第1章の登場人物
プロローグ〜第1章までの登場人物のまとめです
■ディラルト・カールクリフ
主人公。平民出身の男性。23歳独身。
エルメイン王立魔導研究所の第七魔術研究室室長を務めていた。
かなり適当な性格で、のらりくらりと過ごしているように見えるが、実際は色々な事を考えながら行動している。部下の面倒見などはいい。
魔導研究所の中では、唯一平民出身の魔術師。
そのせいか、研究所にいる他の魔術師(カティアとリサラを除く)からは白い目で見られ、常に他の研究室からは無数の仕事を押し付けられていた。
宰相であるラズミー・ゲッシルーから、エルメイン王城に頻繁に呼び出されては何度も有難いお言葉を頂いていたが、全く気にしている様子はない。
何度も王城に呼び出されるせいで、お城で働いている多くの人に名前と顔を覚えられており、王女であるエレオノーラ、リーゼロッテともかなりの親交がある。
魔導研究所の所長であるラウス・ゲッシルーとは、魔法学院時代の同級生であり、カティアとは先輩後輩の関係。
■カティア
ディラルトの部下で、ウェーブのかかった茶髪の美少女。服の上からでも胸の大きさが分かるくらいの巨乳の持ち主。
ディラルトとは魔法学院時代の先輩後輩の関係で、彼の事を「センパイ」と呼ぶ。例えるなら犬のような存在。
■リサラ・グラスフィール
ディラルトの部下で、明るい緑色のロングヘアーの美少女。カティア程ではないが、実はスタイルはそれなりに良い。
大変真面目な性格だが、押しに弱く、何故か貧乏くじを引くことが多い。クールな感じに見えるかもしれないが、全くそんな事は無い。
口ではよく文句を言っているが、なんだかんだでカティアとディラルトの事は気に入っている。
■エレオノーラ・ファン・エルメイン
エルメイン王国第一王女。長く美しいプラチナブロンドの髪の美少女。17歳。
ディラルトの事をかなり意識していて、少し褒められただけで顔が真っ赤になるお姫様。
■リーゼロッテ・ファン・エルメイン
エルメイン王国第ニ王女。ツーサイドアップの金髪の美少女。14歳。
ディラルトの事はかなり気に入っており、お城の中で見かけるとよく抱きついて甘えたり、抱っこを強請ったりしている。
年齢の割にかなり頭が回り、ディラルトの入れ知恵をうまく利用したりして、毎日を楽しく過ごしている小悪魔のようなお姫様。
■ソフィ
エレオノーラとリーゼロッテの侍女。口数が少なく、落ち着いた雰囲気を放つ有能メイド。
ディラルトの事は特に嫌っているわけではないが、周りから見ると嫌っているように見えるらしい。
最近の悩みは、お世話しているリーゼロッテのわがままを断るのが難しくなってきて、逆らえなくなってきた事。
■アルマール・ファン・エルメイン
エルメイン王国国王。恰幅のいい優しそうな見た目の老人。
見た目通りの心優しい国王で民からの人気も高い。
■ラズミー・ゲッシルー
エルメイン王国宰相。ネズミみたいな顔をした男性。
貴族こそ全てにおいて平民よりも優れており、平民は全てにおいて貴族に劣っている──という貴族至上主義を掲げている。
他の貴族達に手を回して、第七魔術研究室を解散させ、ディラルトをクビにさせるように息子であるラウスに指示した。
■ラウス・ゲッシルー
背の小さい丸っこい男性。23歳。
宰相であるラズミー・ゲッシルーの息子であり、エルメイン王立魔導研究所の所長。ディラルトとは魔法学院時代の同級生。
平民の癖に自分より才能を持っていたディラルトに対して黒い感情を抱えており、貴族の持つ金と権力に物を言わせて、王都での生活をめちゃくちゃにしてやろうと、他の貴族の手も借りて王都中に様々な手を回した。
悪知恵だけはよく働くタイプ。




