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異世界よ、これが無職だ!〜災厄の魔女と始める異世界無双〜  作者: 湊カケル
2章 2人の世界~禁忌な2人は力を得る~
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32話 無職は膜は破る

下ネタではないです(`・ω・´)


 「さて、卒業試験と行きましょうか」

 「……あの膜を破ればいいんだよな」

 「ええそうよ、それが出来なきゃ何も始まらないわ、ダンジョンに挑むことも、ここから出て異世界を探索することも、何もね」

 「ああ、分かってる」

 「じゃあとりあえず成果を見せて」


 今からやることはこれは俺にしかできないことだ。

 ゼニスには出来ない。

 それはおそらく本当だろう、出来るならとっくにしているに決まっている、だれがこんな場所に一人でいようとするのだ。


 この封印は魔神を一時的にでも封じるもの。

 それすなわち魔神を一時的にとはいえ封じるほどの力があるのだ。

 これが今はゼニスに対象が置き換わっているわけだが。

 この封印は封印された本人がこの封印を解けない、厳密には解けにくいようになっているらしい。

 しかし他者が()()から破壊する場合は異なる。

 

 「でもレベル1しか内側には入れないとか普通は無理ゲーだよな、しかもレベル1が来たところでどうなるって話だ普通は」


 それこそ魔神のような圧倒的な力を持ってない限りはこの封印は解けないわけだ、それだけ魔神が強いことになるわけだが。

 実はこの500年の修行のおかげで俺には、ゼニスも魔神に見えるような気もするわけだが。

 これをあの魔女にいうことは出来ない。

 言ったら殺される。

 

 そしてその彼女が成果を見せなさいといった。

 つまりここで出来なきゃ…… 


 「俺はゼニスに殺されるってわけだ」


 そりゃ困る。

 俺はまだ死ぬわけにはいかない、やりたいこともある。


 とりあえずは俺をバカにしたようなステータスを見返すためだ。

 ちなみに今のステータスがこれ。




NAME: 月城玲夜

LV: 1

SEX: M

JOB:無職ー魔法使い 逃亡者 掘削士 大工 精神異常者 仙人 狂戦士  



HP: 120200 仙人(100000)狂戦士(20000)

MP: 100010 魔法使い(+100000)

物攻: 11510 掘削士(+500)大工(+1000) 狂戦士(10000)

魔攻: 100010 魔法使い(+100000)

物防: 200 掘削士(+190)

魔防: 100010 魔法使い (+100000)

耐性: 200010 精神異常者(+100000)仙人(+100000)

敏捷: 10210 逃亡者(+200) 狂戦士(10000)

運勢: 10


スキル

多言語理解

魔法

剣技


『仙人……1000年孤独に生きたもの、最後にはつらいとさえ感じていない、立派な?生き方である。 万人には目先の欲にとらわれないその姿は、宇宙の真理さえ悟っているのではないかと感じさせるほどである。同じことは誰にもできないであろうししたいとも思わないであろうが HPと耐性、それに性欲を促進』


 なんだよ! 宇宙の真理って。

 このステータス見た時、ゼニスが俺を憐れむような眼で見てきたんだからな、あの魔神、間違えた、魔女ゼニスが!

 次いで性欲促進を見たときには、「半径10メートル以内に近づかないで」と言われたわけだが。

 しかも身体を抱えてごみをみるような目で。


 まあその分、ステータスは強いんだが。

 はぁ……もうちょいましにしてくれ、マジで、切実に。


 「思い出したらまたむかついてきたぞこのステータスに」


 もうこの怒りを出来る限りの力でこの膜へとたたきつけるとしよう。

 要領はゼニスの空間を破った時と変わらない。


 基本的にイメージする魔法のイメージは{破壊}

 それをゼニスからもらった長剣に付与する。

 さらに長剣を魔法によって切れ味を増す斬鉄の魔法、さらに硬化の魔法をかける。

 自身の身体に身体付与の魔法をかけ。その上に狂戦士化を発動。

 そして残った自身のMP半分と性欲をこの1撃へと乗せ、魔性力斬にする。

 


 「さあ、これを俺らの凱旋への狼煙にしよう」

 「……かっこつけてないでさっさとやっちゃいなさい、しかもそれ明らかなオーバーキルだから」

 「…………」


 そんな口ぶりのゼニスは俺から少し距離を取って腕を組んで俺の一挙手一投足を見ている。


 「じゃあお望みどおり」


 長剣を膜に向かって斜めから振り下ろす。

 膜は俺の予想に反してあっさりと、まるでバターを切るぐらい滑らかに切れる。


 そして俺の一閃を皮切りに周りの膜すべてが消えていく。

 

 「あれ?」


 予想外にあっさり行き過ぎた。

 だから俺の攻撃は地面に激突し、前方の地面を裂いていく。

 後に残ったのは大きな裂け目。


 「だから言ったじゃない、オーバーキルだって」

 「……いや前は吹っ飛ばされたから、念には念を入れたんだけど」

 「まあいいわ、じゃあ家戻りましょ」

 「ですよね」


 俺のMPも半分以上なくなったし、今からダンジョンに行くのはきつい。

 この後のダンジョンは情報をきいただけでも、ただの人間でしかない俺達にはきつすぎるものだから。


 「本番は次だな」


 そういって俺たちは膜を破り、その先に進まずに元の場所へと戻り英気を養うのだった。


 


 




面白いと思っていただけたら評価の方、してもらえると嬉しいです。

していただけると作者のモチベに繋がります!!

感想もお待ちしてます!


誤字脱字あったらお知らせください!


次話は王国側を描き、その次の話からダンジョン行きます!!

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