12.嫡男さん
数少ない見てくださっている方へ
文章量って短いですかね?展開が遅いことは自覚をしているため、今回は少し巻きで進めました。
物語を丁寧に進めたいんですがね....難しいです....
文章もうちょっとこうした方がいいよ!展開はもっと早めに!などの意見がございましたら、どうか教えていただけませんか?よろしくお願いします。m(_ _)m
計四日間の職場体験を終えた。
結論から言うに、私は才能のない凡人だということが分かった。
侍女の体験では、試しにお茶を一杯入れてみたのだが、濃く苦いお茶が出来てしまったし、ティーカップのお茶を溢して太ももを少し火傷した。
アイラさんより初めてだからと慰められたが、私はその初めての一回でも怖気づき、もうしたくないと思った。
騎士の体験もルーゼに着いて行き体験したのだが、木剣すら振り回され、剣が二の腕にあたり腕が痺れた。
他二つも似たようなもの。
魔術師は魔力量を図っても平均程度、それに誰もが使えるという魔法の登竜門、初級の水魔法ですら発動するのに時間がかかってしまった。
庭師は試しにと、小さい木を剪定することを頼まれたのだが、自分でもわかる出来の酷さに庭師のおじいちゃん、ニコラスさんが苦笑いをしながら「そのくらいにしておこうか?個性的ないい出来だね。ただ喉も乾いただろう?いったん井戸に言って水を飲もう」と引き止められてしまった。
職場体験前に、自分には才能がないと思っていたが思った通り。
何事も上手くはいかなかった。
最終的な就職先は、侍女にした。
理由は何となく。
熱く痛い思いはしたが、他と違い何とかなる気がしたからだ。
なんにせよ深い理由はない。
そうして私のギザベア辺境伯家での、見習い侍女としての生活が始まった。
普通、侍女は侍女用の宿舎があり、そこで生活するのだが、私は変わらず兵舎で生活することとなった。
多分、私の年齢を考慮して、保護者であるルーゼと話すのは、あまり良くないと判断したためであろう。
そして私はそれから毎日、勉強をする予定が組まれた。
職場体験前にルーゼが、話していた項目を勉強する。
その日ごとの勉強は、シェヘル様が雇った教師の予定によって組まれる。
そのため一日に一教科の時もあれば、三教科の時もあるのだ。
そして剣術、魔術、マナーは、私以外のもう一人と一緒に受けることになった。
「お初にお目にかかります、カイト様。私は先日より、ギザベア辺境伯家の見習い侍女として勤めることになりました。ミスト・ハインと申します」
その相手というのが、カイト・フォン・ギザベア。
ギザベア辺境伯家の嫡男だ。
年齢は七歳。
父親のシェヘル様と同じで、ブラウンの髪と瞳を持っている。
「ああ!お前がルーゼの言っていたミストか!よろしくな!」
明るく元気な方だ。
快活な声はうるさ....じゃない、こちらを元気にしてくれる。
ギザベア辺境伯は三人家族だ。
父親で、ギザベア家当主のシェヘル・フォン・ギザベア。
母親のメディア・フォン・ギザベア。
そして子供のカイト・フォン・ギザベア。
メディア様とは屋敷での療養中に挨拶は済ませてあって、私を快く迎えてくださった。
シェヘル様と同じで心優しい方だった。
カイト様は優秀な方だった。
剣術であれば、振りぬく際も剣先まで綺麗で、空気を切り裂く音が聞こえる。
魔法は中級の魔法は大体使える程だった。
マナーも貴族の嫡男らしく、丁寧に正しくなさる。
一緒に習っているときも私が間違っているところ、分からないところは丁寧に教えてくれた。
屋敷にはカイト様と私、この二人しか、子供と呼ばれる年齢の者がいない。
カイト様に遊び相手を設けるためだろう。
だから私はカイト様と一緒に授業を受けさせ、接する回数を増やさている。
ただシェヘル様は、私とカイト様があまり一緒にいることを好ましく持っていないのだろう。
私たち二人を見ると、少し複雑そうな顔をされる。
またカイト様はよく屋敷を出て、使用人を連れ周辺の村に行くことも多かった。
私もそれに誘われ着いて行き、カイト様に紹介された村の子供たちと、一緒に遊ぶことも増えていった。
カイト様は、人と良好な関係を築ける良い人なのだろう。
村の子供たちは、カイト様を敬称で呼んではいるものの、他と変わらない友達として接していた。
見習い侍女として日々学びながら、授業を受け、生きていく。
そうしていくうちに、ギザベア辺境伯家の屋敷での生活は、私の日常となっていった。
カイト様。良い奴なのか悪い奴なのか....
それは``まだ``わかりません。
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