにしても戦艦か。戦闘したくないし、近づかない方が良いかな?」


〈不明艦からの通信をキャッチしました。『我々に敵対の意思無し。灰色のカークス、目的は?』〉


「目的って言われても、たまたま通りがかっただけなんだけど…信じてもらえるかな?……アストレア、メカドに行く途中だって伝えてくれる?」


〈了解。……『我々に補給の用意有り。一度休まれては?』とのことです。不明艦内部に不審な動きは見受けられませんでした。罠である確率は低いでしょう。…アストレアに補給は必要ありませんが、マスターの疲労回復のため休むことを推奨します。〉


「うん。確かにちょっと疲れてるかな…それに、このメッセージは嘘じゃない気がする。…アストレア、厚意に甘えさせてもらいますって返してくれる?」


〈了解しました。〉


 ―――――

 ―――

 ―


 無事に着艦したセーマは、アストレアのコックピットを開ける。いつの間にかアストレアの前に来ていた人たちは距離を取りながら驚きの声を上げた。


「おいっ!開くぞ!」「パイロットが出てくるぞ!」


 セーマはその反応に少し恥ずかしく思いつつも、ヘルメットを外してアストレアから外に出る。


「えっと、少しの間お世話になります…?」


「「「こ…子供!?」」」


 ―――――

 ―――

 ―


「いやー大声出して悪かったな。あんなに立派なカークスに乗っているんだから、中にはいかにも軍人って感じの大人が乗っていると思っていてなぁ」


「いえ、大丈夫ですよ」


 パイロットスーツを脱いだセーマは、戦艦内にある一室でもてなされていた。


「そういえば、なんで通信してきたんです?そちらにメリットなんてないじゃないですか」


「いろいろあるんだよ。まあ、君が乗っていたカークスが珍しかったっていうのもある。恐らく、ウチの子供たちは君のカークスを見に行っているだろうな。…そういえば、メカドに行くって言っていたな。本気か?」


 本気か?という言葉にセーマは少しドキリとする。


「…まずかったですかね?」


「まずいことは無いが…一機のカークスだけで他の国に行く奴なんて聞いたことも無いからな」


「そうですか…あの、メカドについて何か知っていることはありませんか?実はよく知らなくて…」


「よく知らないのに行こうとしてるのか!?まあ、あの星は他の星と滅多に接触しないからな。そうだな…一言でいえば、凄く発展した国だ。国のあちこちに機械があるし、“ドール”なんてものもある」


「どーる?」


「機械でできた人形みたいなものだ。機械でできていると言っても、ぱっと見は人間と変わりないし、肌は柔らかい素材でできているらしい。人間との違いは動きが少し不自然なのと、食事をとらないこと。あとは…役割に沿ったことしかできないことだな」


「役割ですか?」


「ああ。大体のドールには役割がある。店員、職人、家族とかな。噂で聞いた程度なんだが、役職が無いドールもいるらしい。ただ、かなり高価らしいがな」


「購入できるんですか?」


「できる。といっても、あっちじゃメカドの硬貨しか使えない。もし君が手に入れようと思ったら物々交換しかないだろうな。……大事なことを忘れていた。メカドにはカークスが無い」


「カークスが無い!?発展しているのにカークスが無いんですか!?」


「ああ。といっても、それは軍事情報だし、理由までは分からないがな」


「そんな星があるんですね…」


「メカドは他の星と交流したがらないからな。それに、奴らは自分達の技術に絶対の自信を持っている。カークスという他国の技術を受け入れたくないだけかもしれんな」


 ―――――

 ―――

 ―


 セーマは機体の格納庫に案内されていた。


「ここには合計三機のカークスがある。まあ君のカークスを入れたら四機だがね」


「三機中二機は同じ機体ですか?」


「ああ。だが、実はこのカークス達は装甲を換装できるんだ。あそこの二機は重装備仕様で、動きは遅いが防御はピカイチだ。逆にあそこのカークスは軽装で、高速戦闘ができる。と言っても、この戦艦でカークスを動かせる奴の腕は良いとは言えない。俺も含めてな」


「じゃあなんで軽装備のカークスがいるんですか?全部重装備にした方が良いんじゃ…」


「重装備は二機分しかないんだよ。うちは小さな船だからな。一機は重装備にできない」


「なるほど…そういえb」



 突如艦内にアラートが鳴り始め、セーマの言葉は中断されてしまう。セーマの隣にいた男は走り出した。


「この音は!?」


 セーマは男を追いかけながら問う。


「恐らく敵だ!うちの索敵は優秀だからな。敵はこちらに気付いていないかもしれんが、仕掛けてくるぞ!」


 その言葉を聞いたセーマはアストレアに向かう。


「僕も出ます!」


「そうか、ありがたい!君がいれば百人力だ!」


 セーマはパイロットスーツを身に着け、アストレアに乗り込む。


「アストレア、敵が来るらしい」


 セーマはヘルメットをかぶりながらアストレアに声を掛ける。


〈アストレアの待機状態解除。起動します。〉

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